警視庁物語 ウラ付け捜査
三年ぶりに浮かんだ迷宮事件のホシ!泥沼のような証拠探しに苦斗する七人の刑事!!
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本編
警視庁物語 ウラ付け捜査
- 58分
2日間 330 pt 〜
深閑と静まり返った深夜の留置場で、「許してくれーっ!」と脅えたような絶叫が何度も聞こえてきた。無銭飲食で逮捕された川村がうなされていたのである。異常な彼の様子に刑事の鋭いカンが働いた。何かコロシのヤマでものんでいるのではないか。早速取り調べを受けた川村は案の定、意外な事件の自供を始めた。二年前、古井戸から若い女の絞殺死体が発見された事件の真犯人というのである。この事件は発見された死体が死後三週間も経過していたため顏も分からないほど腐乱しており、残されたシュミーズとパンティ、それに頭頂部の古いキズ跡だけを頼りに苦心の捜査活動が続けられたが、被害者の身元も分からず迷宮入りとなった事件であった。だが、川村は証拠のシュミーズやパンティを見せられてもそれが被害者のものだと見分けることが出来ず、頭の傷跡も知らなかった。はたして川村は真犯人なのだろうか―。
『警視庁物語』シリーズ
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