配信開始日:2018年11月14日
『必殺仕事人』の作品動画を一覧にまとめてご紹介!
第1回~第84回
12,936 pt
第1回~第5回
880 pt
第6回~第10回
880 pt
第11回~第15回
880 pt
第16回~第20回
880 pt
第21回~第25回
880 pt
第26回~第30回
880 pt
第31回~第35回
880 pt
第36回~第40回
880 pt
第41回~第45回
880 pt
第46回~第50回
880 pt
第51回~第55回
880 pt
第56回~第60回
880 pt
第61回~第65回
880 pt
第66回~第70回
880 pt
第71回~第75回
880 pt
第76回~第80回
880 pt
第81回~第84回
704 pt
第1回 主水の浮気は成功するか?
220 pt
八王子に左遷されていた中村主水(藤田まこと)が、勘定奉行直久の名指しで江戸へ呼び戻された。特に手柄をたてたわけでもないのにと主水自身も周囲の者もいぶかる。そんな主水に将棋会所の老主人鹿蔵(中村鴈治郎)が突然、裏の殺し稼業をもう一度しないかともちかけてきた。しかし、多くの仲間の無惨な死に立ち会った主水は強く拒否する。鹿蔵はそんな主水に自ら手を下した札差叶屋殺しの話をし、江戸にもう一度殺しの裏稼業組織がいるのだと説く。そして同じ誘いは、敵持ちの浪人畷左門(伊吹吾郎)にも飾り職人の秀(三田村邦彦)にも………。
第2回 主水おびえる!闇に光る眼は誰か?
220 pt
賊に主人を殺されたおいせ(赤座美代子)は、生まれてくる子供のために怨みを晴らしてくれと鹿蔵(中村鴈治郎)に仕事を依頼する。鹿蔵はその手口から横堀の庄兵衛(早川雄三)の仕業とにらみ主水(藤田まこと)と左門(伊吹吾郎)に探索を命じる。
その頃庄兵衛は、次の狙いを両替商の升屋と決め、情婦おゆき(結城しのぶ)を使って飾り職人の宗次(江木俊夫)に升屋の合鍵を作らせたうえで宗次を殺害した。それを知った宗次の幼なじみ秀(三田村邦彦)は……。
第3回 仕事人危うし!あばくのは誰か?
220 pt
情夫与之介(石田信之)に裏切られ身も心もボロボロになったお衣(田中真理)に同情する左門(伊吹吾郎)と秀(三田村邦彦)。仕事人に安易な同情は禁物といましめる鹿蔵(中村鴈治郎)と主水(藤田まこと)もいつしか二人の熱意にほだされる。しかし、その裏には与之介の企みがあり、仕事人たちに危機が迫る………。
第4回 主水は三途の川を避けられるか?
220 pt
上方から一匹狼の仕事人壬生蔵人(丹波哲郎)が江戸へやって来た。蔵人と言えば大物狙いの仕事人として聞こえた男。鹿蔵(中村鴈治郎)は、彼の大仕事で折角つくり上げた江戸の仕事人グループが奉行所のきびしい取り締りでつぶされることを案じた。その矢先老中須賀遠江守が蔵人の手にかかった。鹿蔵は、次に殺されるのは、老中と手を結び大がかりな高利貸で庶民を泣かせている大僧正日寛(織本順吉)とにらみ、主水(藤田まこと)らに日寛を蔵人の手から守るよう命じる。しかし左門(伊吹吾郎)と秀(三田村邦彦)はそんな鹿蔵に反発する。
第5回 三十両で命が買えるか?
220 pt
廻船問屋井筒屋の一人息子信太郎(永井秀和)が小料理屋のお内儀を刺し殺してしまった。大事な跡取り息子を守ろうと井筒屋幸左エ門(永田光男)は、金を無心にきた人足の松吉(天津敏)に、遠島ですますように奉行所に手を回しておくからと因果を含め、三十両で信太郎の身代りとして自首させた。ところが松吉は死罪に。やさしい父親が人を殺したとは信じられない娘のお咲(岩崎良美)は、事情を知って怒り悲しみ、松吉の残してくれた嫁入りのための貯えを鹿蔵(中村鴈治郎)に渡し……。
第6回 主水は葵の紋を斬れるか?
220 pt
将軍の異母弟松平聖二郎(目黒祐樹)の乱行に江戸の庶民は毎日毎日不安の日々を送っていた。美しい女を見れば犯し、金がなくなれば商家から略奪し、人を斬るなどは日常茶飯事。そんな犠牲者の一人唐津屋(伊東亮英)は、妻を殺され、娘を暴行された恨みを晴らしてくれと鹿蔵(中村鴈治郎)に頼む。しかし主水(藤田まこと)や、左門(伊吹吾郎)、秀(三田村邦彦)は、聖二郎の権力の大きさと、剣の強さを眼前にしてひるみ、その仕事を断わるが……。
第7回 主水をあやつるバチの音は誰か?
220 pt
鹿蔵が江戸を去って以来、主水(藤田まこと)や左門(伊吹吾郎)は、仕事の依頼もなくホッとした中に、どことなくむなしさを感じる日々を送っていた。そんな主水の前に、三味線弾きのおとわ(山田五十鈴)が現われ、殺しを依頼する。しかし、おとわの素性に疑問を抱いた主水は、左門や秀(三田村邦彦)に相談し、一度はおとわを殺そうとするが。
第8回 仕事人が可愛いい女を殺せるか?
220 pt
主水(藤田まこと)の同僚・八丁堀同心・嶋村頼母(亀石征一郎)殺しの依頼がおとわ(山田五十鈴)のところにきた。頼み人は、妾のお種(江崎英子)。妻と別れてくれない頼母にお種が業を煮やしたのだ。そして頼母の妻・藤(吉行和子)からも夫と愛人殺しの依頼がはいってくる。
第9回 螢火は地獄への案内か?
220 pt
養父殺しの罪で島送りとなった喜市郎(小野進也)が島抜けをしたというしらせが奉行所に入った。
主水(藤田まこと)は、喜市郎が自分の見回り持ち場に舞い戻ってくると予想し、たまには手柄をたてようと張り切る。ところが喜市郎は無罪。唯一人それを知っている母親のおひさ(高杉早苗)も証拠がないためそれを訴えられなかった。
第10回 木曽節に引かれた愛のその果ては?
220 pt
吉原の女郎おりえ(今出川西紀)が、鎌倉河岸きっての油問屋湊屋に婿入りが決まっている新左(荒谷公之)と駆け落ちした。逃げのびる先はおりえの故郷・木曽福島宿と見当をつけた吉原忘八衆があとを追う。
新左の父・忠兵衛(安部徹)は、せっかく大店に婿入りが決まった息子を殺されてはと、おとわ(山田五十鈴)に千両で忘八衆とおりえ殺しを頼む。おとわは、新左・おりえを逃がしてやることを条件に、忘八衆殺しを引き受けるが、忠兵衛には陰謀があり、仕事人たちに危機が迫る――。
第11回 極悪人ほどよく眠れるか?
220 pt
将軍家側用人、柳原主膳(西山辰夫)は、呉服問屋、唐津屋清造(田崎潤)に「将軍家御用達」の看板を認可する代りに、清造の一人息子、清一郎(長澄修)の嫁に妾腹の娘を押しつけようとする。
しかし、清一郎にはお春(秋谷陽子)という許婚者がいる。嫁の話を断った唐津屋は主膳の手で殺され、清一郎たちにも危険が迫る。
第12回 三味の音は七つの柩のとむらい唄か?
220 pt
おとわ(山田五十鈴)は、昔の男で一匹狼の殺し屋、源八郎(石橋蓮司)と数十年ぶりに再会したが、わなにかかり目の前で源八郎は殺されてしまう。
飯塚藩の江戸家老、松野主膳(西山嘉孝)と残忍な殺し屋、甚兵エ(井上博一)が黒幕と知ったおとわは立ち上るが、先手をとられ甚兵エー味に秀(三田村邦彦)を人質にとられてしまう。
第13回 矢で狙う標的は仕事人か?
220 pt
ほおずき市に出かけた秀(三田村邦彦)と美鈴(水本恵子)の目の前でかざり職人又蔵(下元年世)が矢で射殺された。その死体を検分した主水(藤田まこと)は、又蔵の女房お京(三浦真弓)に又蔵が元仕事人であったことを確かめた。そしてその翌日江戸の大店和泉屋が同じ手口で殺された。この二つの事件をいずれも仕事人の仕業と考えた南町奉行所では、主水を始めとして同心を総動員して仕事人の詮議を始めた。
そして同じ頃、おとわ(山田五十鈴)や主水、秀の身辺に笹りんどうの紋の派手な羽織を身につけた男の姿が現われた。
第14回 情は人のためにならないか?
220 pt
秀(三田村邦彦)は、かざり職の師匠にあたる鶴蔵からの誘いと呼び出され、甲府勤番帰りの旗本関口玄馬(中村錦司)の屋敷へ仕事にいった。しかし、そこで秀はニセ金づくりを目撃しがく然とする。一方、左門(伊吹吾郎)は旧友笠井勝之助(葉山良二)に久し振りに会ったが、尾羽打ち枯らした笠井にも仕事人をやっているとは言えず何んの手助けも出来ないまま気まずい思いを残して別れた。笠井は、その足でかねてから仕官を要望されていた屋敷を訪ねた。なんとそれは関口玄馬邸、仕事はニセ金づくりの用心棒だった。
第15回 その仕事の依頼引き受けるのか?
220 pt
油問屋小津屋市兵衛(今井健二)の油隠しのため、江戸の庶民は深刻な油不足に泣いていた。その財力を背景に幕閣にも影響力をもつ小津屋には奉行所も手を出せず逆に怒った庶民から小津屋を警護する有様。しかし、小津屋が米問屋の惣行事殿村茂左衛門、廻船問屋の惣行事高田屋孫十郎の身辺警備をも要求する傍若無人ぶりにたまりかねた老中、若年寄は、仕事人に三人を殺させようと、あろうことかその仕事人捜しを中村主水(藤田まこと)に命じた。
第16回 綺麗な花には何故刺があるのか?
220 pt
江戸に金持ちばかりを狙う強盗が横行し、奉行所はその探索におおわらわだった。主水(藤田まこと)の隣りに住む同心北出角之進(宗方勝巳)は病弱ながら毎日その探索にかけずりまわっていた。主水はそんな角之進の精勤ぶりを横目に相変らずさぼりを決め込んでいた。そしてある雨の夜、癪で苦しむ女おふじ(根岸とし江)を助けた北出は、そこから思わぬ手がかりをつかむ。
第17回 鉄砲で人を的にした奴許せるか?
220 pt
御公儀の鉄砲場で射殺された両親の仇をとろうと仕事人捜しのために日本橋の高札場へ座り込んだお安(加山麗子)。そのお安をおとりにして仕事人を捕えようと奉行所は主水(藤田まこと)に張り込みを命じた。毎日毎日張り込む主水の耳に聞き覚えのある声、なんと前の元締鹿蔵(中村鴈治郎)が若い娘おりん(真行寺君枝)と楽しげに歩いていた。
第18回 武器なしであの花魁を殺れるのか?
220 pt
今をときめく吉原の花魁あづまぢ(喜多川美佳)の花魁道中に、百姓三郎兵衛が短筒を持って乗り込んだ。夫婦約束をえさに百両をだまし取られた三郎兵衛の無理心中だったが、吉原黒衣組のためにあっさりと殺された。三郎兵衛の娘お冴(村田みゆき)は、仇を取ろうと主水(藤田まこと)に仇討赦免状を願い出るがおりるはずもない。思い余ったお冴は吉原に身を沈めあづまぢ殺しの機会をうかがった。
第19回 仕事人が女に惚れて何故悪い?
220 pt
秀(三田村邦彦)の恋人お加代(村地弘美)が駆け落ちするという書き置きを残して家出した。信じられない秀は必死になってその行方を捜した。
そんな秀の様子を知ったおとわ(山田五十鈴)は、仕事人の掟にそむくと左門(伊吹吾郎)に秀を殺すよう命じた。そんな時、お加代と駆け落ちした事になっていた吉次の斬殺体が浜に打ち上げられた………。
第20回 この世の地獄は何処にあるのか?
220 pt
ふたたび旅に出た鹿蔵からおとわ(山田五十鈴)のもとへ手紙が舞い込んだ。日光街道を旅する鹿蔵は、この世の地獄を見たと、おとわに仕事を依頼してきたのだ。主水(藤田まこと)は、将軍の日光参詣の先乗り、大目付大日方主膳(草薙幸二郎)が関係しているとにらむが、公儀に弓引くわけにはいかないとこの仕事から降りる。おとわは、左門(伊吹吾郎)、秀(三田村邦彦)、半吉(山田隆夫)の三人を連れて日光街道を下った。
第21回 子隠しで昔の恨みを晴らすのか?
220 pt
津軽屋の跡取り息子仙太郎(瀬賀敏之)が誘拐された。津軽屋宗兵衛(堺左千夫)は、犯人の要求通り二千両を払い、奉行所にも届けなかった。しかし、仙太郎は無惨な死体で帰って来た。母を幼くしてなくした仙太郎を、母代りになって育てた女中のおみね(松岡由利子)は責任を感じ、苦界に身を沈めてその金でおとわ(山田五十鈴)に仕事を頼んだ。津軽屋の身辺を捜索した主水(藤田まこと)らは、宗兵衛の後妻になる予定の女役者花川染次(清水郁子)がからんでいることをつきとめた。
第22回 登城する大名駕籠はなぜ走るのか?
220 pt
一万一千石の大名大田原藩の三男坊大田原和之(富川すみ夫)は、書物地本問屋「若松屋」の伊八(長谷川明男)のもとへ居候している時、「若松屋」によく出入りする材木問屋木曽屋の娘おゆき(植木絵津子)を見そめ、口説き落した。木曽屋の婿養子に入る決心をした和之は、大田原藩に代々伝わる金盃を盗み出し、秀(三田村邦彦)に渡し、おゆきに渡すかんざしを注文した。ところが和之の二人の兄が急死し和之に藩主の座がころがり込んで来た。伊八とおゆきが邪魔になった和之は二人を殺し、金盃をとり戻すため秀に刺客を送った。
第23回 渡る世間は鬼ばかりか?
220 pt
札差両替商益田屋十兵衛一家が惨殺され金が盗まれた。現場に落ちていた植木鋏を手がかりに同心服部欽造(川合伸旺)は出入りの植木職捨吉(波田久夫)を捕え、拷問を加え自白させ獄門台に送った。実はこの事件同心服部と益田屋の番頭忠助(中村孝雄)の悪計だった。捨吉の娘お滝(長田渚左)は父の無実を訴えるがとりあってもらえない。お滝は夜鷹に身を落して、仕事人をやとう金をためようとする。しかし、その事を知った服部らはお滝を殺し、その事を偶然知った半吉(山田隆夫)の恋人おふく(かわいのどか)までも殺した。
第24回 冥土へ道連れを送れるか?
220 pt
芸者菊千代(岩井友見)に言い寄る金持ちの放蕩息子を牢にぶちこんだ主水(藤田まこと)は、公事師玄斎(菅貫太郎)のために赤っ恥をかかされた。ところがこの玄斎、法律の勉強のためと称して奉行所の犯科帳を書きうつし、ゆすりを働いていた。菊千代も乱暴された過去をネタに百両を出せと、玄斎にゆすられた。それを知ったたいこ持ちの平助(うえだ峻)は菊千代を助けようと二十両を持って玄斎一味とかけ合うが殺されてしまう。そして菊千代も彼らの手にかかって。
第25回 裏の裏のそのまた裏に何があるのか?
220 pt
盗賊闇の十兵衛が江戸市中を荒し回っていた。見廻りの持ち場で店の主人以下七名を皆殺しにされた主水(藤田まこと)は、本気で十兵衛一味の探索に乗り出した。そんな主水の前に十兵衛の娘佐和(津山登志子)と名乗る女が現われ、十兵衛はすでに子分の巳之吉(綿引洪)に殺され、巳之吉が十兵衛の名をかたって江戸市中を荒していると告げ、主水に十両の金で巳之吉殺しを頼んだ。佐和がその後巳之吉の手にかかって果てたことを知った主水は探索を始めるが、逆に巳之吉にさとられ左門(伊吹吾郎)の娘美鈴(水本恵子)を誘拐される。
第26回 半吉は女の愛で立ち直れるか?
220 pt
半吉(山田隆夫)は、町でバッタリ幼なじみのお袖(佳那晃子)に出会った。今は薩摩藩邸の奥女中として勤めるお袖に誘われるままに、男子禁制の中老萩野(北川恵)の部屋に遊びに行った。ところが、萩野と対立する年寄の藤波(絵沢萌子)に発見され萩野は自害、半吉は藩士伊集院伝八(志賀勝)の手によって斬殺された。
翌日、江戸市中にお袖が萩野の仇討として藤波を殺害、その忠心を認められて二代目萩野を継いだというかわら版が出回った。すべては、お袖の陰謀だった。
第27回 死を賭けて虎の尾が踏めるのか?
220 pt
仕事を終えて逃げる途中の秀(三田村邦彦)は、江戸市中をさわがす四人組の辻斬りに出くわし、危うい所で逃げのびたが、殺された夜回りの死体を見てがく然とした。同じ長屋に住む作造が斬り殺されていたのだった。作造の一人娘お光(朝加真由美)は、捨て子だった自分を今日まで育ててくれた作造の死に怒り悲しみ、自分の手で犯人を探し出し仇を討とうとした。ところが、奉行所の目安箱に、秀の似顔絵が辻斬り犯として投げ込まれた。
第28回 尼寺に鬼女は棲むのか?
220 pt
呉服小間物を扱う大店一文字屋万造(外山高士)は、大奥御用達の看板を持つ同業の越中屋を叩きつぶそうと、今や大奥に上って中ろうにまで出世した娘の雅(森愛)を利用した。越中屋の人気かんざし職人利助(下元年世)や番頭の富松(剣持伴紀)を色仕掛けで誘惑し、利助のかんざしを一文字屋で扱い、富松に不正の裏帳簿を作らせそれを奉行所に押えさせた。そして、秀(三田村邦彦)をもその毒牙にかけようとした。
第29回 新技腰骨はずし
220 pt
主水(藤田まこと)は町角で見知らぬ男から三十両の金を投げこまれ、旗本松浦市之介(今井健二)殺しの仕事を依頼された。裏稼業を知られることは仕事人グループの死を意味する。主水は、左門(伊吹吾郎)、秀(三田村邦彦)を呼び出し、男の行方を必死に探した。そして、松浦の動きを探った三人は、木更津で謎の男六蔵(木村功)を見つけ出し対決した。
第30回 酔技田楽突き
220 pt
凶悪な強盗白虎一味を、主水(藤田まこと)の同僚中塚六兵衛(船戸順)が捕まえた。直ちにはりつけの刑に処された白虎を見て、“あれは違う!”と主水に訴える若い娘がいた。その娘の名はお清(仁和令子)。小さい頃、父母とまだ赤ん坊だった弟を白虎に殺されたお清は、吉原で身体を売って白虎の仇を討つために金を貯めていたのだった。
第31回 弓技標的はずし
220 pt
江戸の夜鷹に“白ふくろう”と呼ばれ恐れられている武士がいた。夜鷹たちの中に矢を射込み、逃げまどう彼女たちの姿を楽しんでいるのだった。その夜鷹たちの中に“おかめ”と呼ばれる女がいた。おかめの面をかぶって客を取るのだが、それでも一番の稼ぎ頭だった。この“おかめ”、実は秀(三田村邦彦)の隣に住むおひろ(讃岐裕子)だった。弟生馬(道井和仁)の仕官に必要な金を稼ぐため夜鷹に身を落していたのだ。ところが、生馬の仕官先浅山玄蕃(田中浩)こそ“白ふくろう”だった。
第32回 隠技待伏せ斬り
220 pt
六蔵(木村功)から若年寄の次男高岩源次郎(加藤大樹)、奥右筆の三男大野兵馬(村上正次)殺しの依頼が舞い込んだ。頼み人は芸者染香(有吉ひとみ)。殺された妹の仇を討ってくれというものだった。源次郎・兵馬は江戸の町でも評判の乱暴者。主水(藤田まこと)らが染香の依頼の裏をとる前に、奉行所の力で二人は切腹となった。ところがその裏にカラクリがあった。
第33回 炎技半鐘撲り
220 pt
六蔵(木村功)は、萩江藩の江戸家老から、家臣二人の殺しを頼まれた。頭も切れ、腕も立つこの二人、増長して藩のもてあまし者になっているというのだ。六蔵はその二人の所行を調査し始めた。この二人、高田東馬(水上保広)中島半之丞(石倉英彦)は邪魔もの扱いする藩への腹いせか悪行の限りをつくしていた。正月早々の火つけ、そして火消しの小頭吉之助(中野誠也)の一人息子金市(吉岡靖彦)の無礼討ちなど。
第34回 釣技透かし攻め
220 pt
六蔵(木村功)の村で働く娘お初(竹井みどり)が江戸にいる祖父彦十(村田正雄)のもとへやって来た。幼なじみの新三(八波一起)とも会って幸せな生活を過すのもつかの間、彦十が酔払って堀に落ちて死んだ。しかし、六蔵は海育ちでしかも酒を飲まない彦十の死に疑問を抱き、主水(藤田まこと)らに調査を命じた。そこに彦十の雇い主備前屋藤兵エ(谷口完)の悪事が隠されていたのだった。
第35回 飛技万才踊り攻め
220 pt
浅草の香具師の元締雷門の大五郎(大前均)殺しの依頼が舞い込んだ。頼み人は三河万歳のつる吉(江戸屋猫八)とかめ三(江戸屋小猫)の親子だった。つる吉は、十年前女房のおまつを大五郎に殺されたが、下手人の確証を得られず泣き寝入りをした過去を持っていた。主水(藤田まこと)らが調べてみると大五郎は寺社奉行所と手を結んでいた。
第36回 合掌技地獄落し
220 pt
主水(藤田まこと)は人形問屋京屋仁右衛門(山本清)殺しを依頼された。頻み人は以前京屋で働いていた人形師清太郎の恋人お仙(吉沢京子)。
お仙は追いはぎに殺されたとされた清太郎が実は京屋の手にかかったと知りその仇を討とうとしていたのだった。しかしお仙は京屋の追求を恐れて姿を隠していた。手がかりは内股にあるはずの蓮の華の彫りもの。主水はそんな女が尼姿の売春婦哥比丘尼の中にいるといううわさを耳にした。
第37回 落し技替玉斬り
220 pt
江戸では、自分の命を売って金にかえる命講が庶民の間で話題になっていた。主水(藤田まこと)は、六蔵(木村功)からその命講の元締め殺しを依頼された。その頃、秀(三田村邦彦)は、眼の不自由な娘あや(村田みゆき)から、父親が命講に命を売ったらしいと泣きつかれた。あやの父は、娘の眼の治療代欲しさに十両で命を売って、浪人沢田弥四郎(佐藤仁哉)の仇討ちの身替りになって命を落した。しかし、その裏には、命講の元締藤エ門(滝田裕介)の企みがあった。
第38回 闇技船中殺
220 pt
佐渡金山の鉱夫たちが、六蔵(木村功)に芸者小糸(加山麗子)殺しを頼みに来た。勘定奉行林玄蕃頭(鈴木欽哉)の囲いものの小糸は、奉行をそそのかし、金の採鉱量を次々に増量させ、鉱夫に塗炭の苦しみを味わわせているという。しかし、小糸にもそれなりの理由があった。佐渡金山で働く夫が生き埋めになったとき、誰も彼を助けず見殺しにされた恨みを晴らそうとしているのだった。
第39回 櫛技斬!子守唄
220 pt
女ばかりを狙う辻斬りをとり逃がした主水(藤田まこと)は、数日中に捕えなければクビと脅かされ眼の色を変えて辻斬り探しを始めた。ところが、そんな主水におしま(三島ゆり子)が、元締めの件でゆすりをかけてきた女がいると言ってきた。女の名はお房(吉田日出子)。ところが主水が調べたところお房は何にも知らなかった。男好きのする女おしまが独身なのに目をつけてあてずっぽでゆすりをかけたのだ。お房は、ゆすりで得た金で孤児を養っていたのだ。それを知った秀(三田村邦彦)は、同情し、彼女にゆすりのネタを教えた。ところがそのためにお房が辻斬りに会って殺されてしまった。
第40回 昇り技 字凧落し業
220 pt
大工の信松(小島三児)の女房で病身のおさき(珠めぐみ)が、一両の借金のカタに高利貸池田屋(浜田寅彦)に連れていかれた。
信松とおさきの息子松吉(上田孝則)は、父とともに借金を返そうと、納豆売りや夜回りまでして金をかせぐ。
松吉は池田屋の塀の外から凧に字を書いて落し、おさきを励ますが、おさきは下働きのはずが、女郎屋奉公を強要され、病が重くなって息絶える。
そうとは知らない信松が金を作っておさきを迎えに行ったが、やがて二人は水死体となってあがる。
奉行所は心中とみなしてこの一件を処理するが、実は池田屋に殺されたのだった。
松吉の訴えで仕事人グループが立ち上がる。
第41回 織技 重ね裏返し
220 pt
百姓茂平(大橋壮多)が秋田から、幼なじみの忠三郎(荒谷公之)を頼って江戸へやってきた。
忠三郎は江戸の大呉服店越前屋の番頭になっており、そこには茂平の恋人のお志乃(児島美ゆき)も女中として奉公していた。
茂平は忠三郎の口添えで越前屋で働くことになり、まもなくお志乃と新世帯を持つ。だが、茂平は抜荷の仕事をさせられ、町方に見つかって逃げるうち、仲間の侍に斬り殺される。
忠三郎から、越前屋宗右エ門(高城淳一)が抜荷の張本人であり、茂平はいやいや手伝わされていたと聞いたお志乃は、宗右エ門殺しを元締めに依頼する。が、真相はちがっていた。
第42回 隠し技 暗闇とどめ刺し
220 pt
白昼、若い娘が三人の旗本に斬りつけた。ちょうど通りかかった主水は娘の後を追ったが取り逃し、上司からこっぴどくしかられた。
やっとつきとめた女の正体は、放火強盗のためにつぶれた呉服問屋高松屋の唯一の生き残りお小夜(佐藤あさみ)だった。お小夜は、現場に残された印籠から、犯人の一人として旗本本多勝之進(高品正広)を割り出し、その仇を討とうとしていたのだった。勝之進は、近々若年寄の家に婿養子に入ることが決まっており、後くされをなくすためお小夜を殺そうとしていた。
第43回 情技衣替え地獄落し
220 pt
野菜の行商をしている勘吉(鶴田忍)。さん(赤座美代子)夫婦が、直参旗本の愛妾美鳥(中条郷子)の駕籠行列の道筋をけがしたと無礼討ちにあった。医者の必死の努力もむなしく、勘吉は失明、さんは半身不随となった。二人は、老いた父母と五人の子供たちに心を残しながら、足手まといとなってはと自らの命を絶った。その報せを聞いてかけつけた主水(藤田まこと)や左門(伊吹吾郎)の前で末子すて(山田絵美)が、両親の遺言を丸暗記してしゃべり始めた。「このうらみ、はらせぬうらみかと、ふたりして口惜しさに、身は炎になるかと覚えてろ!」
第44回 艶技鬼面潰し
220 pt
般若の面をつけた若い女が江戸の町に出没した。町方同心、火盗改め、寺社奉行などの前に現われ、おどかしては代々の將軍家の生母を祭る「みたまや」へ逃げこんでいた。ある夜、火盗改めに追われた女は、秀(三田村邦彦)の長家へ逃げこんできた。秀は、その女を何も言わずに介抱した。
般若の女の名は笹絵(野平ゆき)。大奥一の権勢を誇る真佐木の局(西尾三絵子)付きの大奥女中だった。笹絵は、十数年前、行者と偽って強盗を働き、両親を殺した真佐木とその夫原田大蔵に恨みを晴らそうとしていたのだった。
第45回 裏技欺しの十手業
220 pt
北町奉行所の目安箱に、こんな投書が届いた。「北町奉行所同心役に、闇の殺し屋あり」というのだ。その真偽を調べる役目を、早川朝次郎(早崎文司)からおおせつかったのは事もあろうに中村主水(藤田まこと)だった。その時、主水同様“昼行灯”といわれ続けて三十年の同心・中山利平(堺左千夫)が、最後の御奉公にとその役目を買って出る。利平はかねてより闇の殺し屋の正体を暴こうとくまなく資料を集め、主水や畷左門(伊吹吾郎)らをクサイとにらんでいた。主水らはバラされる前に殺そうと決めた矢先、利平が闇の殺し屋としてあげられる。
第46回 怨技非業竹光刺し
220 pt
捕方に追われた秀(三田村邦彦)は、香月藩の家臣大槻主膳(須賀不二男)の家に逃げこんだ。主膳の息子和馬(本郷直樹)は秀を斬ろうとしたが、主膳の一言で救われた。ところが、その主膳が香月藩の藩主但島勘解由(綾川香)に直訴におよび、竹光で切腹させられ、一家追放となった。それを知った秀は、和馬を助けて藩主への報復を始めた。それを知った主水(藤田まこと)は、仕事人の掟に背いた秀を斬ろうとした。
第47回 悔し技 情念恋火攻め
220 pt
呉服商木曽屋が放火にあった。目撃者の証言によれば、犯人はお高祖頭巾に振り袖姿の若い女。主水(藤田まこと)らは南町奉行所あげての探索にかり出されてクタクタ。そんな時、主水は、木曽屋の一人息子幸助(嵐芳三郎)の所へ、寿司屋の娘お八重(今村文美)が嫁入りするという話を小耳にはさんだ。ところがその数日後、さる大店の娘が幸助の許へ嫁入りするという噂が流れ、間もなくお八重が木曽屋の放火犯人として捕えられ火あぶりの刑に処された。
第48回 表技 魔の鬼面割り
220 pt
医師日下玄朴(城所英夫)を人殺しと訴える女おゆき(吉本真由美)が奉行所の前で主水(藤田まこと)にしつこくまとわりついた。ところが玄朴は、町で評判の名医。すげなく追い返されたおゆきは、往診途中の玄朴に包丁で斬りつけた。おゆきを捕えた主水の同心仲間土田喜内(織本順吉)は、目安箱の中に時折玄朴を誹膀する投書があるのを知っており、娘の嫁入り仕度のためにと玄朴をゆすり始めた。
第49回 偽技 浮かれ囃子攻め
220 pt
左門(伊吹吾郎)と同じ手ロの殺しが二件続いて起った。元締の六蔵(木村功)は、左門に疑いを持ち、江戸に出て来て調べ始める。
その結果、殺し屋は幇問俎鯉之助(北村総一郎)と芸者の小染(田島令子)と判った。鯉之助と小染は実は夫婦。鯉之助は元松江藩に仕えた武士で、両親と一人息子を殺した犯人に報復するために町人になり切っていたのだった。ところが、その鯉之助が逆に仇に殺された。小染は、病をおして木更津へ向かう。
第50回 嘘技 無用試し斬り
220 pt
長屋住いの浪人が家族ともども自害するという事件が続いた。裏には仕官をネタに浪人たちから金を巻き上げたり、女の体を要求する悪どい仕業を行っている松前藩の江戸留守居役矢部盛正(波田久夫)らの動きが見えた。ところが確実な証拠もなく、大名屋敷では主水(藤田まこと)らの手も及ばなかった。その話を聞いた左門(伊吹吾郎)は独自に彼らの悪事の証拠を探った。そして、初老の浪人篠崎幹之介(新田昌玄)と娘田鶴(田中綾)に近づく矢部らの動きを知り、二人に報告するが、田鶴は矢部の餌食となり、篠崎も殺された。
第51回 覗き技天地入れ替つぶし
220 pt
加西藩御用達の菓子舗「梅屋」は、身に覚えのない落度がもとで、藩から出入りを差し止められた。
その上、失火で店を失ったが主人の弥右衛門(西本裕行)は再建しようとする。疑いをもつ秀(三田村邦彦)は、事件の裏に、「梅屋」のもと番頭(早川保)が動いていることを知った。一方、番頭の妻、わか(白川和子)もその企みに気付いていた。
第52回 潜り技隠し黄金止め
220 pt
主水(藤田まこと)の手入れを受け、踊り小屋の花形踊り子みゆき(瞳順子)と竜次(織田あきら)はドサクサにまぎれて逃げ出すところを、秀(三田村邦彦)に助けられた。秀の腕っぷしを見込んだ二人は、廻船問屋松前屋(梅津栄)の仕事をしようと持ちかけ、三人は協力して金塊引き上げの仕事をやりとげたが………。
第53回 惚れ技 情炎半鐘割り
220 pt
放火による火事が次々に起こり、江戸の街では木材が高騰した。その中で材木商木曾屋源兵衛(高峰圭二)はひたすら売り惜しみ暴利を貪ろうとしていた。源兵衛は、ようの材木商に売り物がなくなった時期を見はからい、木曾の山地主久蔵(北見唯一)を呼び寄せ、その切り出す木を独占しようとしていた。その頃加代(鮎川いずみ)は、久蔵のお伴で江戸に来た木こりの与吉(中村ブン)に惚れられ大弱り。主水(藤田まこと)や左門(伊吹吾郎)と加代の間にあるつながりを探り当てた与吉は、悪い奴らから加代を救ってやると言い出す始末。困り果てた加代は、与吉と一夜を共にし全てを忘れさせようとした。ところが、逆にのぼせあがった与吉は、親方の久蔵を訪ねて相談しようとしたが、木曾屋の悪どい商売にひっかかり、親方共々斬殺された。
第54回 呪い技 怪談怨霊攻め
220 pt
仕官の口を捜しに江戸へ出たまま行方不明になっている夫を探してくれという親子連れが奉行所にやってきた。主水(藤田まこと)は、多忙を理由に追い返した。途方にくれた二人、菊乃(北川恵)と和之進(岩瀬浩規)は左門(伊吹吾郎)の屋台の前で行き倒れ、涼(小林かおり)と美鈴(水本恵子)に助けられた。その頃、菊乃が探している夫宮田宇右衛門(船戸順)は、浪人仲間とすさんだ生活をしていた。そして、百二十石取りの伊東家が婿養子を探していると聞き込み、芝居をうって宮田が娘に近づいていた。
第55回 離れ技 孤立水火攻め
220 pt
元近江屋の元手代丈吉(住吉道博)は、店に火をつけたかどで八丈島へ送られたが、島抜けして江戸へ舞い戻って来た。その知らせを中村主水(藤田まこと)からきいた足利屋勘兵衛(北村英三)は狼狽する。実は近江屋に火をつけたのは足利屋と火盗改め首席与力庄司大造(山口幸生)の仕業。近江屋の没落をねらっての陰謀で、罪を丈吉になすりつけたのだった。
復讐を誓う丈吉は、足利屋の一人息子勘太(石井大介)を誘拐しようとねらうが、まちがって足利屋に預けられていた野菜売りの息子太市(糸長真知)をさらってしまう。人違いと気付いた丈吉は、太市を足利屋勘兵衛の手に返すが、翌日太市は死体で大川にあがる。
第56回 外し技 釣鐘からくり割り
220 pt
巳寺の富くじには汚いからくりがあった。木札の箱の中に人間がひそんで、二回に一回は当り札を誰も買っていない番号札とさしかえるのだ。それで寺は千両丸もうけというわけだった。
それに気づいた秀才僧妙珍(小林芳宏)は妹のお糸(竹井みどり)に手紙で知らせるが、まもなく妙珍は住職智深のわなにはまって殺される。兄の手紙を持ってお糸は奉行所に訴えるがとりあげられない。
第57回 逆さ技 大どんでん崩し
220 pt
火盗改同心杉山黒之介(亀石征一郎)は非情な捕り物で恐れられていた。ある夜、密告状が届き、主水(藤田まこと)の目前で盗賊一味を皆殺しにする。そして、密告者が誰かもつきとめ、その男をゆする。密告者は結城屋のムコ養子友吉(石山律雄)で過去を消すため、かつて自分もその一味だった盗賊の仲間を売ったのだ。
弱味をにぎられた友吉は、悪党の本性をあらわし、養父結城屋吾兵衛(須藤健)に隠し子がいるのを利用して一芝居打ち、吾兵衛をわなにおとす。
第58回 暴れ技 田楽垂直刺し
220 pt
旗本永久保典膳(田中浩)らの悪業は江戸市民の恨みの的になっており、木更津の元締のところにも何人もの訴えが集まっていた。だが、相手が旗本とあって主水(藤田まこと)も二の足をふむ。
そんな折、豆腐屋の定七(佐々木剛)が彼らを天秤棒で叩きのめすという事件がおこる。数日後、定七はさらに、永久保一味にとり囲まれていた金坂東馬(内田喜郎)という若侍を助けたのを縁に、東馬に用心棒がわりの槍持ちとして雇われた。
だが、東馬が北出藩江戸詰の侍と知った永久保は、直参旗本に刃向って藩が取りつぶされてもいいのかと東馬をおどす。東馬の母世津(鮎川十糸子)は東馬に入れ知恵し、定七を永久保に売る。
第59回 彫り技 喜悦観音一刀斬り
220 pt
風呂帰りに行方不明となった山城屋の娘おしのが背中一面に刺青を彫られ死体となって発見された。背中の彫りものの出来栄えから、彫ったのは雷門の彫辰(浜田晃)とわかったものの、その彫辰も神かくしに遭い行方が知れなかった。
そんなある夜、左門(伊吹吾郎)の家に訪ねた秀(三田村邦彦)は、通りすがりの女お絹(森あい)が、自分の作ったおしののかんざしを身に着けているのを見とがめ、主水(藤田まこと)と後をつけた。ところがお絹は、そのかんざしを元老中中野富翁(神田隆)からもらったと言う。
第60回 狙い技 仁義無用斬り
220 pt
板橋宿で十手を預かる中津屋権造(牧冬吉)は、女郎屋との二足のわらじであこぎなことをしていた。その女郎屋で死んでいった娘たちの親からの訴えをうけた元締は、主水(藤田まこと)と秀(三田村邦彦)に権造の身辺の調査を命じた。
その頃、江戸所払いになっていた渡世人の時次郎(にしきのあきら)が権造に託した老母と妹おゆき(西崎みどり)の身を案じて戻ってきた。ところが、権造は老母の薬代のかたにおゆきを女郎として働かせていた。怒った時次郎はおゆきを取り戻すため権造の家に乗り込んだが。
第61回 脅し技 闇医術千両潰し
220 pt
蘭学医志望の大町信吾(中条きよし)は、杉田玄白の優秀な門下生として将来を嘱望されていたが、酒と女に身を持ちくずし、今は賭場に出入りして、金に困ると闇で堕胎手術をしてかせいでいた。しかも信吾は、堕胎手術をした女の名前と住所を記録した書きつけを持っており、これをネタに女をゆすっていた。
ある日、大奥の御客会釈の松島(山口朱美)が主水(藤田まこと)のいる番屋へ倒れ込んできてそのまま息をひきとるという事件が発生するが、これも信吾の堕胎手術が失敗したためだった。
信吾の悪事はとどまることを知らず、次に過去の堕胎をネタに相模屋の若い嫁お雪(千野弘美)をゆすりにかける。
第62回 恨み技 悲愁稲妻刺し
220 pt
大工の棟梁辰三(根岸一正)の妹お絹(賀田裕子)は旗本御三家の一つ越川伊織(佐藤仁哉)の屋敷に奉公していた。
この伊織の屋敷には評判の悪い旗本角倉源八郎(椎谷建冶)が、金の無心に出入りしていた。角倉は伊織の亡くなった妻の実兄だった。お絹は角倉をきらっていたが、角倉は美しいお絹を好色な目で見ていた。
町で角倉とその悪仲間たちが左門(伊吹吾郎)をいためつけるのを見た辰三は、角倉とかかわりのある伊織の屋敷に妹がいるのをきらい、妹にひまをもらうように言う。だが、伊織を慕っているお絹は首をたてにふらない。
そのうちにとうとう、伊織の留守に金を盗みに来た角倉が、留守番のお絹を犯し、殺して井戸へ投げ込む。
妹の身に異変が起ったことを知った辰三は、木更津の元締に仕事料を託し、伊織の屋敷にのりこむが……。
第63回 誘い技 死霊からくり岩山落し
220 pt
投身自殺した大店、伊勢屋(北見唯一)の娘が「亡霊宿」にあらわれ、「番頭の利助(田中弘央)に店を譲れ」と告げた。そのお告げに疑いを持った伊勢屋は、元締に調査を依頼したあと、何者かに殺された。左門(伊吹吾郎)たちが探った結果、軽業師の重兵衛(小笠原良知)一味の悪計がわかり、主水(藤田まこと)らは立ち上る。
第64回 崩し技 真偽友禅染め落し
220 pt
木更津の元締のもとへ“加賀友禅を守ってほしい”という謎めいた手紙に15両の金が送られてきた。
主水(藤田まこと)らは早速加賀へ向かい調査をはじめた。
その加賀では、偽の加賀友禅を作ってボロもうけしようとする加賀藩家老安藤伝蔵(田口計)と輪島屋(西山嘉孝)の陰謀、そしてそれを防ごうとする元家老西田甚内(水野辰弥)と娘のお梶(岩井友見)の対立があった。西田らの作る本物の加賀友禅が藩外へ流れることを嫌った安藤・輪島屋一味は、甚内・お梶と職人たちを皆殺しにしようと計った。そして、そのたくらみに主水らがはまってしまう。
第65回 散り技 花火炸裂乱れ斬り
220 pt
将軍の面前で民間の玉屋、鍵屋と花火を競って面目を失った鉄砲方の役人たちは、ひそかに玉屋に火をつけ、出火の罪に落とし入れて玉屋を江戸所払いにした。
それから一年、亡くなった主人の位牌を抱いて玉屋の花火職人清吉(大木実)がひそかに江戸へ戻ってきた。
ところが、その清吉の目前で、鍵屋の職人伝八(伊波一夫)が鉄砲方によって殺される。役人たちは、今度の止めの花火で鍵屋に勝つため、伝八の新工夫を奪おうとしたのだ。
伝八殺しの詮議にあたった主水(藤田まこと)は、秀(三田村邦彦)の情報で清吉の存在を知り、清吉の口から鉄砲方の悪業をきかされた。
やがて清吉は、鍵屋から伝八の新工夫の完成を頼まれ精魂傾けるが、それを知った鉄砲方に殺されてしまう。
第66回 描き技 絵筆逆手?風突き
220 pt
町の似顔絵師糸柳縫之助に似顔絵を書いてもらった加代(鮎川いずみ)や左門(伊吹吾郎)の妻涼(小林かおり)は、その絵を売れと男にしつこく迫られた。その男は画商蔦屋重兵衛(江幡高志)の配下。蔦屋は、全くの無名ながら天才と呼ぶにふさわしい縫之助の絵に、いま売れっ子の浮世絵師夢中恋路楼(菅貫太郎)の署名を入れて売り、大もうけをしていた。その縫之助が病に倒れた。蔦屋と恋路楼は、最後の大もうけと、医者を買収し縫之助を死に追いやり、買い集めた絵を、夭折の天才画家の遺作と高値で売り出した。彼らの汚いやり口を知った縫之助の似顔絵師仲間は木更津に訴えた。
第67回 詣り技 暗闇丑の刻重ね斬り
220 pt
夜番の老人たちが、丑の刻詣りの女に襲われて怪我をする事件が続発した。その事件の調査を命じられた主水(藤田まこと)は、神社に張り込み、杉の幹に打ちつけられたワラ人形を発見するが、突如、丑の刻詣りの女に襲われ、取り逃がす。
そのとき女は奇妙なお守りを落としていく。そのお守りを見た加代(鮎川いずみ)はふと思い当るふしがあった。
加代の態度に何かを感じた主水は加代を尾け、丑の刻詣りの女が材木問屋美濃屋の内儀お種(浅香光代)であることをつきとめる。
お種は、美濃屋に行儀取締りとして入っているおまき(北川めぐみ)を追い出すために丑の刻詣りをしていた。女の直感から、おまきが亭主の庄兵衛(西山辰夫)をたらし込んで美濃屋の身代を取ろうとしているのを勘づいたからだった。
お種の直感通り、おまきと兄(実は夫)の林弥一郎(綾川香)は浄源寺別当道源(大島宇三郎)とグルになって美濃屋の身代をねらっていた。
一味はお種の丑の刻詣りを逆に利用し、お種に夜番殺しのぬれぎぬを着せる。
第68回 願い技 奉納絵馬呪い割り
220 pt
貧しい小間物屋の女房お妙が首をくくって死んだ。お妙は、絵馬屋の主人清三郎(吉田豊明)への恨みを晴らしてくれるように、と木更津の元締にわずかの金を託していた。だが主水(藤田まこと)ら仕事人たちは、その金のあまりの少なさに二の足を踏んだ。
そうするうち、淡路屋の一人娘おりん(木村弓美)が清三郎の毒牙にかかった。おりんが奉納した絵馬をネタに、清三郎が淡路屋利兵衛(弘松三郎)をゆすったのだ。
おりんを商売たて直しの政略結婚に利用しようとしていた利兵衛は激怒し、おりんの恋人の手代の佐八(槇健吾)を店から追い出す。
そして、結局相手から縁談を断わられた利兵衛は、今度は清三郎のそそのかしに乗り、おりんの絵姿を江戸中の評判にして店をたて直そうとする。
それを知った佐八は、おりんと逃げようとするが、清三郎に殺される。
第69回 盗り技 乱調お神楽刺し
220 pt
深川水天宮の秋の大祭は、毎年大勢の見物人でにぎわったが、それと同時にスリの被害も続出し、今年も主水(藤田まこと)ら同心に警備の命が下る。
だが、善六(長谷川弘)を頭とするスリ一味は、旗本宇垣玄馬(西園寺章雄)、小杉左源太(松岡直樹)と手を組み、少年たちを使って巧妙に見物人たちから財布をスリとった。
その少年たちの一人千吉(上田孝則)を見かけた松葉屋の後妻お峰(奈月ひろ子)は愕然とする。お峰は七年前、当時二歳のわが子千吉を母つる(吉川佳代子)に託し、子供のことは内緒で松葉屋壮助(外山高士)に嫁いだのだった。
お峰は必死で千吉を捜し、ようやく見つけて松葉屋に連れてくる。
壮助は千吉をわが子として可愛がった。だが、千吉が松葉屋の養子になったと知った善六一味は、千吉を誘拐し、千両の金を要求する。壮助は金を持って千吉を取り戻しに行くが、旗本二人に斬られる。
第70回 慕い技 神輿暴れ突き
220 pt
雲井望郷(森次晃嗣)は一万石の大名でありながら、侍を嫌い、町人たちと飲めや歌えの毎日を送っていた。左門(伊吹吾郎)も、ふと屋台に立寄った望郷に気に入られ、望郷の屋敷の前に屋合を出す。一方、主水(藤田まこと)は、奉行の命令で、毎日望郷の屋敷を見廻っていた。
その頃、加代(鮎川いずみ)は、木更津の元締から、浅香屋宗兵衛(加賀邦男)を調べるよう命じられていた。浅香屋は、幕閣に強い発言力を持つ金貸しだった。
その浅香屋を、雲井藩国家老の邦枝(山波宏)が訪れた。邦枝は、雲井藩主の座をねらう望郷の弟・望威(山本紀彦)の命を受けていた。
望威は、浅香屋の力で望郷を隠居させることに成功する。
だが、むしろそのことを喜んだ望郷は、毎日隠居所でばか騒ぎをくりひろげる。
そのことは幕閣にもきこえ、困った望威は、浅香屋の入れ知恵で、むほんのたくらみありとして望郷を暗殺する。
第71回 絞り技 一揆助命脳天突き
220 pt
信州須坂藩は領民を徹底的に収奪していた。そのため、耐えかねた農民たちは、直訴すべく江戸へ発つ。
その頃、江戸で一膳めし屋を一人で切り盛りするお美代(山本百合子)のところへ毎日やって来る不思議な老人(田崎潤)がいた。お美代はその老人を実の祖父のように慕っていたが、主水(藤田まこと)が調べてみると、驚いたことに、元の須坂藩主で今は隠居の身の堀備前守直親だった。
そんなとき、信州を出た農民たちの生き残りがお美代の店に逃げ込んでくる。お美代は彼をかくまった。
直親の素姓を知ったお美代は、直親に訴えに須坂藩江戸屋敷に行くが、直親ともども監禁されてしまう。
第72回 念じ技 偽説法ざんげ斬り
220 pt
心臓を一突きにする殺人事件が頻発していた。主水(藤田まこと)は、木更津から帰った加代(鮎川いずみ)から、下手人は手口からみて十年前活躍していた隼の権造(神田隆)だときかされる。
その頃、式守という神官のいる高峰神社が、ざんげ神社として町民の評判をよんでいた。いっさいをざんげすると心が晴れるというのだ。だが、この式守こそ権造だった。権造は町民のざんげをきいてはゆすりのたねにし、抵抗する者は殺していたのだ。
そうとは知らず、木材問屋甲州屋米吉(長門勇)がざんげしにやって来た。米吉は昔、目の上のこぶの先輩番頭を、酔った勢いである殺し屋に頼んで殺させたのだ。
その後、深く後悔した米吉は、殺した先輩の息子をひきとり、自分の娘とめあわせることにしたのだが、どうにも心が晴れず、高峰神社にざんげに来たのだった。
だが、式守こそは米吉が頼んだ殺し屋権造だった。米吉を見た権造は、早速米吉をゆすりにかかった……。
第73回 断絶技 激走!一直線刺し
220 pt
江戸の丁稚たちの間で、大八車で爆走する遊びがはやっていた。主水(藤田まこと)は丁椎たちを捕えて解散させるが、そのため少年たちの兄貴格の朝吉(川島佑介)は飾り職の親方から追い出される。
仕方なく、朝吉は仲間の音松(新郷隆)やその妹のみほ(山本ゆか里)らと大八車を改造し、人力車を作って俥屋を始める。ところが、これが大当り。江戸の新しい乗物として人気を集める。
だが、それに目をつけた筆頭与力の田村格之助(石橋雅史)と駕籠屋藤兵衛(中井啓輔)は、少年たちを殺し、俥屋業という新しい商売を横取りする。
第74回 引き技 強奪押し込み斬り
220 pt
女郎と御金奉行所同心の心中事件が起こった。主水(藤田まこと)が駆けつけたときは、同心・細野進平(水上保宏)はすでにこときれていた。一方、一命をとりとめた女郎の小春(久保にしき)は江戸払いになった。
その後、細野が御公儀地金を不正横流ししていたことが発覚し、細野家は取りつぶしになった。小春憎しの一念にこりかたまった進平の母たか(伊吹友木子)は、木更津に仕事料を託す。
だが、この心中事件は擬装だった。進平を利用したあげく邪魔になった御納戸方・大野太兵衛(高野真二)や金銀細工店甲屋小平次(阿木吾郎)らが、進平と小春の別れ話を利用して二人を殺そうとしたのだ。
やがて、たかの誤解をとくため、小春が江戸へ戻ってくる。甲屋はさっそく刺客を送るが、危ういところを秀(三田村邦彦)が救う。
第75回 訴え技 火だるま身替り消し
220 pt
主水(藤田まこと)が宿直をさぼって飲んでいるところへ奉行所の門番が駆け込んできて、奉行所の前で人が焼けているという。 驚いた主水が駆けつけると、たしかに人が火柱をあげて燃えていた。そして、その炎に照らされて女(大信田礼子)が立っていた。女は焼け死んだ男の妻で茜といった。茜は、夫の立木栄之進(矢吹二朗)が幕府の浪人政策に抗議して焼身自殺を遂げたという。
そんな頃、小間物屋の卯吉(石井洋充)の老母うめ(河東けい)から、絹問屋の境屋(高木二朗)を殺ってほしいと仕事料が届く。息子の卯吉の行方が知れないのは境屋に殺されたにちがいないからだという。
仕事人たちが調べるうち、奉行所前の焼死体がどうやら卯吉らしいことがわかってくる。
第76回 詰め技 王手飛車駒落し
220 pt
御公儀御将棋所の棋士が三人も誘拐されては殺されるという事件が起きた。
実は旗本の間で高額の賭将棋がはやっており、五百両の賭将棋に負けそうになった火盗改め駒木根監物(上野山功一)が、何とか勝ち筋を見つけようと天下の名棋士を誘拐し、見つけられない棋士を殺していたのだ。
そんなとき、主水(藤田まこと)は将棋にこっている左門(伊吹吾郎)に西千之助(頭師佳孝)というすご腕の棋士を紹介される。主水は、腕のいい棋士は今危いぞ、と左門に注意するが、その心配通り千之助が誘拐される。
第77回 盗み技 背面逆転倒し
220 pt
札差の筑後屋に賊が侵人したときいて主水(藤田まこと)はおっとり刀でかけつける。筑後屋のまわりはすでに捕方にかこまれていた。そして主水は、同心頭の命令で賊の説得にあたられる。
やがて南町奉行になったばかりの野心家・高見備前守(川合伸旺)が鉄砲隊をじきじきにひき連れてやってくる。賊を皆殺しにしようというのだ。
ふとしたはずみで筑後屋の店内に入った主水は、頭目の仙造(小坂一也)と話し合う。仙造は実は備前守に飼われていた男で、備前守の命令で、備前守がふところ刀にしたがっている井上壱岐守の借金の証文を焼き捨てるため押し込んだという。
結局、自分たちは使い捨てだったと気づいた仙造は、侍の汚さにいきどおり、主水に仕事料を託す。
第78回 疾風技 浮世節無情斬り
220 pt
中津藩江戸詰家老鈴江嘉門(谷口完)は、両替商弘前屋(江並隆)と組んで、藩の上納米の一部を着服し、私腹を肥やしていた。
それを見とがめた同藩士島中八郎太(大竹修造)が鈴江に諫言したが、かえって命を狙われる破目になり、八郎太は恋仲の女中お芳(竹井みどり)と逃亡する。
逃げる途中、お芳は追手につかまり、八郎太は逃げおおせたものの、頬に傷を負う。
八郎太捜しにやっきとなった鈴江は、与力の長谷部監物(溝田繁)に手をまわし、町方に八郎太の人相書をまわす。
主水(藤田まこと)はその顔に見覚えがあった。追手に追われて暗闇に隠れているのを見のがしてやった侍だ。
その頃、野菜売りに身をかえた八郎太は木更津の元締に仕事料を託していた。
第79回 隠し技 潜入喉輪攻め
220 pt
南町奉行所同心小谷の妻・菊(水原麻記)の依頼で、秀(三田村邦彦)は勘定方役人・安部左馬之助(石倉英彦)を殺した。
左馬之助は三年前、火盗同心の八田(遠藤征慈)と組んで帳簿の金をごまかすのを小谷に見られたため、彼をひそかに殺していたのだ。
左馬之助の死体を見た兄の安部弥十郎(西沢利明)は、手口から見て噂の仕事人の仕業ではないかと恐れる。そして菊の身辺を見張らせ、仕事人の存在をつきとめようとする。その網におしま(三島ゆり子)がひっかかり、火盗屋敷に監禁されて激しく拷問される。
第80回 踊り技 り舞台振り落し
220 pt
旅回りの一座「若衆座」が湯島天神の境内で小屋を張った。だが、このあたりを繩張りとする興行師太兵衛(遠藤太津朗)が手下を連れて乗り込んでき、立役の市之助(市川左団次)が袋叩きにあう。
座頭の梅蔵(山村弘三)が十両の金を渡したので、どうにか小屋はつぶされずにすんだ。
そんな事件の直後、江戸に来て自分の芝居にすっかり自信を失くした市之助を、ふと通りがかった加代(鮎川いずみ)がはげましたことから、二人の仲が急速に進展する。
主水(藤田まこと)はそんな加代に危惧を抱くが、加代は熱を上げるばかり。
やがて「若衆座」は人気をよび、同じ演し物を張る「両国座」の座頭・時五郎(小田部通磨)をおびやかす。
しかし、立女形の国三(坂東慶三)が舞台に穴をあけたあげく、水死体で上がる。
第81回 捜し技 高利蟻地獄斬り
220 pt
同心・染谷文兵衛の妻・りく(和泉敬子)の死体が長襦袢姿で大川にあがった。
主水(藤田まこと)と若い同心堀田新三郎(本郷直樹)が現場へかけつける。
仕事ができ、出世欲に燃える新三郎は、喜んでこの事件をひきうける。
だが、この事件の背後には、見栄を張って生きる同心たちの妻と、彼女らに金を貸す座頭の雲市(北九州男)の汚いやり口があった。
雲市は、金が返せなくなった同心の妻たちに売春をさせていたのだ。その罠に、新三郎の妻・早苗(鈴鹿景子)もかかっていた。
第82回 激闘技 地獄道暴れ斬り
220 pt
顔をつぶされた男の惨殺死体が発見された。かけつけた主水(藤田まこと)に、男の女房おこう(久仁亮子)がとりすがって泣いた。
やがて、おこうは夫の怨みを晴らしてくれ、と木更津に仕事料を託した。
そこで主水は、左門(伊吹吾郎)や秀(三田村邦彦)を招集するが、加代(鮎川いずみ)が元締からのことづてを伝える。上方を追われた別の仕事人グループが、元締仲間に仁義を通さずに江戸へ潜り込んだから注意せよというのだ。
そのうち、仕事人たちは尾行されているのに気づく。
そんなとき、奉行所にお安(池田幸路)という女が子供たちを連れて訴えに来た。植木職人の亭主が五日も帰らないというのだ。それをきいた主水は、おこうの訴えは敵の罠かもしれないと疑う。
第83回 沈め技 花嫁偽装返し突き
220 pt
お勢(堀越陽子)という水夫の女房が、泳ぎ上手の亭主とその仲間の二人がおぼれ死んだ沈没事件を調べてくれ、と主水(藤田まこと)に訴えてきた。
主水がとりあわないでいると、お勢は木更津に訴えた。廻船問屋の大江戸屋を殺してくれというのだ。
仕事人たちが調べてみると、三万石の米を積んだ船が沈み、お勢の夫の善(重久剛一)と妙(三浦真弓)の夫の辰(暁新太郎)の二人だけがおぼれ死んでいた。
ところがこの二人は、船出の前に秀(三田村邦彦)にかんざしを注文し、もし自分たちが戻らないときはかんざしを女房に届けてくれ、と奇妙なことを言い残していた。
第84回 散り技 仕事人危機激進斬り
220 pt
スリばかりをねらった殺しが相つぎ、主水(藤田まこと)も首をひねる。実はこのスリ殺し、賄賂の受取証二枚が入った財布をスリ盗られた町奉行の庄田図書頭(高野真二)が部下に命じてやらせていたのだ。
その財布をスリ盗ったのは、お安(宇田川智子)という女スリだった。受取証の意味をまるで知らないお安は、その一枚で折鶴を折り、残る一枚を左門(伊吹吾郎)の娘・美鈴(水本恵子)にやった。
だが、受取証がお安の手元にあると知った庄田一味は、お安を殺し、美鈴にも襲いかかる。そして、美鈴をかばって左門の妻・涼(小林かおり)が斬られ、死ぬ。
窮地に立った仕事人たちは、庄田一味を倒すが、妻を失った左門は美鈴の手を引いて旅に出、残った仕事人たちも思い思いの方向に散っていく。
作品のあらすじやキャスト・スタッフに関する情報をご紹介!
(C)松竹・朝日放送