俳優事務所であるハイエンドが製作する映画第二弾。2022年10月1日より公開された第一弾『わかりません』に引き続き、片山享が監督を務めた。
片山監督は、初長編作「轟音」が第53回 スペイン・シッチェス映画祭や北米最大の日本映画祭「JAPAN CUTS 2020」ネクストジェネレーション・コンペティション部門に選出されるなど国内外の映画祭でも高い評価を受けており、今作が22年の5本目の長編劇場公開という驚異的な創作スピードでも話題を集める。
その創作力を支えている俳優出身の監督という出自を生かした演出にも注目が集まる。本作では、凡庸に生きてきた画家が他人の絵・評価・価値観に翻弄されていく様を通じ「自分らしさとは何か」「価値とは何か」という芸術家に限らず普遍的なテーマを巡る物語を抒情的に、かつ鮮烈な描写で見事に紡いでいる。その問いに飲み込まれていく画家・榎本道雄役にはENBUゼミナール シネマプロジェクト発の映画『河童の女』(20)で映画初出演にして主演に抜擢された青野竜平。ヒロインとなる富田サチはネクストブレイクの呼び声高く、映画・ドラマ・舞台と話題作への出演が相次ぐ田中真琴が務めた。そのほか、モデルとしての活動に加えて映画「PARALLEL」(22)など俳優業でも注目のTao、片山組に欠かせぬキャラクターを担う大宮将司のほか、谷仲恵輔、山本晃大、入江崇志ら実力派の俳優陣が揃った。