線分上の動く点P

商店街にある、昔ながらの現像焼き付け引き伸ばしの写真屋さんが舞台。 写真屋のデミは、母の死後、母の店を引き継ぎ、新しいスタートを切った。 常連客は、アンジェラ、ブリトニー、キャンディ。3人はそれぞれにPを探しているらしい。Pとはなんなのか、母に聞いておけばよかったと思いながらもデミは、毎日店を開け、バイトのエイジが賑やかな女達の応対をうまくやってくれている。 写真屋に持ち込まれる注文から、常連客との会話が聞こえてくる。 ブリトニーの写真からは、芸能人夫婦とのおかしな関係が見えてきて、愛犬誘拐殺し事件が起きる。 キャンディからは、学校の教え子だけではなく先生にも人に言えない悩みがあるのが見えてくる。 アンジェラは、思い残した昔を回収したい。 写真屋デミはどうしたらお客の心に近づくことができるのか。アンジェラが思い残した昔のPとはなんだったのか。一言では言い表せないそれぞれの心の中のPを、デミが感じとっていくストーリー。