本作は、家と会社を往復するだけの仕事中毒な製菓会社の研究員チャ・チホ(ユ・ヘジン)45歳が、何事にも前向きな41歳のシングルマザーのイ・イルヨン(キム・ヒソン)と出会ったことで、初めて恋を知るロマンティックコメディー。激しいアクションやシリアスな役を数々演じ、俳優たちから尊敬を集めるユ・ヘジンの、俳優キャリア27年目にして初めてのラブストーリーということで、本国で大評判を呼んだ本作。物語の面白さも相まって、韓国公開初日から19日間で観客動員数100万人超えを果たした話題作だ。
主人公のチホを演じるのは、大ヒットアクション映画「コンフィデンシャル」シリーズのほか、内田けんじ監督の日本映画「鍵泥棒のメソッド」の韓国リメイク版「LUCK‐KEY/ラッキー」(16)、更に23年の韓国国内主要映画賞で25冠を達成し、2月9日に日本公開されたばかりのサスペンススリラー「梟―フクロウ―」(22)などに出演し、名優として名高いユ・ヘジン。本作ではラブストーリーに初挑戦し、初めての恋に戸惑う45歳の男性を初々しくコミカルに演じた。
チホに一目ぼれする前向きなシングルマザーのイルヨンを演じるのは、Netflixオリジナルドラマ「再婚ゲーム」(22)、「品位のある彼女」(17)「シンイ ー信義ー」(12)などに出演し、“視聴率女王”と称される女優のキム・ヒソン。さらに「エクストリーム・ジョブ」(19)で、マ刑事を演じたチン・ソギュ、トレンディドラマで人気の二枚目俳優チャ・インピョ、K‐POPガールズグループSecretの元メンバー、ハン・ソナなど個性豊かな実力派俳優たちが華を添えている。
脚本は韓国映画興行収入歴代2位の大ヒット作「エクストリーム・ジョブ」の監督で、「サニー 永遠の仲間たち」(11)では脚色を担当したイ・ビョンホン。メガホンを取ったのは、韓国で観客動員数230万人超えの大ヒットを記録した映画「無垢なる証人」(19)を手掛けたイ・ハン監督で、この映画では脚色も担当している。
本作は、第44回青龍映画賞にて監督賞(イ・ハン)・主演男優賞(ユ・ヘジン)・助演女優賞(ハン・ソナ)がノミネートされたほか、第28回春史映画祭では、審査委員特別賞・監督部門(イ・ハン)、俳優部門(ユ・ヘジン)を受賞するなど、本国で高い評価を得ている。
また、邦題や日本公開日とともに解禁された二人揃って道端で気を失っている場面写真は、二人の物語が始まるきっかけとなるシーンで、一風変わったロマンティックコメディーが始まることを予感させる写真となる。