100分de名著

[お試し] フランクル“夜と霧” 第4回 苦悩の先にこそ光がある

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フランクルは、生きる意味は自ら発見するものであり、苦しみは真実への案内役だと説いた。フランクルの言葉に支えられながら生きてきたという、姜尚中さんをスペシャルゲストとして招く。姜さんは「与えられた運命を引き受け、それをバネにすることで成長が生まれる」と言う。先行きの見えない不安が広がっている今、わたしたちは生きる希望をどのように見いだすべきなのだろうか。「夜と霧」から考える。

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『100分de名著』の動画一覧

本編

フランツ・カフカ 変身 ―第1回 しがらみから逃れたい―

フランツ・カフカ 変身 ―第1回 しがらみから逃れたい―

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

「変身」は人間の真実をついた作品であるとともに、著者カフカ自身が投影されている作品でもある。カフカはサラリーマンとして働いていたが、本当は小説を書くことに集中したいと思っていた。そのため外に出かけて働くのは大変な苦痛だった。「変身」の主人公・グレーゴルが虫になり部屋に閉じこもるのも、カフカの出社拒否願望の現れと解釈できる。第1回では、社会や家族のしがらみから逃れたいと願う人間の心情について考える。
フランツ・カフカ 変身 ―第2回 前に進む勇気が出ない―

フランツ・カフカ 変身 ―第2回 前に進む勇気が出ない―

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

「変身」では、グレーゴルが次第に怠け者になる。毎日寝て過ごし、天井で遊ぶのが日課になる。家族を養う重圧から解放され、ホッとしているかのようなグレーゴル。それはカフカ自身の願望とも受け取れる。カフカは繊細すぎる男で、決断がなかなか出来なかった。仕事、結婚、家庭…人生には決断が付きものだが、第2回では、人生に自問自答し続けたカフカの葛藤をひもとく。
フランツ・カフカ 変身 ―第3回 居場所がなくなるとき―

フランツ・カフカ 変身 ―第3回 居場所がなくなるとき―

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

「変身」では話が進むにつれ、虫になったグレーゴルが人間扱いされなくなる。最後には妹までもが「あれはもうお兄さんではない」と叫ぶ。もはやグレーゴルは、やっかい者以外の何者でもなかったのだ。そこには、現代の社会や家族にも通じる現実が、鮮やかに描かれている。例えば親の介護に疲れたとき、グレーゴルの家族と同じような気持ちになることはないだろうか。第3回では、居場所を失ってしまった時の恐ろしさを描きだす。
フランツ・カフカ 変身 ―第4回 弱さが教えてくれること―

フランツ・カフカ 変身 ―第4回 弱さが教えてくれること―

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

グレーゴルの死後、家族はピクニックに出かける。困った虫がいなくなった開放感に満たされ、休日を楽しむ家族。そこには人間の残酷さが鮮やかに描かれている。「絶望名人カフカの人生論」を記した頭木弘樹さんは、カフカは弱い人だったからこそ、誰も気がつかない人間のエゴに注目し、真実を描くことが出来たのだと考えている。常に絶望しているようでいて、したたかに人間を見つめていたカフカ。その感性の鋭さをともに語り合う。
パスカル“パンセ” 第1回 人生は選択の連続だ!

パスカル“パンセ” 第1回 人生は選択の連続だ!

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

人生に選択はつきものだ。ではその選択は、きちんとしたものだろうか?企業の就職人気ランキングは時代と共に変わるが、それは社会の空気によるとも言える。パスカルは人間の判断は環境や習慣などの外的要因に大きく左右されるとした。また人間の願望には限りがなく、常に「この選択でよいのか」と悩み続けるとも記した。流されやすく欲深い…それが人間の本性なのだ。第1回では、人間の思考にはどんな弱点があるのかを考える。
パスカル“パンセ” 第2回 もっと誰かにほめられたい!

パスカル“パンセ” 第2回 もっと誰かにほめられたい!

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

人間の願望は自己愛に源を発している。自分を認めてほしいという思いが、生きる原動力になっている。しかし自己愛は、時には自慢や嫉妬、羨望を生んでしまう。また人間は、自己愛によって現実をきちんと直視出来ないことが多い。耳の痛い真実は、身分の上下に関係なく、あらゆる人を傷つけるからだ。パスカルは、人間の考えることは常に自己愛によって、ゆがんでいるとした。第2回では、人間の自己愛について解き明かしていく。
パスカル“パンセ” 第3回 生きるのがつらいのはなぜか?

パスカル“パンセ” 第3回 生きるのがつらいのはなぜか?

  • 24分 NHK見放題
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趣味もなく仕事もない状態で部屋に閉じこもっていると、気分が沈んでいくだろう。人間は考えることをやめることができない。だから何もしないでいると思考が空回りして、かえって苦しむのだ。パスカルは人間は何かに熱中していないと生きられないとした。そして人間が何かに熱中するのは、やがて訪れる死の恐怖から目をそらし、死を忘れるためだとパスカルは述べた。第3回では、死とは何か、生きるのがつらいのはなぜかを考える。
パスカル“パンセ” 第4回 人間は考える葦(あし)である

パスカル“パンセ” 第4回 人間は考える葦(あし)である

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

最終回はゲストとして分子生物学者の福岡伸一さんを招く。福岡さんはこれまで科学の限界を痛感してきた。世界には複雑な要素があまりにも多く、全ての因果関係を突き止めることは不可能ともいえるからだ。「パスカルは“人間には分からないことがある”という事実を前に、人間のおごりをいましめた」と福岡さんは言う。原発事故など人間の理性の落とし穴が明らかになった今、私たちが忘れてはならないことは何なのかを語りあう。
紫式部“源氏物語” 第1回 光源氏のコンプレックス

紫式部“源氏物語” 第1回 光源氏のコンプレックス

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

聡明で美しい光源氏は、天皇になるはずの能力と血筋を持った男だったが、母の身分が低かったことから源氏という臣下の地位にされてしまう。そのため、不遇感から強い上昇志向を持つようになり、それが天皇の后など身分の高い女性との禁断の恋に結びついていく。第1回では、光源氏のコンプレックスにスポットをあてる。さらに、単なる恋物語ではなく、政治小説としての側面も解説。2012年4月に放送された番組のアンコール。
紫式部“源氏物語” 第2回 あきらめる女 あきらめない女

紫式部“源氏物語” 第2回 あきらめる女 あきらめない女

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源氏物語には、さまざまなタイプの女性が登場する。年上インテリ女性が抱える苦悩を描いた六条御息所。愛されながらも子どもがない悲しさを感じる紫の上。晩年には母親としての幸せを手に入れる明石の君。男から愛されることを選ぶか、それとも母として生きることを選ぶか。人生、何かをあきらめなくてはならない。女にとってのあきらめの意味を探っていく。2012年4月に放送した番組のアンコール。
紫式部“源氏物語” 第3回 体面に縛られる男たち

紫式部“源氏物語” 第3回 体面に縛られる男たち

  • 24分 NHK見放題
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人生の後半、光源氏は政治の表舞台で栄華を極める。しかし、この辺りから老いが目立ち始め、若いころと違って女を自由に出来なくなる。新たに迎えた妻・女三の宮は源氏よりも若い柏木の子を宿してしまい、ひそかに思いを寄せていた玉鬘(たまかづら)も寝取られ、長年連れ添った紫の上までもが別れたいと言いだす。第3回では光源氏の晩年を描く。2012年4月に放送された番組のアンコール。
紫式部“源氏物語” 第4回 夢を見られない若者たち

紫式部“源氏物語” 第4回 夢を見られない若者たち

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光源氏の死後、物語はその息子や孫が主人公となる。彼らは、父と異なり野心を持つことが出来ず、生きる強さに欠けていた。女を全力で愛することが出来ない男の恋は、互いのすれ違いを生み、新たな悲劇へと発展してしまう。最終回では「宇治十帖(じょう)」を中心に、夢見ることを忘れてしまった草食系男子の心の奥底を見つめるとともに、現代の恋愛事情との共通点を探っていく。2012年4月に放送された番組のアンコール。
フランクル“夜と霧” 第1回 絶望の中で見つけた希望

フランクル“夜と霧” 第1回 絶望の中で見つけた希望

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ナチスの収容所では、ガス室に送られるかどうかはちょっとした偶然で決まった。先が見えない中、囚人たちの間ではクリスマスに解放されるとのウワサが広まった。しかしそれが裏切られると、急に息を引き取る者が多かった。自暴自棄になりスープをタバコに交換してしまう者もいた。その一方で、力尽きることなく希望を捨てずに生き残る者もいた。第1回では、収容所での体験を通して、生きる意味とは、希望とは何なのかを考える。
フランクル“夜と霧” 第2回 どんな人生にも意味がある

フランクル“夜と霧” 第2回 どんな人生にも意味がある

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私たちは、自由で自己実現が約束されている環境こそが幸せだと思っている。しかし災害や病気などに見舞われた時は、そうはいかない。収容所はその最悪のケースだ。だが、それでも幸せはまだ近くにあるのではないかとフランクルは考えた。人間は欲望だけではなく、家族愛や仕事への献身など、さまざまな使命感を持って生きている。どんな状況でも自分の本分を尽くす。そこに“生きる意味”があるのだ、とフランクルは訴える。
フランクル“夜と霧” 第3回 運命と向き合って生きる

フランクル“夜と霧” 第3回 運命と向き合って生きる

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収容所には、極限状態でも人間性を失わなかった者がいた。囚人たちは、時には演芸会を催して音楽を楽しみ、美しい夕焼けに心を奪われた。フランクルはそうした姿を見て、人間には「創造する喜び」と「美や真理、愛などを体験する喜び」があると考えた。しかし過酷な運命に打ちのめされてしまっていては、こうした喜びを感じとることはできない。つまり、どんな状況でも運命にきぜんとした態度をとることが、生きる力となるのだ。
フランクル“夜と霧” 第4回 苦悩の先にこそ光がある

フランクル“夜と霧” 第4回 苦悩の先にこそ光がある

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フランクルは、生きる意味は自ら発見するものであり、苦しみは真実への案内役だと説いた。フランクルの言葉に支えられながら生きてきたという、姜尚中さんをスペシャルゲストとして招く。姜さんは「与えられた運命を引き受け、それをバネにすることで成長が生まれる」と言う。先行きの見えない不安が広がっている今、わたしたちは生きる希望をどのように見いだすべきなのだろうか。「夜と霧」から考える。
チェーホフ“かもめ” 第1回 たくさんの恋

チェーホフ“かもめ” 第1回 たくさんの恋

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チェーホフは代表的な戯曲「かもめ」の中で、さまざまな恋を描いている。古典的な文学の世界なら、そうした恋の多くはさまざまな障壁を乗り越えながら成就していくものだが、「かもめ」で描かれる「たくさんの恋」は、ほとんどが片思いの一方通行だ。めでたく成就する恋はまずない。一つ一つの恋を紹介しながら、なぜチェーホフはこのような恋のありさまを書いたのか、東京大学大学院教授・沼野充義さんと読み深めていく。
チェーホフ“かもめ” 第2回 すれちがい

チェーホフ“かもめ” 第2回 すれちがい

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「かもめ」には多くの人物が登場し、多くの人間関係が描かれているが、そこで繰り広げられるのが「すれちがい」。交わされる会話はかみ合わず、それぞれの思いは相手には届いていないのではないかという世界だ。現代社会に通じるコミュニケーション不全や人間の孤独、そして人間は本当に分かり合えるのかというテーマを、チェーホフはすでに描き出していた。その背景にあるチェーホフの人生観とは、どのようなものだったのか。
チェーホフ“かもめ” 第3回 自分をさがして

チェーホフ“かもめ” 第3回 自分をさがして

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19世紀末、革命前夜のロシアでは従来の価値観が崩れ若者達が進むべき道を模索していた。「かもめ」の登場人物も常にさまよい続けている。現代日本に通じる普遍性を探る。 許諾が得られなかったため、一部映像を編集して配信します。
チェーホフ“かもめ” 第4回 人生は悲劇か 喜劇か

チェーホフ“かもめ” 第4回 人生は悲劇か 喜劇か

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「かもめ」は文学青年・トレープレフの自殺の知らせで終わる。唐突な終わり方で、悲劇にしか思えない結末だ。しかしチェーホフは、友人への手紙に「かもめ」は喜劇であると記している。「かもめ」は悲劇か、喜劇か。人生を扱いながら、答えを言わず、問いかけのみをするチェーホフ。最終回は、チェーホフの一人芝居を演じてきた俳優の柄本明さんを交え「かもめ」を私たちの「人生」と置き換えながらこの問題を語り尽くす。

PV

[お試し] 歎異抄 第2回「悪人こそが救われる!」再生
[お試し] 歎異抄 第2回「悪人こそが救われる!」
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「歎異抄」の中で最も有名な一節「善人なほもつて往生をとぐ。いはんや悪人をや」。そこには「仏の目からみれば全てが悪人であるのに、自分自身は善人であると思っている傲慢さはどうなのか」という親鸞の問いがある。また一般的な社会通念では決して救われない人々に対して、全く異なるものさしを提示することで社会の底辺に置かれている人々が救われる原理を追求したのだ。「他力」「悪人正機」の深い意味を読み解く。
[お試し] 歎異抄 第3回「迷いと救いの間(はざま)で」再生
[お試し] 歎異抄 第3回「迷いと救いの間(はざま)で」
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唯円は、常識的な社会通念から親鸞の教えをゆがめ自分の都合のよいように解釈する人々の異義に、一つ一つ反論していく。そこにあるのは、何をするにも自分を軸としてしか行動できない、全てに対して自分というフィルターを通してしか考えられない、かなしい人間のさが。「歎異抄」には、そうした「自己の偽物性」から抜け出し、迷いと救いの間で宙づりになりながらも、それをあるがままに受け止めていく生き方が示されている。
[お試し] 歎異抄 第4回「人間にとって宗教とは何か」(最終回)再生
[お試し] 歎異抄 第4回「人間にとって宗教とは何か」(最終回)
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人間がもつ「光」と「闇」の間で苦悩し続けた親鸞を支えていたのが「弥陀(みだ)の五劫思惟(ごこうしゆい)の願をよくよく案ずれば、ひとへに、親鸞一人がためなり」との確信だった。あまりにも有名な親鸞のこの言葉を深く読み解いていくと、我が身一身でこの教えを引き受け、その切実さを生き切ろうという親鸞の実存的な決断がみえてくる。親鸞の信仰人としての生きざまを通して、「人間にとって宗教とは何か」を考えていく。
[お試し] 宮本武蔵“五輪書” 第1回「兵法の道はすべてに通じる」再生
[お試し] 宮本武蔵“五輪書” 第1回「兵法の道はすべてに通じる」
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兵法が剣術だけでなく世間のあらゆることに通じると説く「地の巻」。そこで展開された、大将と士卒を大工の棟りょうと弟子の関係にたとえて説くリーダー論は、一般社会にも適用できる。また、戦場におけるさまざまな武器の長所短所、物事の「拍子」(リズム、機)を知ることの重要性、道を学ぶ者が知るべき9か条の心得など現代の私たちにも通じるような心構えを論じている。「五輪書」から全てに通じる「兵法の道」の基本を学ぶ。
[お試し] 宮本武蔵“五輪書” 第2回「自己を磨く鍛錬の道」再生
[お試し] 宮本武蔵“五輪書” 第2回「自己を磨く鍛錬の道」
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入れる器に従って変化し、1滴にもなり大海ともなる「水」。そのイメージによって剣術の基礎を説く「水の巻」。隙のない自然体で、どんな状況下でも、緊張することなく心を静かにゆるがせ一瞬も滞らせず、状況全体と細部を「観・見」二つの目で偏りなくみる。まさに「水」にならって、身体と心を日常から鍛え上げていく方法を武蔵は克明に記述している。第2回は「自己鍛錬の方法」「専門の道を極める方法」を学んでいく。
[お試し] 宮本武蔵“五輪書” 第3回「状況を見きわめ、活路を開け!」再生
[お試し] 宮本武蔵“五輪書” 第3回「状況を見きわめ、活路を開け!」
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最初は小さな火でもたちまちのうちに大きく燃え広がる「火」。そのイメージによって、一個人の剣術勝負の極意が、大勢の合戦の場面にもそのまま通じることを解き明かした「火の巻」。敵をよく知った上で、敵の構えを動かし敵をゆさぶるための心理戦も駆使して、敵が崩れる一瞬を逃さずに勝つ。現代のビジネスやスポーツなどの分野にも応用できる「勝利の方程式」を「五輪書」から読み解いていく。
[お試し] 宮本武蔵“五輪書” 第4回「己が道に徹して、自在に生きよ!」(最終回)再生
[お試し] 宮本武蔵“五輪書” 第4回「己が道に徹して、自在に生きよ!」(最終回)
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「風の巻」では、世にある他流派の間違いを徹底的に批判し真の兵法のありようを浮かび上がらせる。そして、真の兵法の追求のしかたと究極の境地を明かした「空の巻」では、地水火風の四巻で兵法の具体的な心得を学んできた者に「空」の概念を示すことによって、より深く無限なものがあることを教える。「より大きなところから自分自身を見つめる視点」や「偏りやゆがみから解き放たれた自在な境地」がどんなものかを学んでいく。
[お試し] ルソー“エミール” 第1回「自然は教育の原点である」再生
[お試し] ルソー“エミール” 第1回「自然は教育の原点である」
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自然への称揚、人為への批判をベースにして教育論を展開した書「エミール」。人間の成長や発達をもたらすものとして「自然」「人間」「事物」の三つを挙げ、それらを調和させることで、架空の孤児エミールを理想的な人間に育てようとする。ではそれはどんな人間なのか?「自分のため」と「公共のため」という相矛盾する二つの軸を両立する「自由な主体」を育てることこそ、人間の真の幸福につながるというルソーの根本思想に迫る。
[お試し] ルソー“エミール” 第2回「“好奇心”と“有用性”が人を育てる」再生
[お試し] ルソー“エミール” 第2回「“好奇心”と“有用性”が人を育てる」
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ルソーは子どもの発達段階を無視した従来の教育方法を批判。代わりに行うのは徹底して「好奇心」「有用性」に基づいた教育だ。主人公エミールは生々しい事件に直面しながら、自らの体験の中で「初歩の道徳感覚」や「天文学や地理学の有用性」を学んでいく。それはお仕着せの知識ではなく、エミールが自らつかみとっていく生きた知識だ。他者に惑わされず自分の力で判断し行動していく自律した主体になるために必要なものを考える。
[お試し] ルソー“エミール” 第3回「“あわれみ”を育て社会の基盤に!」再生
[お試し] ルソー“エミール” 第3回「“あわれみ”を育て社会の基盤に!」
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思春期を迎えたエミールはいよいよ社会の中に入っていく。その際に最も大事な要素は「あわれみ」の感情。人間がもともともっている「自己愛」を「あわれみ」の感情へと上手に育て拡大することで貧しい人々への共感や不平等な社会への憤りをもつ「公共性」を備えた存在へとエミールは成長していく。その媒介となるのが「歴史教育」と「宗教教育」。私たちの社会の基盤ともいえる「あわれみ」の感情を育てることの重要性を学ぶ。
[お試し] ルソー“エミール” 第4回「理想社会のプログラム」(最終回)再生
[お試し] ルソー“エミール” 第4回「理想社会のプログラム」(最終回)
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恋愛や外国旅行といった体験を通じて、エミールは「理想の社会とは何か」という根源的なテーマに直面する。そこには、もう一つの名著「社会契約論」のテーマでもある「自由で自律した社会」の設計プランも浮かび上がってくる。「エミール」と「社会契約論」をつないで読み解くことで、私たちが目指すべき理想の社会がどんなものか、それを実現するには何が必要かという、現代に通じるテーマを考える。
[お試し] 坂口安吾“堕落論” 第1回「生きよ堕(お)ちよ」再生
[お試し] 坂口安吾“堕落論” 第1回「生きよ堕(お)ちよ」
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戦前戦中の価値観の一切を否定し、そこから解放されるべきことを説く「堕落論」。坂口安吾はマイナスのイメージで使われてきた「堕落」という言葉をプラスに転化し、なりふりかまわず生き抜こうとする生のエネルギーを人間の本来の在り方として肯定する。安吾は古い価値観から解放される処方箋を提示したのだ。第1回は、「堕落」という言葉に込められた、既存の価値観にしばられず自力で道を切り開いていく生き方を学んでいく。
[お試し] カント“永遠平和のために” 第1回「戦争の原因は排除できるか」再生
[お試し] カント“永遠平和のために” 第1回「戦争の原因は排除できるか」
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頻発する国家間の紛争によって、平和秩序が大きくゆらいでいた18世紀ヨーロッパ。世界の恒久平和はどうやったら実現できるか? カントは、その課題を解決するために、自らの哲学的思考を駆使して「永遠平和のために」を執筆した。「常備軍の廃止」「軍事国債の禁止」「内政干渉の禁止」といったアイデアを提言した平和論は単なる理想論だと批判されてきたが、深く読み解くと、人間本性への鋭い洞察が込められているという。
[お試し] カント“永遠平和のために” 第2回「“世界国家”か“平和連合”か」再生
[お試し] カント“永遠平和のために” 第2回「“世界国家”か“平和連合”か」
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平和維持のシステムとして「平和のための連合」を構想したカント。それは、戦争のない理想状態とされてきた「世界国家」を断念する消極的ともいえる提案だ。なぜ「世界国家」という積極的な提案ではだめなのか?そこには人間や国家についての鋭い洞察があった。世界国家への統合は、異なる文化、価値観、言語という個別の事情を超えて、特定の強者の文化や価値観が一方的に物事を決定するという大きな抑圧を生みかねないという。
[お試し] カント“永遠平和のために” 第4回「カントが目指したもの」(最終回)再生
[お試し] カント“永遠平和のために” 第4回「カントが目指したもの」(最終回)
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「道徳」は良心の問題ではなく「普遍的なルールとしてあらゆる人の利益や都合を保証するために活用されるものだ」と説き、良心に基づく既存の道徳観を覆すカント。この前提に立てば、たとえ自分の欲望を最優先する悪魔が国家の成員であったとしても、ルールに従わざるを得なくなるメカニズムを構築できるという。カントが確立した「倫理学」も交えながら、人間が戦争を避けるための社会システムや法・道徳の在り方を探求する。
[お試し] 石牟礼道子“苦海浄土” 第1回「小さきものに宿る魂の言葉」再生
[お試し] 石牟礼道子“苦海浄土” 第1回「小さきものに宿る魂の言葉」
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「水俣病」の真実の姿を世に知らしめようと書かれた名著「苦海浄土」。石牟礼道子がとりわけこだわったのは、言葉すら発することができなくなった患者たちの「声なき声」だった。そうやって石牟礼が記した言葉からは、苦しみや悲しみの底にあってもなお朽ちることのない何かがあることを私たちに教えてくれる。第1回は、想像を絶する惨禍に見舞われたとき、人はどう再生し、生きぬいていくことができるかを学んでいく。
[お試し] 石牟礼道子“苦海浄土” 第3回「いのちと歴史」再生
[お試し] 石牟礼道子“苦海浄土” 第3回「いのちと歴史」
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人間は自分をはるかに超えた大きな生命の一部だという厳粛な事実。こうした生命観を回復しなければ人は再び同じ過ちを犯してしまうと説く「苦海浄土」。一方で石牟礼道子は、大きな問題に直面したとき「足尾鉱毒事件」という公害問題の原点ともいうべき歴史に立ち帰っていく。そのときの情報や知識だけではなく、歴史の叡知(えいち)に立ち戻ってもう一度問題を考え直してみるのだ。いのちと歴史から今を生きる叡知を学ぶ。
[お試し] 石牟礼道子“苦海浄土” 第4回「終わりなき問い」(最終回)再生
[お試し] 石牟礼道子“苦海浄土” 第4回「終わりなき問い」(最終回)
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水俣病患者であるにもかかわらず「チッソは私だった」と自分自身の内なる罪をも同時に告発しようとする緒方正人さん。言語を絶する苦しみにさらされながらも「私たちは許すことにした」と語る杉本栄子さん。「絶対に許さないから握手をするんだ」といって原因企業であるチッソと対話をしようとする患者たち。そこには憎悪の連鎖を断ち切ろうとする水俣のえいちがある。「苦海浄土」から私たちが受け継ぐべきものを深く考えていく。
[お試し] 道元“正法眼蔵” 第2回「迷いと悟りは一体である」再生
[お試し] 道元“正法眼蔵” 第2回「迷いと悟りは一体である」
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我々は実は最初から悟りの世界の中にいる。それなのに迷いの中にいると思っている。いわば「悟り」も「迷い」もコインの裏表のようなもので実は一体なのだ。そのことに気づきさえすれば、悟りを求めてあくせくせず、迷ったら迷ったでよく、しっかり迷えばよい。その中にこそ真の悟りがあると道元はいう。第2回は、「生死」「唯仏与仏」の巻を中心に、私たち現代人にも通じる、迷いや不安の捉え方を学んでいく。
[お試し] 道元“正法眼蔵” 第4回「全ての行為が修行である」(最終回)再生
[お試し] 道元“正法眼蔵” 第4回「全ての行為が修行である」(最終回)
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普通は悟りを得るための手段として修行をすると考えられているが、道元はそうは考えない。修行そのものの中に悟りがあり、悟りの中に修行があるとみる。この立場に立てば、行(歩き)・住(止まり)・坐(坐り)・臥(ふす)といった生活の一挙手一投足が修行となり、そのただ中に悟りがあるという。第4回は「洗浄」「諸悪莫作」等の巻を通して、人のふるまいを何よりも重んじた道元の言葉から、人として生きるべき指針を学ぶ。