連続テレビ小説 ゲゲゲの女房
[お試し] 第151回 ありがとう
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昭和60年10月。布美枝(松下奈緒)の父・源兵衛(大杉漣)が、脳こうそくで倒れたという知らせが届き、布美枝は1人、安来へと見舞いに向かう。実家では、床で眠る源兵衛に、ミヤコ(古手川祐子)や兄嫁・邦子(桂亜沙美)たちが、心配そうに付き添っていた。源兵衛は、自分が倒れたことを東京の布美枝に知らせようとはせず、源兵衛の容体が落ち着くのを待って、家族が布美枝に連絡をしたということだった。
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本編
アシスタント、出版社の原稿取り、経理を担当する佐知子(愛華みれ)と、にわかに人が増えた村井家は毎日が大騒ぎだった。「このままでは仕事にならない」と、業を煮やした茂(向井理)は、執筆の環境を整えるために家を改築することを宣言。仕事に明け暮れる日々のなか、家の改築工事も猛スピードで進む。一方、安来の源兵衛(大杉漣)は身重の布美枝(松下奈緒)のことを考え、あることを思いつく。
失敗を繰り返す菅井(柄本佑)は“水木プロをクビになるのでは”と落ち込むが、布美枝(松下奈緒)と茂(向井理)は、彼のよさを認めていた。源兵衛(大杉漣)の考えで、村井家に安来からいずみ(朝倉えりか)がやって来る。菅井はいずみにときめくが、倉田(窪田正孝)は“仕事の邪魔になられてはかなわない”と、つっけんどんな態度。そのころ「墓場の鬼太郎」のテレビ化をねらう船山(風間トオル)たちに、転機が訪れていた。
茂(向井理)は、豊川(眞島秀和)から「悪魔くん」を「週刊少年ランド」の読者向けに新たに書き下ろしてほしいと頼まれる。「墓場の鬼太郎」のテレビ化が難航しているため、より通りやすい企画として「悪魔くん」をテレビ局に売り込もうというのだ。茂は“貧乏時代の怒りに満ちた「悪魔くん」が少年誌の読者には受けない”と考え答えを渋るが、布美枝(松下奈緒)からの勧めもあり、新しい「悪魔くん」に取り組むことを決心する。
小峰(斎藤工)、倉田(窪田正孝)、菅井(柄本佑)の3人のアシスタントと共に、茂(向井理)は「悪魔くん」の新作に取りかかった。安来から来た、布美枝(松下奈緒)の妹・いずみ(朝倉えりか)は、村井家に活気をもたらすが、彼女をめぐって編集者の北村(加治将樹)と菅井が、さやあてめいた雰囲気になるなど“騒動の火種”にもなりそうな気配だった。布美枝は、茂が漫画を描くことに少しでも協力しようとして…。
豊川(眞島秀和)と船山(風間トオル)が、「悪魔くん」のテレビ放映が決定したことを布美枝(松下奈緒)と茂(向井理)に知らせにやってくる。深沢(村上弘明)もそれを喜ぶが、秘書の郁子(桜田聖子)は茂と共にあり続けた「ゼタ」の部数を、深沢がこの機会に伸ばそうとしないことにいらだつ。“「悪魔くん」テレビ化”のニュースは、調布の町中を駆けめぐり、茂が作詞を手がけた番組主題歌もできあがって…。
とうとう「悪魔くん」の初回放送日がやってくる。テレビの放送が始まるまでに、仕事を終わらせようと、茂(向井理)をはじめとするプロダクションの面々は、昼から大わらわの騒ぎだった。布美枝(松下奈緒)も放送後のお祝いの準備で、てんやわんや。“まもなく放送が始まる”というとき、村井家に浦木(杉浦太陽)や、境港から前ぶれもなく絹代(竹下景子)と修平(風間杜夫)までもがやって来て…。
「悪魔くん」放送の翌日、絹代(竹下景子)と修平(風間杜夫)は、貧乏時代から様変わりした村井家を見て回り、境港に帰った。「悪魔くん」のテレビ放送は、子どもたちの心をつかみ人気番組となる。それがけん引役のひとつとなり「週刊少年ランド」は、年末の特大号で刷り部数100万部を達成。菅井(柄本佑)は、いずみ(朝倉えりか)にひそかに思いを寄せる。そしてクリスマスイブの日、布美枝(松下奈緒)を陣痛がおそって…。
布美枝(松下奈緒)は、帝王切開で2人目となる女の子を無事に出産する。茂(向井理)は仕事が多忙を極めているため、病院に様子を見に行くこともできないありさまだった。いずみ(朝倉えりか)には、茂が仕事以外のことに無関心だと思え、アシスタントの倉田(窪田正孝)にその不満をぶつけてしまう。布美枝が家を不在にしている間に、藍子がストーブに手を付けて、やけどをする騒ぎが起こり、茂は…。
布美枝(松下奈緒)は、車の免許を取ろうと自動車学校に通いはじめる。倉田(窪田正孝)は茂(向井理)のアシスタントをしながら、漫画の新人コンクールに出すための作品を描いていた。しかし応募の締め切り当日、倉田は水木プロの仕事で、郵便を出しに行けずに困っていた。そこで、いずみ(朝倉えりか)が代わりに郵便を出しに行くことに。アシスタントの菅井(柄本佑)と編集者の北村(加治将樹)は、いずみに気がある様子で…。
いずみ(朝倉えりか)に思いを寄せる北村(加治将樹)や菅井(柄本佑)とは対照的に、倉田(窪田正孝)は漫画を描くことだけに集中しようとしていた。ある出版社が嵐星社との合併話を深沢(村上弘明)にもちかける。同じころ、郁子(桜田聖子)は豊川(眞島秀和)に頼んで、大手の雄玄社で仕事をするようになっていた。いずみは、自分の見合い話が実家でもちあがっていると布美枝(松下奈緒)から聞くが、気乗りしない様子で…。
倉田(窪田正孝)は、コンクールに漫画を応募し続けていたが入賞できずにいた。倉田といずみ(朝倉えりか)は、お互いに対する素直な思いを表すことができないままだった。そして布美枝(松下奈緒)は、いずみが安来に帰りたがらない本当の理由がわからず困っていた。かつて、2階に間借りしていた元漫画家の中森(中村靖日)が、久しぶりに村井家を訪ねてくる。貧乏だった時代をくぐりぬけた布美枝の心の強さを知ったいずみは…。
布美枝(松下奈緒)は浦木(杉浦太陽)から「嵐星社がほかの出版社と合併するらしい」と聞き、忙しい茂(向井理)との会話不足のために“そんな大事なことも知らずにいたのか”と思う。茂は倉田(窪田正孝)に“漫画家としてやっていくための心構え”を語り、布美枝といずみ(朝倉えりか)は“漫画を描いて生きていくことの大変さ”をあらためて感じる。「墓場の鬼太郎」の主題歌が茂の作詞によって完成し、それをきっかけに…。
深沢(村上弘明)は、苦労している多くの漫画家たちにまともな原稿料を払うため、他社との合併話を真剣に考えていた。しかし、相手は「ゼタ」の名前と、茂(向井理)たち人気漫画家が欲しいだけだったことがわかり、結局は断ることに。それをきっかけに、郁子(桜田聖子)は嵐星社に見切りをつけ、深沢のもとを去る。いずみ(朝倉えりか)は、安来に帰ることを決心し、倉田(窪田正孝)とも別れのときを迎える。
昭和43年1月、「ゲゲゲの鬼太郎」のテレビ放送が始まり、茂(向井理)が作詞した主題歌とともに番組は人気をよぶ。放送が始まって半年もたつと、漫画の注文のみならず取材の申し込みも殺到するようになり、茂の弟・光男(永岡佑)を九州から呼び寄せ、マネージャーを務めてもらうことが決まる。倉田(窪田正孝)と小峰(斎藤工)は、水木プロから巣立ち、修平(風間杜夫)と絹代(竹下景子)が東京の村井家に同居することに。
昭和47年4月。絹代(竹下景子)と修平(風間杜夫)との同居を機に、茂(向井理)は家を改築。あちこちにドアや奇妙な階段が取り付けられた村井家は、さながら迷路のようになっていた。茂の仕事は、ますます忙しくなる一方で、締め切りに追い立てられる日々が続く。布美枝(松下奈緒)の長女・藍子(菊池和澄)は小学4年生になり、父親が漫画家であるために、学校でクラスメートたちの好奇の目にさらされてしまう。
布美枝(松下奈緒)と茂(向井理)のもとを、久しぶりに豊川(眞島秀和)が訪れ「社内の人事異動で漫画の現場を離れることになった」と知らせる。新しく茂を担当することになった編集者・松川(杉本有美)が若くてキレイな女性であることに、修平(風間杜夫)はご機嫌だった。藍子(菊池和澄)は、学校で「水木しげるの漫画はウソばかり描いてある」といじめられ、その悩みを布美枝に相談することもできずにいた。
「自分は心臓が悪い」と主張する絹代(竹下景子)は、炊事や洗濯など、いろいろな家事を修平(風間杜夫)に頼むようになっていた。藍子(菊池和澄)は、相変わらず悩みを抱えていた。しかし、茂(向井理)は仕事に追い立てられ、布美枝(松下奈緒)は娘についての相談もろくにできないようなありさまだった。そして、藍子の担任の畑野先生(堀内敬子)が家庭訪問にやって来て、布美枝が聞かされたのは、思いがけない話だった。
布美枝(松下奈緒)は畑野先生(堀内敬子)から、藍子(菊池和澄)が学校で居心地が悪そうにしていることを初めて聞く。畑野は「村井家の教育方針について聞かせてほしい」と言うが、アシスタントや出版社の社員など個性的な人間たちが、ごった返す村井家の騒がしい様子に、畑野はあっけに取られるばかりだった。布美枝は、藍子が書いた作文のことを畑野から聞き、その内容に困惑を覚えるが…。
安来でミシンの販売店を営む布美枝(松下奈緒)の弟・貴司(星野源)が、研修で東京にやって来る。人当たりがよく手先の器用な貴司は、絹代(竹下景子)にも気に入られた。布美枝は貴司に、茂(向井理)の忙しさについて話す。貴司は「夫婦の気持ちがすれ違わないために、茂と会話することを大切にするように」と、布美枝に言う。ある日、貴司は藍子(菊池和澄)を連れて町に出かけるが…。
布美枝(松下奈緒)は、藍子(菊池和澄)が“水木しげる(向井理)という、有名人の娘であることに苦しんでいた”と、ようやく気づく。毎日の慌ただしさのなかで“子どもをしっかり見ることが、できていなかった”という事実に布美枝は落ち込み、後悔の念にかられる。貴司(星野源)は、布美枝の気持ちを理解し「忙しさに負けることのないように」と、布美枝を励まして故郷の安来へと帰っていく。