本日も晴天なり

(13)

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あらすじ

昭和19年秋。不要の金属の強制買い上げが行われるなど、国民生活が次第に悪化する中、元子(原日出子)たち女子放送員の授業も厳しさを増していく。中でも仙台出身の飯島トモ子(菅原香織)は口を開けば東北なまりを指摘され、笑われて、だんだんと落ち込んでいった。ある日、急に早退したトモ子を心配して元子が部屋を訪ねると、実家に逃げ帰る荷造りの真っ最中。驚いた元子はトモ子を思いとどまらせようと、ある策を思いつく。

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『本日も晴天なり』の動画一覧

本編

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昭和19年夏。日本橋の老舗紺屋「吉宗」の娘・桂木元子(原日出子)が速い足取りで日本橋を闊歩する。着いた先は水天宮。お賽銭をして手を合わせたところへ芸者・金太郎(木の実ナナ)が駆け寄って来て、父の宗俊(津川雅彦)が病気でひっくり返ったと言う。大慌てで帰ると、母のトシ江(宮本信子)は平然としている。宗俊は兄の正大に陸軍の入営通知が来たショックで布団をかぶって拗ねていたのだった。元子のお願い事とは…
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元子(原日出子)は女子放送員に憧れていた。放送局の願書も出し、初志貫徹を決意する。元子の兄・正大の入営通知が来て、宗俊(津川雅彦)は近所の旧友の神長幸之助(牧伸二)や吉田友男(犬塚弘)と酒を飲み酔いつぶれる。翌朝、宗俊は入営を祝うのぼり旗を作ると言い出し、元子は学徒動員の工場へ出かけようとして、正大の先輩の大原正道中尉(鹿賀丈史)とばったり出会う。心から尊敬する正道との会話に心弾むのだったが…。
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宗俊(津川雅彦)は正大(福田勝洋)の入営を祝うのぼり旗作りに打ち込んでいる。訪ねて来ていた大原正道(鹿賀丈史)に上機嫌でうんちくを並べている。入営まであと2日、ようやく正大が北海道の大学から帰ってきた。元子(原日出子)は、池内千鶴子(石井めぐみ)から預かった手紙を正大に渡す。しかし、渡された手紙をみて正大は一瞬表情を曇らせる。お節介やきの元子は、兄の入営前に二人を会わせるためひと肌脱ぐのだが…
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正大(福田勝洋)の入営の前日。宗俊(津川雅彦)が町内に赤飯をふるまうと聞き、金太郎(木の実ナナ)が「中味は小豆」のお手玉を山ほど買い集めてきた。温かい心づかいに気丈な母のトシ江(宮本信子)もつい涙ぐむ。元子(原日出子)は正大に女子放送員の試験のことを打ち明ける。今は好きなことは何も出来ない時代だから、やりたいことは積極的にやった方がいいという正大。宗俊は自分が何とか説得すると請け負ってくれるが…。
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ついに正大(福田勝洋)の入営の日がやってきた。トシ江(宮本信子)の心づくしの食事に舌つづみを打つ正大。元子(原日出子)の放送局受験のことを何とか父・宗俊(津川雅彦)に話そうとするが、正大はついに言いそびれてしまう。宗俊が精魂をこめて手がけた祝いののぼり旗が吉宗の表を飾り、近所の人たちの歓呼の声に送られて、いよいよ出発の万才三唱の最中、突然、警戒警報のサイレンが鳴り、集まった人たちは散り散りになる。
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女子放送員の試験まであと2日となった。元子(原日出子)は叔父の洋三(上條恒彦)に相談に出かけるが、その留守に、入営した正大(福田勝洋)からの手紙が家に届く。宗俊(津川雅彦)が上機嫌で手紙を読み上げていると、元子が女子放送員の試験を受けることが書かれていて、大騒動に。怒った宗俊は絶対許さないといきまくが、トシ江(宮本信子)に説得されてしぶしぶ折れる。試験当日、元子は神棚に柏手を打って試験場に向かう。
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いよいよ放送局の試験が始まった。全国から定員の10倍の人数が集まり、元子(原日出子)は、同じ会場の受験生から「試験は受かるために受けるもの」と言われ、自分の覚悟の甘さを知る。筆記試験のさなか、桂木家では、トシ江(宮本信子)とキン(菅井きん)がやきもきし、夜は宗俊(津川雅彦)が輪をかけて落ち着かない。2次試験は音声試験だと聞くと、金太郎を呼んで、元子ののどを常磐津で鍛えようと言いだす。
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元子(原日出子)は1次試験に合格した!すると、金太郎(木の実ナナ)が三味線を持ってやってきた。本当に常磐津でのど鍛える気かと驚くと、金太郎は芸者をやめて、軍需工場の事務員になるのだという。トシ江(宮本信子)からお守りを渡され、元子は2次試験に挑んだ。マイクを通し、50音、早口言葉、詩の朗読など、発声を試された。そして見事、2次試験も突破!宗俊(津川雅彦)もあぜんとする中、元子はあることを思いつく。
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元子(原日出子)は、入営した正大に合格を伝えに行きたいと、宗俊(津川雅彦)に話す。宗俊は自分も一緒に行くというが、元子は必死に説得して諦めさせ、ほかにも行きたいという者を押しとどめ、自分一人で行くことに。実は兄の恋人の千鶴子(石井めぐみ)と一緒に行き、二人を会わせるための策だった。しかし、正大はいるはずの千葉の隊におらず、途方に暮れた元子たちは、陸軍中尉の正道(鹿賀丈史)を頼ったが…。
(10)

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「合格したら男性放送員と同じく、夜勤や宿泊当番もあるが大丈夫か?」最終面接試験で念を押され、元子(原日出子)はよけいな返事をしてしまう。失敗したかもと、不安なまま家に帰ると正道(鹿賀丈史)が来ていた。兄のいる隊は満州へ行ったのでは、と伝えに来てくれたのだ。20日後、速達で念願の合格通知が来た。すると、この期に及んで宗俊(津川雅彦)が、受験はさせたが放送局に務めることは許さねえ、と言いだす。
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10倍の競争を経て32人の合格者が集まった。元子(原日出子)の友達は、満州出身の立山のぼる(有安多佳子)、横浜の向井恭子(小島りべか)放送局の秘書課で働いていた五十嵐悦子(渡辺佐和子)などなど、みんな元気でおしゃべり好きの娘たちだ。放送員の立花(渥美国泰)、本多(山本紀彦)の二人が養成にあたり、一か月半で即戦力に養成するという。厳しくも楽しい特訓の日々だが、元子は宗俊(津川雅彦)を怒らせてしまう。
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元子(原日出子)の研修内容に、なぜか興味を持った宗俊(津川雅彦)は、毎晩、元子がその日勉強してきたことを聞くのが日課となった。あるときは、放送に使う標準語と方言の違いの研修で、江戸っ子の言葉も東京の方言だと教わったと聞き、宗俊は「べらんめぇ!」と息巻く。そんな宗俊の江戸弁が聞きたいと元子の女子放送員友達に乞われると、宗俊は得意になって金太郎(木の実ナナ)を呼んで三味線を弾かせて盛り上がるのだった。
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昭和19年秋。不要の金属の強制買い上げが行われるなど、国民生活が次第に悪化する中、元子(原日出子)たち女子放送員の授業も厳しさを増していく。中でも仙台出身の飯島トモ子(菅原香織)は口を開けば東北なまりを指摘され、笑われて、だんだんと落ち込んでいった。ある日、急に早退したトモ子を心配して元子が部屋を訪ねると、実家に逃げ帰る荷造りの真っ最中。驚いた元子はトモ子を思いとどまらせようと、ある策を思いつく。
(14)

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元子(原日出子)はトモ子(菅原香織)を叔父の洋三のカフェ・モンパリに下宿させてもらう。アナウンサー修行も順調に進む中、ある日スタジオ見学で女優を見たトモ子がつい大声を出してしまう。一蓮托生といって5人まとめて沢野(森田順平)にきつく叱られる。それでも初めての給料をもらった元子たちは、嫌な事はきれいさっぱり忘れようと、銀座へとくり出す。元子は家族ひとりひとりにプレゼントを買って手渡した。
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元子(原日出子)にプレゼントされた萩焼の湯飲みが気に入った宗俊(津川雅彦)は、これまでの湯飲みは戦地の正大(福田勝洋)の陰膳用にする。ちゃかす元子に照れ隠しの言い訳をする。11月に入ると、本土空襲の危険が迫ってきたと、女子放送員たちにも知らされる。この研修が終わり次第、全国の放送局へ実戦部隊として散っていくことになるという。仕事の厳しさを皆が痛感する。その夜、東京にひさしぶりの空襲警報が鳴る…。
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様々な物資が足りなくなる中、芸者の金太郎(木の実ナナ)が白米を持って桂木家に来た。兵器工場の慰問に行って芸を見せ、祝儀代わりにもらったという。末っ子の順平(吉田紀人)に腹いっぱいギンシャリを食べさせたくて、と言う金太郎にトシ江(宮本信子)は涙ぐみ頭を下げる。宗俊(津川雅彦)は、金太郎を守るべき自分が、米をもらって食っている情けなさを嘆く。元子(原日出子)は、父と金太郎の微妙な関係を作文に書くが…。
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11月20日。元子(原日出子)たち放送員16期生はついに卒業の日を迎えた。北はカラフトから南は鹿児島まで全国の放送局へ散っていく仲間たち。モンパリでの送別会に金太郎(木の実ナナ)も別れを惜しんでやって来た。洋三(上條恒彦)は皆のためにシャンペンを抜き、テーブルには鶏の丸焼き。叔母の絹子(茅島成美)が着物を売って作ったごちそうだ。夢のようなディナーののち、元子たちは肩を組み「同期の桜」を歌うのだった
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元子(原日出子)が女子放送員として、声を電波に乗せる初めての日がやってきた。本番前のマイクテストで、元子は「本日は晴天なり」と読むべきところを「本日も晴天なり」と読み、それを指摘されて一気に舞い上がってしまう。しかし、両親や兄、近所の人たちが聞いているのだからと度胸を決め、土壇場で落ち着き、第一声を終える。しかし、家に帰ると家族もご近所も、誰も元子の放送を聞けていなかった。ただ一人だけを除いて…。
(19)

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宗俊(津川雅彦)は、彦三(森三平太)と幸之助(牧伸二)とで、空襲の延焼を防ぐため、近所の家を取り壊す建物疎開に従事する。三人はやりきれない気持ちを友男の中の湯へ流しにいく。生放送中に大きなミスをした元子(原日出子)に、先輩アナウンサーの沢野(森田順平)は、本来なら生放送ではなく録音番組だった、録音用のアルミ盤が足りなくなったからアルミの代わりに生で読ませるために女子放送員が採用されたのだ、と言う。
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元子(原日出子)は、空襲で下宿を焼かれた同期ののぼる(有安多佳子)に、仙台放送局に行ってしまったトモ子の代わりに叔父の洋三(上條恒彦)のカフェ・モンパリに下宿するよう勧める。寂しがっていた叔母の絹子(茅島成美)も喜んでのぼるを迎え入れた。ほっとしたのもつかの間、翌日の11月29日の真夜中から、東京は初の夜間焼夷弾攻撃を受ける。宗俊(津川雅彦)たちは消火に駆け回り、金太郎(木の実ナナ)を救い出すが…