カーネーション

12回 運命を開く

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あらすじ

借金に失敗した善作(小林薫)は、神宮司(石田太郎)の娘の花嫁衣装を用意できず、神宮司に「店を畳むなら早い方がよい」と諭される。糸子(尾野真千子)は女学校の帰り道、いじめられている勘助(尾上寛之)に出くわし、助けようとするが逆に負かされてしまう。勘助に背負われて家に帰りついた糸子は大泣きする。だんじりに乗れず洋裁も禁じられ、男に負けるのが悔しくてならないのだ。善作は、その泣き声をじっと聞いていた。

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『カーネーション』の動画一覧

本編

81回 愛する力

81回 愛する力

  • 15分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

戦争中ずっと休刊になっていた雑誌が復刊し、そのアメリカンモード特集に糸子(尾野真千子)らは胸を躍らせる。闇市で鮮やかな水玉模様の生地を見つけた糸子は、さっそくサエ(黒谷友香)のためにワンピースを縫いあげる。しかし静子(柳生みゆ)から、それを着て恋人の復員を出迎えたいと頼みこまれ、仰天する。水玉のワンピースが大評判になったころ、美しい花嫁姿の静子をそっと見送る、糸子とハル(正司照枝)の姿があった。
82回 愛する力

82回 愛する力

  • 15分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

オハラ洋装店では、新たに経理担当者を雇い入れる。やってきた松田恵(六角精児)に、名前から女性だと思っていた糸子(尾野真千子)らは驚く。恵に人脈を広げるように勧められ、糸子は泉州繊維商業組合の寄り合いに参加する。そこで組合長の三浦(近藤正臣)、組合員の北村(ほっしゃん。)、そして紳士服職人の周防(綾野剛)らと知り合う。北村に勧められ、初めての酒を豪快に飲んで見せた糸子は、酔いつぶれてしまう。
83回 愛する力

83回 愛する力

  • 15分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

酔っ払って周防(綾野剛)におぶられて帰ったことを忘れたい糸子(尾野真千子)。紳士服の注文があったため、三浦(近藤正臣)に相談すると、なんと周防に仕立てを頼むように言われる。糸子は恥ずかしい気持ちを抑え、亡き夫の道具を使ってもらうため、店に案内する。長崎弁を話し、舶来の靴を履いている周防を、千代(麻生祐未)たちは珍しがりながらも受け入れる。一方周防は、糸子が作った水玉のワンピースに見とれていた。
84回 愛する力

84回 愛する力

  • 15分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

周防(綾野剛)はオハラ洋装店で、順調に紳士服の仕事をしている。千代(麻生祐未)は周防に妻子があると知って残念がる。一方、糸子(尾野真千子)は木之元(甲本雅裕)たちから、借金苦で夜逃げした奈津(栗山千明)について思いがけない話を聞く。パンパンと呼ばれる女になっているというのだ。糸子は周防とともに奈津の居所を突き止める。思わず奈津をどなりつけた糸子だが、誇りを傷つけられた奈津に追い返される。
85回 愛する力

85回 愛する力

  • 15分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

糸子(尾野真千子)は久しぶりに玉枝(濱田マリ)を訪ねる。奈津(栗山千明)の心を開くことができるのは、玉枝だけのはずだった。戦争で息子二人を失い、年老いて弱った玉枝は、いったん断るが、思い直して糸子と共に奈津を訪ね、一人奈津と向き合う。玉枝の優しい言葉に涙が止まらない奈津。出てきた玉枝は何も語らなかったが、一瞬奈津と見つめ合い、糸子は希望を持つ。そして周防(綾野剛)が仕事を終え、店を去ることになる。
86回 揺れる心

86回 揺れる心

  • 15分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

昭和21年9月。安岡家に奈津(栗山千明)が訪ねてくる。久しぶりに起きだした玉枝(濱田マリ)は、店を手伝ってほしいと言い始める。身の上を恥じる奈津に、玉枝は前に進むようにと強く言う。糸子(尾野真千子)は、奈津の借金の保証人となるが、祝言のときに助けられたからと礼を言わせない。糸子が制服を作り安岡美容室が新装開店したのは、だんじりの季節。女の子である直子(二宮星)も、だんじりをひける時代がきたのだ。
87回 揺れる心

87回 揺れる心

  • 15分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

昭和23年、オシャレに目覚めた女性たちでオハラ洋装店は大繁盛。糸子(尾野真千子)は娘たちに手を焼き、安岡美容室に度々行かせる。優子(野田琴乃)と直子(二宮星)はケンカが絶えず、マイペースな聡子(杉本湖凜)が加わり騒がしくて仕事にならない。糸子は恵(六角精児)に、泉州繊維商業組合の組合長・三浦(近藤正臣)から話があると聞く。料理屋で久しぶりに会った北村(ほっしゃん。)はリーゼントに柄シャツ姿だった。
88回 揺れる心

88回 揺れる心

  • 15分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

糸子(尾野真千子)は北村(ほっしゃん。)から既製服工場の手伝いを頼まれる。デザインを考えてほしいというのだが、客一人一人に合わせて洋服を作る自分のやり方との違いに、糸子は気が進まない。一方で娘たちの習いごとの間に仕事をしようと思いつくが、そのせいでピアノを買ってほしいという3人そろっての猛攻撃が始まってしまう。ようやく決心がつき、周防(綾野剛)に会うことを恐れながらも糸子は組合の事務所を訪ねる。
89回 揺れる心

89回 揺れる心

  • 15分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

北村(ほっしゃん。)の工場での初日、監督として現れたのは、周防(綾野剛)だった。うろたえていた糸子(尾野真千子)だったが、2年前の水玉ワンピースを作れという北村の言葉に、婦人服の流行を知らないのかと声を荒げる。驚いた北村は逃げ出し、糸子は周防に流行の「ディオール」の服を説明することに。家に戻った糸子は、工場の監督について昌子(玄覺悠子)に尋ねられ思わず言いよどむ。後ろめたい思いにがく然とする糸子。
90回 揺れる心

90回 揺れる心

  • 15分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

糸子(尾野真千子)が指導すると聞いて工場に来たという周防(綾野剛)。糸子は周防の言葉を、仕事上のことにすぎないと思い込もうとする。一方工場では、ディオールのラインの洋服が順調に出来上がる。生地代がかかりすぎると認めない北村(ほっしゃん。)を、糸子は勉強のためオハラ洋装店に連れていく。2人は言い合いになりかけるが千代(麻生祐未)らは喜んで北村を歓待する。独身の北村は感激し心ならずも癒やされてしまう。
91回 揺れる心

91回 揺れる心

  • 15分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

千代(麻生祐未)に「毒気を抜かれて」以来、北村(ほっしゃん。)は素直になってしまった。開店が近づき、残業しようとする糸子(尾野真千子)だが周防(綾野剛)に勧められて組合の月会合に出る。戦争で焼かれたものは戻らない、時代を切り開けと語る三浦(近藤正臣)。北村、周防、それぞれが抱えているものに思いをはせる糸子。帰り道に周防への切ない思いをかみしめる。開店の朝、美しい洋服姿の糸子はある決意を固めていた。
92回 隠しきれない恋

92回 隠しきれない恋

  • 15分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

糸子(尾野真千子)を周防(綾野剛)が抱きしめたところを、北村(ほっしゃん。)が見ていた。動揺する糸子。家に戻った糸子は着物に着替えず、洋服のまま店に出る。その夜初めて自分のために女性らしいデザインの洋服を仕立て、次々に新しい服を縫って店に出すようになる。ある日、三浦(近藤正臣)から呼び出され、糸子と周防にだまされたと北村が言っており、北村も糸子にほれていたと知る。驚く糸子だが、そこに周防が現れる。
93回 隠しきれない恋

93回 隠しきれない恋

  • 15分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

ピアノを欲しがっている三姉妹は自作の小物を店で売ろうとする。しかし、あきれた糸子(尾野真千子)が片づけてしまう。三姉妹をガッカリさせまいと千代(麻生祐未)は全部売れたのだと工作する。周防(綾野剛)に呼び出され、糸子は着ていく服を選ぼうとするが、すべてに「ピアノこうて」の紙片が付いていてあぜんとする。周防は仕事中に足にケガをし、働けなくなっていた。周防は糸子に、三浦(近藤正臣)の驚くべき提案を話す。
94回 隠しきれない恋

94回 隠しきれない恋

  • 15分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

周防(綾野剛)は、オハラ洋裁店で紳士服の仕立てを受け持つことに。その穏やかな顔を見て、糸子(尾野真千子)は、ほっとする。三姉妹にオルガンを買ってやったものの、弾く順番を巡りケンカが絶えない。ある日、糸子が三姉妹を安岡美容室に迎えに行くと、見覚えのない中年男性(ラサール石井)が奈津(栗山千明)を迎えに来ていた。洋裁店に周防のミシンが届き、みんなで和やかに棚卸し作業をしていたとき、その男性が現れ…。
95回 隠しきれない恋

95回 隠しきれない恋

  • 15分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

中年男性(ラサール石井)が紳士服の注文に訪れ、周防(綾野剛)が糸子(尾野真千子)を呼びに来る。なんと、えんび服と一緒に、奈津(栗山千明)の花嫁用ドレスを作ってほしいという。男性は奈津の過去にとらわれず、幸せにしたいのだと言う。糸子は玉枝(濱田マリ)や八重子(田丸麻紀)と示し合わせて、奈津に、ないしょでドレスを作り上げる。花嫁となる奈津の幸せを祈りつつ、周防のそばで働く喜びをかみしめる糸子だった。
96回 隠しきれない恋

96回 隠しきれない恋

  • 15分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

恵(六角精児)が、糸子(尾野真千子)と周防(綾野剛)が北村(ほっしゃん。)をだましたといううわさを聞きつけた。恵は糸子を信じるものの、妻子を持つ周防と糸子の仲については反対する。2人のうわさは次第に広まり、ある日、親戚や近所一同が糸子をいさめるために集合。戦死した夫のことなどを持ち出し説得しようとするが、糸子は何と言われようが周防を店から出す気はなかった。そこへ三姉妹が現れ、大人たちを驚かせる。
97回 隠しきれない恋

97回 隠しきれない恋

  • 15分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

糸子(尾野真千子)は、隣町に周防(綾野剛)の紳士服の店を開くことにする。率先して店のしつらえに取り組む糸子。一方オハラ洋装店は、繁盛するものの、ぎくしゃくとしている。そして周防も自分の家族を気にしているのだった。親族会議では妹たちを従えて糸子をかばった長女・優子(野田琴乃)だが、周防の子どもたちになじられ、つらい思いをする。そして紳士服の店が完成した日、糸子は周防が心から喜んでいないことを知る。
98回 ライバル

98回 ライバル

  • 15分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

昭和29年、糸子(尾野真千子)のオハラ洋装店は新しくなった。店では流行の服のファッションショーが行われ、次女・直子(川崎亜沙美)は手伝わされる。長女・優子(新山千春)は、絵の勉強に余念がない。招かれざる客として北村(ほっしゃん。)が現れ、三女・聡子(村崎真彩)も加わり、娘たちをカフェに連れていく。帰りに小原家で千代(麻生祐未)にもてなされる。木之元(甲本雅裕)はアメリカ商会なる店を始めていた。
99回 ライバル

99回 ライバル

  • 15分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

朝、優子(新山千春)、直子(川崎亜沙美)、聡子(村崎真彩)らは、小学校から高校までそれぞれの学校に出かける。優子の絵の先生が洋服を作るためにやってくるが、東京の美大に行きたいという優子の話になり、糸子(尾野真千子)は改めて優子の進路を考える。糸子は、優子の画家になる覚悟を問いただし、はっきりしない優子に美大を受けるなと言う。優子は泣きじゃくり落ち込むが、これ見よがしの様子に糸子はまったく動じない。
100回 ライバル

100回 ライバル

  • 15分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

優子(新山千春)は美大受験日を翌々日に控え、ついに糸子(尾野真千子)にどうすればよいかと泣きつくが、糸子は突き放す。千代(麻生祐未)が、はからってこっそり受験に送りだし、糸子は内心ほっとする。実は気にしていた直子(川崎亜沙美)も同様だった。ところが優子はその足で北村(ほっしゃん。)を訪ね、自分は画家になりたいのではなく糸子に認めてほしいのだと打ち明ける。結局、優子は大阪の洋裁専門学校に通うことに。

PV

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戦争中ずっと休刊になっていた雑誌が復刊し、そのアメリカンモード特集に糸子(尾野真千子)らは胸を躍らせる。闇市で鮮やかな水玉模様の生地を見つけた糸子は、さっそくサエ(黒谷友香)のためにワンピースを縫いあげる。しかし静子(柳生みゆ)から、それを着て恋人の復員を出迎えたいと頼みこまれ、仰天する。水玉のワンピースが大評判になったころ、美しい花嫁姿の静子をそっと見送る、糸子とハル(正司照枝)の姿があった。
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オハラ洋装店では、新たに経理担当者を雇い入れる。やってきた松田恵(六角精児)に、名前から女性だと思っていた糸子(尾野真千子)らは驚く。恵に人脈を広げるように勧められ、糸子は泉州繊維商業組合の寄り合いに参加する。そこで組合長の三浦(近藤正臣)、組合員の北村(ほっしゃん。)、そして紳士服職人の周防(綾野剛)らと知り合う。北村に勧められ、初めての酒を豪快に飲んで見せた糸子は、酔いつぶれてしまう。
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酔っ払って周防(綾野剛)におぶられて帰ったことを忘れたい糸子(尾野真千子)。紳士服の注文があったため、三浦(近藤正臣)に相談すると、なんと周防に仕立てを頼むように言われる。糸子は恥ずかしい気持ちを抑え、亡き夫の道具を使ってもらうため、店に案内する。長崎弁を話し、舶来の靴を履いている周防を、千代(麻生祐未)たちは珍しがりながらも受け入れる。一方周防は、糸子が作った水玉のワンピースに見とれていた。
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周防(綾野剛)はオハラ洋装店で、順調に紳士服の仕事をしている。千代(麻生祐未)は周防に妻子があると知って残念がる。一方、糸子(尾野真千子)は木之元(甲本雅裕)たちから、借金苦で夜逃げした奈津(栗山千明)について思いがけない話を聞く。パンパンと呼ばれる女になっているというのだ。糸子は周防とともに奈津の居所を突き止める。思わず奈津をどなりつけた糸子だが、誇りを傷つけられた奈津に追い返される。
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糸子(尾野真千子)は久しぶりに玉枝(濱田マリ)を訪ねる。奈津(栗山千明)の心を開くことができるのは、玉枝だけのはずだった。戦争で息子二人を失い、年老いて弱った玉枝は、いったん断るが、思い直して糸子と共に奈津を訪ね、一人奈津と向き合う。玉枝の優しい言葉に涙が止まらない奈津。出てきた玉枝は何も語らなかったが、一瞬奈津と見つめ合い、糸子は希望を持つ。そして周防(綾野剛)が仕事を終え、店を去ることになる。
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昭和21年9月。安岡家に奈津(栗山千明)が訪ねてくる。久しぶりに起きだした玉枝(濱田マリ)は、店を手伝ってほしいと言い始める。身の上を恥じる奈津に、玉枝は前に進むようにと強く言う。糸子(尾野真千子)は、奈津の借金の保証人となるが、祝言のときに助けられたからと礼を言わせない。糸子が制服を作り安岡美容室が新装開店したのは、だんじりの季節。女の子である直子(二宮星)も、だんじりをひける時代がきたのだ。
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昭和23年、オシャレに目覚めた女性たちでオハラ洋装店は大繁盛。糸子(尾野真千子)は娘たちに手を焼き、安岡美容室に度々行かせる。優子(野田琴乃)と直子(二宮星)はケンカが絶えず、マイペースな聡子(杉本湖凜)が加わり騒がしくて仕事にならない。糸子は恵(六角精児)に、泉州繊維商業組合の組合長・三浦(近藤正臣)から話があると聞く。料理屋で久しぶりに会った北村(ほっしゃん。)はリーゼントに柄シャツ姿だった。
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糸子(尾野真千子)は北村(ほっしゃん。)から既製服工場の手伝いを頼まれる。デザインを考えてほしいというのだが、客一人一人に合わせて洋服を作る自分のやり方との違いに、糸子は気が進まない。一方で娘たちの習いごとの間に仕事をしようと思いつくが、そのせいでピアノを買ってほしいという3人そろっての猛攻撃が始まってしまう。ようやく決心がつき、周防(綾野剛)に会うことを恐れながらも糸子は組合の事務所を訪ねる。
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北村(ほっしゃん。)の工場での初日、監督として現れたのは、周防(綾野剛)だった。うろたえていた糸子(尾野真千子)だったが、2年前の水玉ワンピースを作れという北村の言葉に、婦人服の流行を知らないのかと声を荒げる。驚いた北村は逃げ出し、糸子は周防に流行の「ディオール」の服を説明することに。家に戻った糸子は、工場の監督について昌子(玄覺悠子)に尋ねられ思わず言いよどむ。後ろめたい思いにがく然とする糸子。
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糸子(尾野真千子)が指導すると聞いて工場に来たという周防(綾野剛)。糸子は周防の言葉を、仕事上のことにすぎないと思い込もうとする。一方工場では、ディオールのラインの洋服が順調に出来上がる。生地代がかかりすぎると認めない北村(ほっしゃん。)を、糸子は勉強のためオハラ洋装店に連れていく。2人は言い合いになりかけるが千代(麻生祐未)らは喜んで北村を歓待する。独身の北村は感激し心ならずも癒やされてしまう。
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千代(麻生祐未)に「毒気を抜かれて」以来、北村(ほっしゃん。)は素直になってしまった。開店が近づき、残業しようとする糸子(尾野真千子)だが周防(綾野剛)に勧められて組合の月会合に出る。戦争で焼かれたものは戻らない、時代を切り開けと語る三浦(近藤正臣)。北村、周防、それぞれが抱えているものに思いをはせる糸子。帰り道に周防への切ない思いをかみしめる。開店の朝、美しい洋服姿の糸子はある決意を固めていた。
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ピアノを欲しがっている三姉妹は自作の小物を店で売ろうとする。しかし、あきれた糸子(尾野真千子)が片づけてしまう。三姉妹をガッカリさせまいと千代(麻生祐未)は全部売れたのだと工作する。周防(綾野剛)に呼び出され、糸子は着ていく服を選ぼうとするが、すべてに「ピアノこうて」の紙片が付いていてあぜんとする。周防は仕事中に足にケガをし、働けなくなっていた。周防は糸子に、三浦(近藤正臣)の驚くべき提案を話す。
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恵(六角精児)が、糸子(尾野真千子)と周防(綾野剛)が北村(ほっしゃん。)をだましたといううわさを聞きつけた。恵は糸子を信じるものの、妻子を持つ周防と糸子の仲については反対する。2人のうわさは次第に広まり、ある日、親戚や近所一同が糸子をいさめるために集合。戦死した夫のことなどを持ち出し説得しようとするが、糸子は何と言われようが周防を店から出す気はなかった。そこへ三姉妹が現れ、大人たちを驚かせる。
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糸子(尾野真千子)は、隣町に周防(綾野剛)の紳士服の店を開くことにする。率先して店のしつらえに取り組む糸子。一方オハラ洋装店は、繁盛するものの、ぎくしゃくとしている。そして周防も自分の家族を気にしているのだった。親族会議では妹たちを従えて糸子をかばった長女・優子(野田琴乃)だが、周防の子どもたちになじられ、つらい思いをする。そして紳士服の店が完成した日、糸子は周防が心から喜んでいないことを知る。
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昭和29年、糸子(尾野真千子)のオハラ洋装店は新しくなった。店では流行の服のファッションショーが行われ、次女・直子(川崎亜沙美)は手伝わされる。長女・優子(新山千春)は、絵の勉強に余念がない。招かれざる客として北村(ほっしゃん。)が現れ、三女・聡子(村崎真彩)も加わり、娘たちをカフェに連れていく。帰りに小原家で千代(麻生祐未)にもてなされる。木之元(甲本雅裕)はアメリカ商会なる店を始めていた。
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朝、優子(新山千春)、直子(川崎亜沙美)、聡子(村崎真彩)らは、小学校から高校までそれぞれの学校に出かける。優子の絵の先生が洋服を作るためにやってくるが、東京の美大に行きたいという優子の話になり、糸子(尾野真千子)は改めて優子の進路を考える。糸子は、優子の画家になる覚悟を問いただし、はっきりしない優子に美大を受けるなと言う。優子は泣きじゃくり落ち込むが、これ見よがしの様子に糸子はまったく動じない。
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優子(新山千春)は美大受験日を翌々日に控え、ついに糸子(尾野真千子)にどうすればよいかと泣きつくが、糸子は突き放す。千代(麻生祐未)が、はからってこっそり受験に送りだし、糸子は内心ほっとする。実は気にしていた直子(川崎亜沙美)も同様だった。ところが優子はその足で北村(ほっしゃん。)を訪ね、自分は画家になりたいのではなく糸子に認めてほしいのだと打ち明ける。結局、優子は大阪の洋裁専門学校に通うことに。