配信開始日:2018年10月19日
『必殺仕置人』の作品動画を一覧にまとめてご紹介!
第1回~第26回
4,004 pt
第1回~第5回
880 pt
第6回~第10回
880 pt
第11回~第15回
880 pt
第16回~第20回
880 pt
第21回~第26回
1,056 pt
第1回 いのちを売ってさらし首
220 pt
江戸を騒がせた「闇の御前」と呼ばれる凶悪犯が斬(き)られ、さらし首となった。だが、お咲(今出川西紀)は、その首は捜していた父親だという。
同情した棺桶の錠(沖雅也)が「替え玉にされた父親の敵を討てば、お咲が三十両出す」と口走ったため、天神長屋に住む骨つぎ師、念仏の鉄(山崎努)らがとびついた。同心、中村主水(藤田まこと)もこの話に乗った。
主水は牢(ろう)につながれている暗黒街のボス、天神の小六(高松英郎)を連れ出した。小六が指摘したのは、主水も顔見知りの廻船問屋、浜田屋庄兵衛(大滝秀治)だった。そして“仕置人グループ”は庄兵衛が、奉行牧野備中守(管貫太郎)と通じているのをつきとめた。
第2回 牢屋でのこす 血のねがい
220 pt
江戸の雑穀問屋たちが、大豆買い占めで大もうけしようとはかった。ひとり反対した和泉屋は、抜け荷の罪を着せられて没落、自殺に追いやられた。その娘おしん(原良子)は、親の敵を討とうと、色仕掛けで接近、二人を殺した。
危険を感じた山城屋(松下達夫)は、与力を買収、同心の中村主水(藤田まこと)が護衛にあたることになった。鉄(山崎努)と錠(沖雅也)が下っ引きに化けた。
鉄は、山城屋を狙っているのがおしんであることをつきとめた。そのおしんは、単独で山城屋を殺そうとしたが失敗、捕えられる。
「死にきれない、あとを頼む」と、おしんは主水らに三十両を残し、処刑されて死んだ。
第3回 はみだし者に情なし
220 pt
襲われている女を助け、目明しの六蔵に仕置をするところを鉄は乞食の亀吉に見られた。奉行所に囚われた亀吉は拷問に耐え兼ねて、鉄と錠のことを同心の島本に話してしまう。それを察した主水はそのことを伝えに走るが間に合わず、二人は捕まってしまう。
そして亀吉は拷問で片目しか見えなかったその目も潰されてしまい、将来百姓になろうと思って必死に貯めた金で現在は伝馬町の牢屋にいる天神の小六と主水に仕置を頼む。
裏で糸を引いているのが三国屋と同心の島本であることをつきとめた主水はなんとか鉄と錠を牢屋から解放することに成功する。三国屋と同心の島本に仕置をしようとする中で実はさらにもう一人の大物が関係しているのだった。
第4回 人間のクズやお払い
220 pt
かみそり屋で男が殺されるのを半次が目撃する。それはここ最近界隈で幅をきかせている聖天の政五郎の仕業であることが判明する。政五郎は親分衆を次々と襲っていき、天神の小六とも会うが、小六の護衛できた主水によりその場は収まる。弥七と女郎のお仲は恋仲であり、お仲は一緒になろうというが弥七の返事はつれない。そんな中、政五郎はお仲の子供を巻き添えで殺してしまう。下手人である政五郎をゆすって金を取ろうとする仕置人たちだが、そこに弥七が現れる。弥七は自分の過去を話し、かつての仲間であった政五郎に勝負を挑む。
第5回 仏の首にナワかけろ
220 pt
芋屋の安蔵はまじめに商いをしていたが、場所代を求められて黒だるまの親分に襲われてしまう。そこを新潟の佐渡で流人の時に一緒だった念仏の鉄に助けられ、久しぶりの再会を果たす。その後黒だるまの親分と再度揉めるがが、主水の仲裁でなんとかその場は手打ちとなる。ある豪雨の夜、安蔵が世話になっている大家の徳次郎が姿を消した。安蔵とその娘のおはるは各所で徳次郎を探すが見つからず、捜索を鉄に頼む。続いて徳次郎の妻が死んでしまう。この一連の仕業について主水は安蔵を疑うが、鉄はそうではないと言う。二人は芋を食いながらそれぞれの思いにふける。
第6回 塀に書かれた恨み文字
220 pt
お島(三島ゆり子)の肉親が辻斬(ぎ)りに殺された。主水(藤田まこと)が、下手人は守山藩主松平忠則(中尾彬)らとつきとめるが、町方役人には手が出ない。
が、年期を伸ばして金を作ったお島の依頼で仕置人たちが動き出した。半次(津坂匡章)のかわら版に老中が無視できなくなった。忠則は、身替りに斉藤市蔵(佐々木功)を自首させた。小六(高松英郎)が市蔵から真相を聞き出す。吉原から誘い出した忠則を、錠(山崎努)が骨をはずして牢(ろう)へ送り込む。連係作戦が功を奏して、忠則の仕置きが始まるのだった。
第7回 閉じたまなこに深い渕
220 pt
金貸しの清原検校(神田隆)を肉親のかたきと、お糸(柴田未保子)が切りかかった。主水(藤田まこと)が仲に入り、観音長屋に預けるが奉行の命令でお糸は検校の仕置きに差出すことになった。めくらの検校は人違いだったのか。敵討ちの依頼に、鉄(山崎努)らが動き出した。検校の盲目がほんものか、と探るのだが確証が掴めない。いったんはお糸を救い出すが、検校の用心棒政五郎(亀石征一郎)に殺されてしまう。検校は側女中のお菊(志乃原良子)も殺す。
好色の検校がお菊のかわりに狙ったのはおきん(野川由美子)だ。色仕掛けで接近したおきんは、とうとう検校の目が、コイのうろこをはめたニセめくらであることを突きとめた。―――
第8回 力をかわす露の草
220 pt
子供に恵まれない若年寄の妻ぬい(安田道代)の犬好きは異常で、不注意のあった犬係の腰元を、家臣の雲右衛門(大前均)に命じて制裁を加えた。みつ(丘夏子)は片輪にされ、縁談もこわれた。
だから犬が行方不明になったのは、新しい係の志乃(和田恵利子)は首を吊った。が、鉄(山崎努)が助けてかくまった。ぬいは狂ったように犬と志乃を捜し始めた。
志乃の父親は痛みつけられ、かばった錠(沖雅也)は短銃で撃たれた。依頼がなければ仕置きはできないとこらえてきた鉄も、捕えられて半死半生の目に会う。
だが、依頼主がでてきた。志乃をあずけたみつの父親が、二人をあわれんで百両出すという。鉄たちは猛然と立上った―――。
第9回 利用する奴される奴
220 pt
岡場所の女郎お順(磯野洋子)に熱を上げた鉄(山崎努)は、お順に情夫がいるのを知った。その清造(津川雅彦)は、男前の顔と甘い言葉で十四人もの女をたぶらかし、女郎奉公させては金をまき上げている悪い“ヒモ”であった。
おきん(野川由美子)と半次(津坂匡章)の言葉で、清造のあとをつけたお順は、年増の女郎およう(日高澄子)が殺されるところを見てしまった。
お順は、三両を鉄に渡して清造の仕置きを依頼した。が、憎み切れずに清造のもとへ走った。「殺し屋が来るから逃げて」とすがりつくお順を、清造は古井戸に落して殺してしまった。
第10回 ぬの地ぬす人ぬれば色
220 pt
川で洗われている友禅を、将軍の側室お美代(北林早苗)が欲しがった。娘ゆき(鮎川いづみ)の嫁入り用だから、と拒む父親とゆきの許婚者が、供の侍新八(上野山功一)に斬(き)り殺された。
奉行所に訴えても相手にされないゆきに、面倒を見るから大奥へ来いとのすすめがあった。主水(藤田まこと)らが心配するが、ゆきは大奥へ行く決心をする。おきん(野川由美子)が女中として同行した。
案の定、お美代は、友禅を雑巾にして廊下を磨けといやがらせ。そのうえ、将軍がゆきを見染めたのを知って、敵の新八と結婚せよと迫った。ゆきは、仕置料をおきんに残して、友禅で首を吊った。
第11回 流刑のかげに仕掛あり
220 pt
奉行も一目おく目明し、鬼の岩蔵(今井健二)を鉄(山崎努)や錠(沖雅也)が狙っていた。が、岩蔵も仕置人の存在をかぎつけ、動きをとらえようとしていた。
折からの殺人事件で岩蔵が、捕えた男を強引に獄門台に送ったあと、真犯人の孝兵衛(穂積隆信)が自首しようとした。面目が潰れると、岩蔵が孝兵衛を脅しているのを鉄らが察知した。
だが、岩蔵側の策略におきん(野川由美子)が捕えられ拷問にあう。危機を迎えた殺し屋たちは、一か八か、孝兵衛を深夜の銭湯に呼び出した。作戦が当って、自信満々の岩蔵が、孝兵衛に化けて単独でやって来た―。
第12回 女ひとりの地獄旅
220 pt
半次(津坂匡章)が好きになったおしの夜鷹(たか)(佐野厚子)が畠山藩士に傷を負わされた。
娘は、実は清(しん)国から畠山領に漂着した李一族の李麗花であった。陶工の一族は美しい畠山焼を作って、藩に繁栄をもたらした。だが、藩主の弾正(前田吟)は、焼くだけ焼かせ、公儀にとがめられそうになるや一族を皆殺しにした。一人生き残った麗花は、江戸へ落ちのび、おしのふりをして身を売っていたのだ。
半次と錠(沖雅也)が麗花を助けたが、主水(藤田まこと)から三人が畠山藩に狙われ始めたことを知る。麗花は香炉を売って、弾正の仕置きを依頼するのだった。
第13回 悪いやつほどよく見える
220 pt
岩木藩士多田兵助(林ゆたか)は、藩の江戸屋老榊原主膳(渥美国泰)の娘冴(高樹容子)を路上に待伏せてかどわかし、油問屋に立てこもった。町中を大騒ぎにして藩にのり出させ、藩の悪政ぶりを明るみに出させようと考えたのである。
しかし切れ者と噂の高い主膳は、奉行所に、藩名を出さずに冴を救出してほしいと依頼した。依頼された与力は、不首尾の際の詰め腹を切らせるに適当な男ということで、主水にその仕事を命じる。
与力の鼻をあかしてやると、油問屋にしのび込んだ鉄らは、実は兵助の行動は、飢饉と重い年貢のため直訴しようとすれば斬られる百姓の苦しみを救うためだったと知る。
仕置きのホコ先は兵助から主膳に変わった。
第14回 賭けた命のかわら版
220 pt
このところ半次(津坂匡章)は、すっぱぬきの留とあだ名される瓦版屋留造(石山律)にすっかり肩入れし、留の瓦版売りを手伝いはじめた。というのも、留はここ三年来、石屋の鳴海屋(川合伸旺)についてその悪行の数々を書き立ててきた。そのたびに、留は鳴海屋に雇われた“もみ消し屋”の茂平(外山高士)らに痛めつけられるが、あくまでも筆を折らない。その勇気に感じ入ったからである。
しかしいつまでも鳴海屋が、その程度で留を見逃しておくはずがない。ついに留は女房のそで(神鳥ひろ子)をさらわれ、殺される。さらに復讐を誓った留までが。
留の遺志を継いだ半次は、鉄らによびかけて、最後に留が書き残した原板をさがし出す。そしてこの原板をネタに鳴海屋をゆすり、その金を仕置料に、あらためて鳴海屋と茂平をねらう。
第15回 夜がキバむく一つ宿
220 pt
一仕事を終えた鉄と錠が、江戸への帰路、雨のために道をふさがれ、とある廃屋に雨宿りした。
そこには、同じように足止めされた飛脚(常吉=島米八)、百姓(多吉=牧冬吉)、老職人(茂七=大森義夫)、雲水(大垣=殿山泰司)、それに商人風の男(六兵衛=塩津栄)、病気の武士(高木=青山良彦)とその妹(志乃=左時枝)、薬売りの男(弥助=堺左千夫)らがいた。
この雲水、実は藩の刺客で、鳥追い姿の女忍者(お銀=伊佐山ひろ子)を使って、藩の秘密を握った幕府隠密をこの家に追い込んだのである。が、どの男が隠密かはわからない。とすれば、全員を斬るのが一番確かだと、スキを見せた者から殺せと、ひそかにお銀に命じる。
はじめに百姓、ついで飛脚が殺され、四人目の老職人茂七が息を引き取るときに立会った鉄は、茂七が渡す金を仕置料に、残った者の中にひそむ犯人に挑戦する。
第16回 大悪党のニセ涙
220 pt
三国屋を殺し、彼が持っていた頼母子講の百五十両の金を奪った犯人として、板前職人の仙八(森次浩司)が捕えられる。が、仙八はどんなに拷問されても無罪を主張した。
牢に入れられたあとも仙八は、牢名主の小六(高松英郎)に訴えて、せめて病気のおふくろに不幸を詫びるため、半日でも牢を出してほしいと頼み込んだ。仙八の真情を信じた小六は、外からの火で牢屋が火事になれば、囚人の解き放しがある。それを計画してやろうと約束した。
しかし真実の犯人は仙八だった。奪った金を隠すところを幼なじみの万造(津坂浩史)に見られ、万造を追おうとして捕えられた。そのため隠した金が気がかりで、仙八は一芝居うって小六をだまし、まんまと牢を出るのに成功したのである。
ところが、隠したところに金はなく、万造を探しあてて金を奪い返えすが、その仙八のあとを小六がつけていた。
真相を知った小六は、仙八の仕置きを決意する。
第17回 恋情すてて死の願い
220 pt
油問屋の但馬屋(真木祥次郎)は堺屋(明石潮)ら一味の油買占めの企らみに同調しなかったため、ワナを仕掛けられて、火あぶりの刑になった。
但馬屋の遺児美弥(長谷川澄子)と鈴(中田喜子)の姉妹は、もと手代の清七(岩下浩)に教えられて、堺屋らの企らみを記した念書を奪い、親の恨みを晴らそうとしていた。そうして夜ごと堺屋一味の油屋に忍び込んでは念書を探していたある夜、主水らに捕えられ、美弥が負傷する。
やがて清七に、今夜こそはと教えられて、鈴はひとりで堺屋に赴くが、逆に斬られ、ニセの念書を掴まされる。いつか清七を愛するようになっていた美弥は、実はすべて清七が仕組んだワナとはどうしても信じられず、錠が奪ってきた本ものの念書を持って奉行所へ訴える。が、応待したのは、堺屋とグルの与力永尾(高野真二)だった。
第18回 備えはできたいざ仕置
220 pt
行方不明になった許嫁のおさと(安倍玉絵)を探してくれと、大工の佐吉(中井啓輔)が主水に頼んで来たが、偶然にも錠、半次らが夜釣りの帰りに助けた女が、おさとであった。
だがおさとは、佐吉の顔も忘れ身体中刃物の傷を負っていた。
鉄の治療で回復していくうちに、おさとは、毎夜鬼の面をかむった十兵衛という侍に、手裏剣でもて遊ばれていたと、記憶を取りもどしてくる。
一方佐吉は、おさとの足取りを調べていくうちに、おさとが結婚のことで相談に行った丸岡の隠居(藤尾純)が怪しいと張込むが、ある日、丸岡のあとをつけて材木問屋橘屋(田口計)に入り、丸岡もろとも佐吉まで殺されてしまう。
主水らの調べで橘屋は、勘定奉行の加納十兵衛(高森玄)にご料材の入札を有利にしてもらうため、丸岡を通じて十兵衛に娘たちをあっせんしていたとわかる。
佐吉の死というショックで正気にかえったおさとから依頼を受けた仕置人たちは、ひと筋縄でいかぬ十兵衛を神経作戦で仕置きにかける。
第19回 罪も憎んで人憎む
220 pt
鉄と錠は無宿人狩にあい、佐渡送りされることになる。というのも、老中秋山但馬守(伊丹十三)と金座御用商人後藤庄三郎(加藤武)が、飢饉で世情不安な江戸の秩序を戻すため、また佐渡金山の採掘のために考えた企みに、まきこまれたからである。
捕えられた無宿人の中に、勘当された後藤の息子精一郎(川口恒)がいた。彼は秋山の政敵星野淡路守の理想に共鳴して父に対立し、人別帳からはずされていたのである。このことを知った主水は、精一郎を使って無宿人釈放をはかろうとするが、庄三郎の態度は冷たかった。
やがて佐渡へ向う一行を星野一派が襲撃し、精一郎は助けられ、星野らの反撃計画を知らされる。精一郎は星野もまた権力と金を追う亡者だったと知るが、その時秋山らがさしむけた刺客に襲われた。
傷つきながら精一郎は主水らに助けられ、父の企らみの一切を打ち明け、秋山らを倒してほしいと依頼する。
第20回 狙う女を暗が裂く
220 pt
江戸で指折りの大店、板倉屋(清水彰)伊勢谷(郡司良)和泉屋(沢村宗之助)の旦那らは、芸者蝶丸(真屋順子)と料亭で散財していたところを、板前の寅吉(夏八木勲)におそわれ、板倉屋はのがれたが、あとの三人は殺された。
捕手に追われ、重傷をおった寅吉は、おきんの家に逃げ込む。はじめはすきを見て逃げだそうとするおきんだったが、重傷の寅吉の哀願するような目の輝やきや、同じ故郷のもの同志ということもわかり、しだいに打ちとけていった。
鉄と錠は、おきんの不審な動きを見張っているうちに、寅吉がひそんでいるらしいと気づき、ふみ込んで事情を知る。寅吉は蝶丸と相思相愛の仲になり、苦労して身請けの金までつくるが、実は蝶丸が板倉屋らと酒の余興に仕組んだ芝居だったとわかり、復讐を遂げようとしたのだった。
そのころ、捕手はすでにおきんの家を完全に包囲していた。
第21回 生木をさかれ生地獄
220 pt
魚屋の仙吉(柴田てる彦(「てる」は人偏に光))と許嫁のお咲(西山恵子)は、小さいながらも自前の魚屋を開こうと苦労して得た土地を、備中屋(浜田寅彦)に横取りされてしまった。
仙吉は備中屋に抗議しようとして、実は備中屋が仙吉の土地に、勘定吟味方平田石見守(西沢利明)の別宅を建ててやろうとしていること、また平田は人の嫌がる佐渡金山奉行を志願し、備中屋と組んで金の横流しを企らんでいることを知る。このネタを利用して、仙吉は備中屋を脅そうとして逆に捕えられ、佐渡金山へ送られる破目になってしまう。
生木をさかれたお咲は、備中屋のかごを襲って果さず、つかまえられて平田の手ごめにあい、首を吊ってしまう。備中屋からお咲の死体処理を請負った錠は、お咲の着物の襟から主水宛の書状と一両を見つけ、これを仕置料に主水らは佐渡へ旅立つ。
第22回 楽あれば苦あり親はなし
220 pt
茶屋女のお波(朝丘雪路)は、以前、闇の公方といわれる盗賊の元締藤造(伊藤雄之助)の囲われ者だった。その時に子供を宿すが、そうとは知らない藤造はお払い箱にし、あとで知ってお波親子を探した時には、お波はどうしても帰ろうとはしなかった。
藤造は自分には子供ができないものとあきらめていた時、ある女に子供ができた。しかしそれまで自分は子種が薄いと思いこんでいただけに、しだいに自分の子とは信じられなくなり、殺してしまったことがあった。お波はその事情を知っており、また自分の子供を盗人に育てたくないからと、藤造のもとへ帰りたがらず、茶屋女になって遊んだことのある主水らに子供をおしつけようとするのだった。
しかし闇の公方藤造の力は大きく、やむなくお波親子は引取られていくが……
第23回 無理を通して殺された
220 pt
おきんの昔なじみ、揚羽のお蝶(野口ふみえ)が、三年ぶりに江戸で曲芸「出刃打ち」の興行に出ていた。お蝶を楽屋に訪ねたおきんは、かつてお蝶が献身的に面倒をみた青年村野(村井国夫)が、いまでは腕ききの同心になり、こんどの興行を最後に祝言を上げることになったときき、ともに喜んだ。
その村野は、実はひそかに、牢名主小六の代貸乙松(池田忠夫)と組んで、主水と小六のコンビに取って代ろうと企らんでいた。尋常な手段で小六を倒せないと考えた村野は、出世の邪魔になってきたお蝶や父の彦助(有馬昌彦)まで利用して小六のナワ張りを奪おうとするが……。
第24回 疑う愛に迫る魔手
220 pt
普請方組頭(守田学哉)と組んだ角屋の金蔵(加藤和夫)は、観音長屋を買収して女郎屋にしようと企らんでいた。しかし家主の喜助(美川陽一郎)は応じない。そこで金蔵は、喜助の過去が“暗闇の菩薩”という大泥棒だったことを探り、喜助を脅迫して長屋の売却を承諾させる。最近喜助は、母を亡くした娘のおとよ(瞳順子)を引き取り、親子の名乗りをあげたばかり。その矢先に、知られたくない過去の傷を娘にバラすと金蔵に迫られ、やむなく承諾したのだった。
おとよを悲しませ、観音長屋のおきんらに裏切り者といわれながら、喜助はひそかに長屋の売却金と詫び手紙を残して旅に出ようとする。そこへ、金を奪い返しにきた金蔵の手のものが現れ、喜助は殺され、おとよもさらわれて金蔵の女郎部屋に入れられる。
喜助の残した手紙でその心を知った仕置人らは、まずおとよを探そうと出かけるが……。
第25回 能なしカラス爪をトグ
220 pt
三十人しか入れない幕府学問所に、内藤和馬(三木豊)は見事合格した。貧乏旗本の息子でも、学問の世界だけは実力次第と、亡き父の遺志にそい、美しい姉の秋絵(島かおり)に見守られ、日夜努力した甲斐だった。
同じ塾に、長崎奉行松坂刑部の子息隆之助(坂本友章)がいた。母の吉乃(浅茅しのぶ)がやっきになるほどには学問ができず、学問所も不合格だった。吉乃は、兄の小沼土佐守(入江正徳)と、林大学頭(入江慎也)に談じこみ、欠員が出れば考えられる、との示峻を得る。小沼は、年若の和馬に辞退を説得するが、秋絵がきっぱり断る。「こしゃくな」と怒った小沼は、人を使って和馬を斬り、弟の無念を晴らしに松坂の家を訪れた秋絵も、かえり討ちにあう。
かつて雨の日に傘をさしかけられて内藤姉弟と知り合った半次は、秋絵の遺書で事情を知り、和馬の学資にとのこされていた金を仕置料に、姉弟の恨みを晴らすべく立ち上がる。
第26回 お江戸華町未練なし
220 pt
江戸は日照り続きで、各町内の井戸も干上り、水一升が三十文になる始末。これに目をつけた筆頭与力塩見(長谷川弘)は、寺社奉行組頭沢井(西山辰夫)らと組み、疫病発生と称して、水の出る神社や寺の深い井戸の水くみを禁止した。そして配下の寅松(山本麟一)らに、公儀御用水の名をかりて水をくみ出し、造り酒屋、料理屋、旅籠らに売って私腹をこやしていた。その尻馬にのって寅松の乾分辰三(山本一郎)は、病いの父のために水をくみに来た娘み乃(原田あけみ)に、手桶一杯の水の代償に手ごめにするという悪どさ。このことが原因でみ乃の父は死に、み乃も再度訪れた辰三を刺して牢に入れられる。
仕置人らは、真相を探るかたわらみ乃の脱獄を助けるが、このためについに塩見は仕置人の存在を探知してしまう。塩見は鉄らの行動を尾行させ、鉄、錠、半次、おきんと四人の人相書を作り上げ、腕の立つ鉄と錠だけを指名手配する。ワナと知りながらふと油断した半次は、捕えられて拷問にあい、処刑場にひき出される。
作品のあらすじやキャスト・スタッフに関する情報をご紹介!
(C)松竹・朝日放送