上陽賦～運命の王妃～
第5話 引き裂かれた恋
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あらすじ
王ケンの身を案じる子澹は、皇帝に王ケンとの婚姻の許可を取り付ける。時を同じくして、王藺は蕭キの屋敷を訪ね王ケンとの婚姻を提案する。そんな中、観念した宛如が未来の皇后になると王ケンに話し、皇太子の元に嫁いでいく。王藺は婚礼後の皇太子に皇帝の信頼を回復するため、長年紛失していた玉璽を皇帝に渡すよう指示するが…。
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本編
第21話 伯父か皇帝か
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7日間 220 pt 〜
宮殿を訪れた王ケンは弱った皇帝の姿を目の当たりにし、そばを離れた己の行動を悔いる。しかし、皇帝からの思いも寄らぬ告白に呆然とその場をあとにする。一方、王ケンの訪問を待っていた薛道安は王ケンと共に皇后の元に向かい、突然、皇后に刀を振りかざす。王ケンは身をていして皇后を守るが、玉秀が薛道安に刺され深手を負ってしまう。
第22話 偽りの支援
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7日間 220 pt 〜
皇后が、捕らえられた温侍中に会いに行ったと知った王藺は、その真意を探るため牢に向かい温侍中に酒を勧める。毒入りと覚悟を決めた温侍中が酒を口にしようとしたその時、皇后が止めに入る。一方、食糧が底をつき撤退を余儀なくされた寧朔軍の元に桓公から食糧が届く。蕭キは使者から支援は丞相の指示だと密詔を見せられるが…。
第23話 反乱
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密かに準備を進めていた皇帝と子律は皇帝への反逆を問い、王藺や皇后たちを投獄し大臣たちをも太極殿に監禁する。豫章王の屋敷にいた王ケンの元にも禁衛軍が押し寄せ、ただならぬ状況を察知した王ケンは宋懐恩を諭し言われるまま宮殿へ向かう。一方、桓公の提案で鬼霧谷に陣を張った蕭キたちは謇寧王の軍に取り囲まれてしまう。
第24話 伯父との和解
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皇帝が虎符を持っていないと知り態度を翻した子律は、皇帝に自分の父親が謇寧王だと暴露し、動揺する皇帝に皇位継承の詔勅を迫る。窮地に立った皇帝は、王ケンを自分の元に呼び出し皇帝として取った行動に心から謝罪する。一方、謇寧王の軍と対峙したまま守りに徹する蕭キの元に、偵察に出ていた胡瑶が朗報を携え戻ってくる。
第25話 託された使命
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王ケンは皇帝から式乾殿に宮殿の外へと通じる秘密の抜け道があることを聞かされる。病を装った皇帝に再び呼び出された王ケンは、皇帝の密詔を携え秘密の抜け道づたいに虎符が隠されている慈安寺へと向かう。無事、虎符を手に入れた王ケンは、今度は城外にある西の軍営に向かうため宋懐恩と共に西門の警備を任されている魏将軍を訪ねるが…。
第26話 勝者決定
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宋懐恩に虎符と密詔を託した王ケンは追っ手を逃れ、再び秘密の抜け道を使い何とか子律が式乾殿に入ってくる前に戻る。一方、鬼霧谷で謇寧王の反乱軍と対峙していた蕭キはついに出撃を命じる。桓公の合図の狼煙を見た謇寧王は、勝利を確信し谷の奥へと攻め込むがそこには蕭キがかねてより準備を進めていた戦車が立ちはだかり…。
第27話 子律からの招待
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西の軍営に向かった宋懐恩は捕らわれの身となり偽の証文に署名させられてしまう。宮殿では、王ケンに思いが伝わらず失意の子澹が皇帝に謁見し、気持ちを吐露する。そんな子澹に皇帝は天下を取れと叱咤激励する。一方、子律の元に謇寧王の戦況報告が届く。勝利を確信した子律は桓ヒツとの婚礼の日取りを決め王夙に離縁状を届けさせるが…。
第28話 反逆者の末路
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宮殿では子律と桓ヒツの婚礼の儀が行われる。皇帝が詔書を読み上げる間、王ケンは桓ヒツを装った侍女に子律を討たせようとするが失敗する。逆上した子律が王ケンを殺そうとするが、かばった子澹が代わりに刺されてしまう。そして、再び子律の刃が王ケンに向いた瞬間、皇帝の密詔を携えた蕭キが現れる。進退窮まった子律は皇帝を人質にするが…。
第29話 一家の再会
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王ケンは傷を負った子澹の見舞いに行くが門前払いをくらってしまう。一方、桓ヒツの一件で体面を失った王夙は酔って暴れ、見かねた王藺に池につき落とされる。罵声をあげ王藺に絡む王夙を王藺は厳しく叱責する。翌日、酔いがさめた王夙は王ケンと共に長公主のいる慈安寺を訪れる。寺に到着するとそこには王藺を乗せた馬車も到着していて…。
第30話 崩御
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皇帝は王ケンに遺言書の在りかを教え、死後の開封を頼む。皇帝の心変わりを疑う皇后は王ケンを呼び寄せ探りを入れるが何一つ聞き出すことはできなかった。そんな中、王ケンたちの元に皇帝崩御の知らせが来る。蕭キは宮殿に駆け付けるも一足遅く王藺が東宮に皇太子たちを閉じ込めてしまう。宮殿に入った王ケンは、皇帝の眠る式乾殿へと向かい…。
第31話 3つの命
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皇帝の遺言を聞いても一向に引こうとしない王藺を諫めるかのように長公主が自死し、その衝撃で王ケンは流産してしまう。皇帝の国葬が執り行われ、子隆が新皇帝に即位する中、最愛の母を失い悲しみにくれる王ケンは謀反の罪で投獄されていた王藺が処刑されると聞く。一方、皇后になった謝宛如は懐妊したことが分かり皇帝に報告するが…。
第32話 親子の情
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王夙は王ケンを訪ね王藺を助けてほしいと訴えるが、父の犯した罪と肉親への情の間で王ケンは葛藤する。処刑の日、馬を飛ばして処刑場所に向かった王ケンは王夙と共に王藺を見送りたいと請うが…。一方、牢を出た王藺は蕭キに出迎えられるも馬車でどこかに連れていかれる。到着した場所で死を覚悟した王藺に蕭キは皇帝からの密詔を手渡す。
第33話 喜びと不安のはざま
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慈安寺での静養も3か月が過ぎ王ケンは屋敷に戻る決心をする。屋敷に着いた王ケンは、祝いの赤い布に覆われた様子に動揺するが毅然とした態度で中に入る。そこには婚礼服に身を包んだ蕭キが待っていた。蕭キは招待客の前でかつての過ちを謝罪し、王ケンを生涯ただ一人の女人だと宣言する。しかし、以前と違う立場を思い王ケンは素直に喜べず…。
第34話 渦巻く欲望
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皇帝の側室候補として琅ヤより王ケンの従妹、王倩が母親と皇都にやって来る。数日後、皇太后に招かれ王倩らと共に家族の宴に出席した王ケンは、宴のあと皇帝に呼ばれる。一緒に昔を懐かしむ中、王藺の命を救ったのが蕭キだったと聞かされる。一方、側室候補が来たことで心中穏やかでない皇后は、王倩に近づきわざと優しく接する。
第35話 忽蘭からの使い
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蕭キは胡光烈を使い戸部の官吏である謝守正の不正を探る。そんな中、忽蘭から新皇帝の即位を祝う賀蘭箴率いる使いが皇都にやって来る。その夜、賀蘭箴は王ケンに贈り物を届けさせる。意図が読めぬまま不安になる王ケンをよそに、翌日宮殿にやって来た賀蘭箴は自分を歓迎するための宴の席に王ケンを同席させてほしいと皇帝に申し出る。
第36話 封印した心
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玉秀の宋懐恩への想いを知る王ケンは、宋懐恩を呼び出し玉秀への気持ちを確かめる。宋懐恩は秘めた想いを悟られぬよう玉秀との婚姻を申し出る。一方、皇都見物に浮かれる王倩が豫章王の屋敷にやって来る。屋敷を見物する途中、偶然玉秀とすれ違った王倩は玉秀も巻き込んで派手に転び、その拍子に皇后からもらった腕輪が割れてしまう。
第37話 蕭キの秘密
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王ケンが補薬として飲んでいた薬に不審を抱いていた徐女官は、ひょんなことから薬に避妊成分が混ざっていることを突き止める。さらに、そのことを蕭キが知っていて王ケンに飲ませ続けていることに衝撃を受ける。一方、王ケンは豫章王の屋敷が財政難に陥っている事実を聞き驚愕する。そして、屋敷の中に秘密の場所があることも知り…。
第38話 盟友
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蕭キはついに軍事費の横領で謝守正を捕まえる。しかし、皇后がいち早く手を回し謝守正は拷問から免れてしまう。さらに朝議の席でも蕭キの提言は皇帝に届かない。蕭キは、謝守正と一緒に兵糧米を管理していた宋懐恩を呼び出す。一方、賀蘭箴の元に謝氏から連絡が入り、密かに向かった待ち合わせの場所で待っていたのは皇后だった。
第39話 公主選び
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宮殿では、士族の娘たちを集め賀蘭箴の歓迎の宴が開かれる。娘たちの才能を競い合わせる中、皇帝が忽蘭に嫁がせる和睦の公主を発表しようとしたやさき、賀蘭箴は王氏の娘を公主として迎えたいと申し出る。皆の前で決断を迫られた皇帝はその申し出を受けてしまう。突然の災難に王倩親子は取り乱し、宴のあとも大騒ぎとなる。
第40話 王倩の策略
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助けを求めてきた王倩に、皇后は忽蘭に行かなくても済むよう蕭キを誘惑しろと促す。宮殿から戻った王倩は母親と共に豫章王の屋敷へ向かう。泣きながら王ケンに許しを請う王倩親子は、嘘の話を持ち出して何とか豫章王の屋敷に住まわせてほしいと懇願する。そんな中、子澹が密かに皇帝陵を抜け出し皇都へとやって来る。