アルスラーン戦記

第七章 美女たちと野獣たち

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あらすじ

パルスの王都が、敵国の前についに陥落した。異教徒の存在を認めない敵国の兵は、パルスの人々を蹂躙する。容赦のない殺戮ののち、王都へと姿を現した敵国の王・イノケンティス七世は、捕らえたタハミーネのあまりの美しさに、ひと目で心奪われてしまう。イノケンティスの弟・ギスカールは、そんな兄の様子に苦々しい気持ちを隠し切れない。 浮き足立つ将兵をよそに、パルスを裏切り、敵国に身を寄せた将であるカーラーンは、アルスラーンを捉えられなかったことに焦り、新たな動きを見せる。それを察知したアルスラーン一行は、ある決断を下す。 一方、王都をあとにしたギーヴは、旅の途上で、王都の方角へと馬を進める絶世の美女を目にする。複数の敵兵に襲われても、なんなくそれを退けるほどの実力の持ち主でもあるその女性は、名を尋ねると、ファランギースと答えた。

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『アルスラーン戦記』の動画一覧

本編

第二十一章 別れの詩

第二十一章 別れの詩

  • 24分 
  • 2日間 275 pt 〜

ついに、王都奪還に向けた出陣を決意したアルスラーン。ペシャワール城内は、戦の準備で活気づく。しかし、そんな空気の中、以前よりアルスラーンの下に付き従っていた仲間たちと、ルシタニア追討令を受けて新たに集った将のあいだで、揉め事が生じてしまう。 ひとまずはナルサスのとりなしで事態を収めたものの、争いの火種はくすぶったまま。そして決起集会の最中、ギーヴの言葉で、軍に決定的な亀裂がはしる。やむなくアルスラーンは、彼を軍から追放することとし、不満を抱えていた将たちも、その処罰を見て、さすがに気持ちを鎮めるのだった。 ……それは、アルスラーンたちによる、軍をひとつにまとめあげるための、大掛かりな芝居だった。とはいえ、ギーヴが一時的に軍を離れることには変わりがない。そして、惜しまれつつも陣を離れる彼には、とある密命が授けられていた。
第二十二章 出撃前夜

第二十二章 出撃前夜

  • 24分 
  • 2日間 275 pt 〜

王都を目指し、アルスラーンの進軍は続く。その手勢は6万だといわれている。これに対し敵国は、10万の兵を持って応じることを決定する。 兵を率いる将には、ヒルメスが抜擢された。しかし、それは必ずしも、彼に対する敵国の王たちの信頼を意味せず、兵の中にも、彼を含む元パルスの兵たちを心良く思わない者は数多いのだった。 一方、エラムとアルフリードによる偵察で、敵が自分たちの兵数を上回る軍を組織したことを把握したアルスラーンたちは、数の差を乗り越えて勝利をつかむため、策を練る。 かくして、両軍激突のときは近づく!
第二十三章 聖マヌエル城の攻防

第二十三章 聖マヌエル城の攻防

  • 24分 
  • 2日間 275 pt 〜

聖マヌエル城にて、アルスラーン率いるパルス軍と、ヒルメス率いるルシタニア軍の戦いの火蓋が、ついに切って落とされた。戦いの中、将たちの胸には、さまざまな思いが湧き上がる。 そして、戦闘開始から数刻。城から飛び出したルシタニア軍により、戦況は大きな動きを見せる。激突する両軍の猛将たち。発動する計略。大混戦の最中、アルスラーンが目にしたものは……。
第二十四章 決戦

第二十四章 決戦

  • 24分 
  • 2日間 275 pt 〜

アルスラーン軍の本陣を襲撃したルシタニアの将。それは、パルスの城内で幼いアルスラーンが出会い、その後、幾度も運命的な邂逅を果たした人物――エトワールだった。 敵味方の立場を超え、心を通わせたと思った相手が、憎むべきパルスの王太子であった……そんな意外な真実を受け止めきれず、とまどい、猛るエトワール。その荒ぶる刃が、アルスラーンへと迫る。 危ういところでアルスラーンの命を救ったのは、エラムの命がけの行動だった。その代償として、深手を負ったエラム。しかし、勇気あるその行動の結果、アルスラーンたちは、戦いを大きく左右する重要な情報を手にする。 そして戦いは、最終局面を迎える!!
第二十五章 汗血公路

第二十五章 汗血公路

  • 24分 
  • 2日間 275 pt 〜

戦いは終わった。敵も、そしてもちろん、アルスラーンの仲間たちも、多くの犠牲を払った、激しい戦いだった。 勝利の美酒に酔いながら、傷ついた心身を休ませるパルスの将兵たち。穏やかな空気の中、アルスラーンはある思いを胸に、捕虜としてとらえられたエトワールの元を訪れる。出会ったときのように、ふたたび論を交わす、ふたり……。 そのころ、エクバターナでは、新たな陰謀が芽生えようとしていた。 王都奪還の戦いの行方は――?