100分de名著

坂口安吾“堕落論” 第1回「生きよ堕(お)ちよ」

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あらすじ

戦前戦中の価値観の一切を否定し、そこから解放されるべきことを説く「堕落論」。坂口安吾はマイナスのイメージで使われてきた「堕落」という言葉をプラスに転化し、なりふりかまわず生き抜こうとする生のエネルギーを人間の本来の在り方として肯定する。安吾は古い価値観から解放される処方箋を提示したのだ。第1回は、「堕落」という言葉に込められた、既存の価値観にしばられず自力で道を切り開いていく生き方を学んでいく。

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『100分de名著』の動画一覧

本編

道元“正法眼蔵” 第3回「全宇宙が仏性である」

道元“正法眼蔵” 第3回「全宇宙が仏性である」

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

「一切が衆生なり、悉有が仏性なり」。衆生が悉有(全宇宙・全存在)であり、その全宇宙こそ「仏性」であると道元はいう。この見方に立てば、私たちは仏性の中で呼吸し、仏性の中で生活していることになる。それは、仏こそ万物を生かしている命であり、山川草木全てがそのまま仏の命のあらわれであるという壮大な世界観である。第3回は、「仏性」の巻を中心に、あるがままの姿に仏をみる道元思想の神髄に迫る。
道元“正法眼蔵” 第4回「全ての行為が修行である」(最終回)

道元“正法眼蔵” 第4回「全ての行為が修行である」(最終回)

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普通は悟りを得るための手段として修行をすると考えられているが、道元はそうは考えない。修行そのものの中に悟りがあり、悟りの中に修行があるとみる。この立場に立てば、行(歩き)・住(止まり)・坐(坐り)・臥(ふす)といった生活の一挙手一投足が修行となり、そのただ中に悟りがあるという。第4回は「洗浄」「諸悪莫作」等の巻を通して、人のふるまいを何よりも重んじた道元の言葉から、人として生きるべき指針を学ぶ。
レヴィ=ストロース“野生の思考” 第1回「“構造主義”の誕生」

レヴィ=ストロース“野生の思考” 第1回「“構造主義”の誕生」

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長い間未熟で野蛮なものとして貶(おとし)められてきた「未開社会の思考」。近代科学からすると全く非合理とみられていたこの思考をレヴィ=ストロースは、「野生の思考」と呼び復権させようとする。「野生の思考」は、非合理などではなく、科学的な思考よりも根源にある人類に普遍的な思考であり、近代科学のほうがむしろ特殊なものだと彼は考える。それを明らかにする方法が「構造主義」というこれまでにない全く新しい方法だ。
レヴィ=ストロース“野生の思考” 第2回「野生の知財と“ブリコラージュ”」

レヴィ=ストロース“野生の思考” 第2回「野生の知財と“ブリコラージュ”」

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ありあわせの素材を使い、さまざまなレベルでの細かい差異を利用して本来とは別の目的や用途のために流用する思考方法「ブリコラージュ」。未開人の思考法には近代化の中で私たちが見失ってしまった、理性と感性を切り離さない豊かな思考の可能性が潜んでいる。動植物など経験的な素材を使って精緻な知の体系を築き上げる「神話」はその代表例だ。第2回は近代知と対比し「ブリコラージュ」と呼ばれる思考法の豊かな可能性に迫る。
レヴィ=ストロース“野生の思考” 第3回「神話の論理へ」

レヴィ=ストロース“野生の思考” 第3回「神話の論理へ」

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自然と文化のインターフェース上に働く根源的な知性作用こそが「神話」だというレヴィ=ストロース。例えば「サンタクロース」という伝承は、さまざまな外部のインパクトを受けながら大きく意味を変容させることで、人類が直面した巨大な変化を受け止めるインターフェースとして働いてきた。こうした「神話的な思考」は基層で常に働き続け現代人をもつき動かしている。自然と文化の対立を結び合わせる知恵「神話」の知恵に迫る。
レヴィ=ストロース“野生の思考” 第4回「“野生の思考”は日本に生きている」(最終回)

レヴィ=ストロース“野生の思考” 第4回「“野生の思考”は日本に生きている」(最終回)

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レヴィ=ストロースは晩年、何度も日本を訪れた。文楽を観劇し、職人たちの仕事ぶりを見学するなど、精力的に日本各地を巡った彼は、その豊かな文化、世界観に驚き、「野生の思考は、日本にこそ生きている」と考えた。各地で行われた講演録を読み解くと、日本文化の中に、今後の社会を変えていく大きな可能性を見つけることができる。第4回は、彼が提唱した「野生の思考」が、どのような形で日本の中に生きているのかに迫る。
中原中也詩集 第1回「“詩人”の誕生」

中原中也詩集 第1回「“詩人”の誕生」

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ふだん「詩」に接することが少ない私たちでも、ときに「詩のことば」が胸を貫くことがある。では、人はなぜ詩を書くのか? そして、人はどんなときに詩を読みたいと思うのか? 中原中也が自らの言葉を見つけ、詩人になっていくまでの人生を見つめていくと、そうした疑問がするするとほどけてくる。第1回は、「汚れつちまつた悲しみに…」「春の日の夕暮れ」といった代表作を読み解き、一人の詩人が誕生するまでを見つめる。
中原中也詩集 第2回「“愛”と“喪失”のしらべ」

中原中也詩集 第2回「“愛”と“喪失”のしらべ」

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長谷川泰子との恋、小林秀雄との三角関係、そして別離。その苦悩が中也を詩人にしたともいわれている。切ないまでの恋心、そして別離の悲しさ。あふれ出すような激烈な思いが「ことば」として結晶していくとき、そこに「詩」が生まれるのだ。第2回は、「盲目の秋」「朝の歌」といった中也の詩を通して、「愛」や「喪失」が人間に何をもたらすのかや、そうした苦悩にぶつかったときに生まれる言葉の奥深さを明らかにしていく。
中原中也詩集 第3回「“悲しみ”と“さみしさ”をつむぐ」

中原中也詩集 第3回「“悲しみ”と“さみしさ”をつむぐ」

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中也の代表作「生い立ちの歌」「月夜の浜辺」を読み解いていくと、「悲しみ」や「さみしさ」という感情が幾重にも織りつむがれた複雑なものであることをあらためて感じさせてくれる。そして何度も繰り返されるリフレインは、まるで包み込むようにその「悲しみ」「さみしさ」を鎮めてくれる。中也は、「悲しみ」「さみしさ」をさまざまな言葉でつむいでいくことで、私たちにその感情の奥深さをあらためて教えてくれるのだ。
中原中也詩集 第4回「“死”を“詩”にする」(最終回)

中原中也詩集 第4回「“死”を“詩”にする」(最終回)

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晩年の中也の詩には「死」がつきまとう。幸福の絶頂にあった中也を襲った息子、文也の死。あまりにも痛切な出来事が中也を変えた。「春日狂騒」といった詩では、まるで中也の存在を「死の影」が食らい尽くしていくように、言葉を深い闇が覆っていく。しかしそんな中でも、必死で「光」を見いだそうとする姿もかいまみることができる。第4回は、中也が死とどう向き合ったのか、「詩」は絶望から人を救うことができるのかを考える。
ガンディー“獄中からの手紙” 第1回「政治と宗教をつなぐもの」

ガンディー“獄中からの手紙” 第1回「政治と宗教をつなぐもの」

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日常的行為を通して、人々の中に眠る「内発的な力」を呼びさまそうとしたガンディー。その代表的な実践が「塩の行進」だった。わずか数人の行進が数千人もの人々を巻き込むまでのうねりとなったのはなぜか。それは「政治の中に宗教を取り戻す」というガンディーの思想の根幹に関わっている。第1回は、「獄中からの手紙」から「塩の行進」の意味を読み解き、近代人が回避してきた「政治と宗教の本来の関係」を見つめなおしていく。
ガンディー“獄中からの手紙” 第2回「人間は欲望に打ち勝てるのか?」

ガンディー“獄中からの手紙” 第2回「人間は欲望に打ち勝てるのか?」

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徹底的な禁欲主義を貫いたとされるガンディー。しかし、ガンディーは生まれながらの聖者ではない。さまざまな欲望にまみれ、人の何倍もの反省を繰り返しながら、ゆっくりと自分の思想を練り上げていった。誰よりも人間の「弱さ」「愚かさ」を知り抜いた人間だからこそ、自分自身の欲望と向き合うさまざまな「実験」を続けたのだ。第2回は「獄中からの手紙」にも描かれたガンディーの生き方を通して「欲望との向き合い方」を学ぶ。
ガンディー“獄中からの手紙” 第3回「非暴力と赦(ゆる)し」

ガンディー“獄中からの手紙” 第3回「非暴力と赦(ゆる)し」

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憎悪の反復は、最終的には何も生み出さない。「ゆるし」によってこそ、次の平和に向かって進むことができるという。このようにガンディーの「非暴力」思想は、単に暴力を否定するだけのものではない。「怒りや敵意を超えろ」というメッセージが込められている。ガンディーは敵対する人々に対しても、「祈り」「断食」といった自己変革を伴う運動によって、相手の心を動かし、高次の対話につなげていこうとするのだ。
ガンディー“獄中からの手紙” 第4回「よいものはカタツムリのように進む」(最終回)

ガンディー“獄中からの手紙” 第4回「よいものはカタツムリのように進む」(最終回)

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近代が追い求めてきた価値と正反対のものを称揚するガンディー。安価な海外製品を買うよりも、手作業で作った自国産品を作り使おうという「スワデーシー」はその代表例だ。それは「隣人に対する義務」「豊かな時間」を取り戻す宗教的な行為でもある。「受動的抵抗」とも呼ばれたその運動の数々は、暴力を伴う前のめりな運動よりもはるかに大きなうねりを巻き起こした。ガンディー思想の根底に流れる宗教観、労働観に迫る。
宮沢賢治スペシャル 第1回「自然からもらってきた物語」

宮沢賢治スペシャル 第1回「自然からもらってきた物語」

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首に手帳とペンをぶら下げて夜の山を歩きながら言葉を連ねていったという賢治。彼は自然から何らかのエネルギーをもらい、まるで自然と一体化するように作品を作っていった。賢治の童話作品を読んでいくと、自然界こそ彼の創作の源だったことがわかる。第1回は、「注文の多い料理店」におさめられた童話などを中心に、賢治と自然との関わり方を読み解き、自然を奥深く感じ取って作品にしていく豊かな感受性を学んでいく。
宮沢賢治スペシャル 第2回「永遠の中に刻まれた悲しみ」

宮沢賢治スペシャル 第2回「永遠の中に刻まれた悲しみ」

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自らの詩のことを「心象スケッチ」と呼んだ賢治。心象とは、宇宙や無限につながるものであり、人間の心象を描くというのは、個人的なものを越えて普遍的なものをスケッチすることだと賢治はいいたかったのだという。妹トシの死への悲しみを刻印した一編「永訣の朝」も、単に個人の悲しみだけではなく、人間の「生と死」という絶対的な真実をこそ記そうとしたのである。第2回は、賢治が向き合った「生と死」の問題に迫っていく。
宮沢賢治スペシャル 第3回「理想と現実のはざまで」

宮沢賢治スペシャル 第3回「理想と現実のはざまで」

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賢治ほど、現実と理想のギャップで悩んだ人間は少ない。父親に反発しながらも経済的に頼らざるを得ない負い目。農民の幸せを願って創設した「羅須地人協会」が誰からも理解されずに挫折したこと。病弱のために仕事を全うできなかったこと。その苦悩と、必死の願い、祈りの全てが込められた作品が「雨ニモマケズ」であり、理想と現実のせめぎあいを描いたのが「なめとこ山の熊」などの童話だった。
宮沢賢治スペシャル 第4回「“ほんとう”を問い続けて」(最終回)

宮沢賢治スペシャル 第4回「“ほんとう”を問い続けて」(最終回)

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賢治が繰り返し使った「ほんとう」という言葉。古今東西の哲学者や文学者たちが求めてやまない真理を、賢治は「ほんとう」という言葉に込め真剣に考え追求した。「銀河鉄道の夜」や「学者アラムハラドの見た着物」には、そのテーマが貫かれている。にもかかわらず死ぬ間際に自分の人生を「迷いの跡」だと言い放つ賢治。これは何を意味するのか?「ほんとう」に行き着くための「迷い」自体が、彼の貫いた文学の道だという。
陳寿“三国志” 第1回「動乱の時代を生き抜く知恵」

陳寿“三国志” 第1回「動乱の時代を生き抜く知恵」

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人間と組織が興亡を繰り返す後漢末の時代。少しでも読みを誤ると没落の運命が待っている。「名士」を重んじたが欲望におぼれ見放されていく董卓。「名士」を軽んじ自ら帝位につこうとして身を滅ぼす袁術。逆に「名士」の意見を聞きすぎて優柔不断で決断できなかった袁紹。いずれも地域社会に根をおろす「名士」と呼ばれる知識人たちとの距離のとり方を誤ったが故に没落していく。動乱の時代を生き抜く知恵を「三国志」に学ぶ。
陳寿“三国志” 第2回「曹操 乱世のリーダーの条件」

陳寿“三国志” 第2回「曹操 乱世のリーダーの条件」

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その戦略や政策があまりにも革命的で時代を超越していたと評価される曹操。かつての敵を精鋭部隊に育てる「人材登用術」、兵糧の確保のために流人となった農民を活用する「屯田制」、儒教に対抗して新しい文化を育てる「建安文学」のサロン作りなど、時代に先がけたアイデアは後の律令(りょう)体制の基礎ともなっていくのだ。第2回は、曹操が実行したさまざまなアイデアの適否を読み解き、乱世に生き残るリーダーの条件を探る。

PV

[お試し] 福沢諭吉“福翁自伝” (3)人生の困難を切り拓く再生
[お試し] 福沢諭吉“福翁自伝” (3)人生の困難を切り拓く
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故郷のしがらみからこともなく脱出する決断力、絶対不可能だとされた咸臨丸への乗船を人脈と手紙で勝ち取る実現力、苦心して習得した蘭学が時代遅れと知るやあっさりと英語に切り替える変わり身の早さ。福沢諭吉は人生の節々において、困難を逆に原動力へと転換し、逆境を乗り越えていく。第三回は、困難への向き合い方を「福翁自伝」から読み解き、生きづらい世の中を生き抜く術を学んでいく。
[お試し] 福沢諭吉“福翁自伝” (4)事業の達人に学べ(最終回)再生
[お試し] 福沢諭吉“福翁自伝” (4)事業の達人に学べ(最終回)
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福沢諭吉が切り開いた事業はその後の大きなロールモデルであり、「福翁自伝」は事業についての知恵の宝庫だと斎藤孝さんはいう。また、福沢と同じ中津出身で「ビジネス書売り上げナンバー1」に輝いた実業家の永松茂久さんは、自らの事業に最も影響を与えたのが福沢諭吉だといい、福沢諭吉を主人公にしたビジネス小説を執筆している。第四回は、「事業を学ぶ書」という観点から「福翁自伝」を解説、実践への活かし方を学ぶ。
[お試し] ブラム・ストーカー“ドラキュラ” (1)「ドラキュラ」の誕生再生
[お試し] ブラム・ストーカー“ドラキュラ” (1)「ドラキュラ」の誕生
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ドラキュラ発刊当時アイルランドでは支配層としてイギリスから派遣され土着化した「アングロアイリッシュ」が没落。イギリス人でもアイルランド人でもない彼らはマイノリティーとして自らのアイデンティティーをどこに求めるか葛藤していた。アングロアイリッシュである作者は社会から異質なものとして疎外されつつあったマイノリティーを「ドラキュラ」という怪物を描くことによりすくい上げようとした。第一回は執筆背景に迫る。
[お試し] ブラム・ストーカー“ドラキュラ” (2)排除される女性たち再生
[お試し] ブラム・ストーカー“ドラキュラ” (2)排除される女性たち
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最初の被害者ルーシーは新しい生き方をする女性として際立っており、当時活躍を始めていた結婚せずに自立して生きる「ニューウーマン」という存在を象徴している。男性社会の中では蔑称としておとしめられていた存在。マイノリティ性を自覚していた作者は彼女を同情的に描いている。吸血鬼と化した彼女を白人ミドルクラスの男たちが集団で杭打ちするシーンは当時のミソジニー(女性嫌悪)的な風潮を揶揄(やゆ)しているという。
[お試し] ブラム・ストーカー“ドラキュラ” (3)境界線上の人々再生
[お試し] ブラム・ストーカー“ドラキュラ” (3)境界線上の人々
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レンフィールドは担当医スワードからも研究対象として扱われ全くケアを受けられない打ち捨てられた存在。精神感応力でドラキュラとの交信を試み主と仰ぐが彼からも裏切られる。一方のミーナは、ドラキュラの毒牙にかかるものの、人間と吸血鬼のはざまをゆらぎつづける中間的な存在として葛藤を続ける。彼女はドラキュラにさえ「憐れみ」の感情を抱く強い共感能力をもつ。その能力はやがて事件解決のカギを握ることになるのだ。
[お試し] ブラム・ストーカー“ドラキュラ” (4)近代VS前近代の戦い(最終回)再生
[お試し] ブラム・ストーカー“ドラキュラ” (4)近代VS前近代の戦い(最終回)
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注目すべきはドラキュラを追うチームが、タイプライター、蓄音機、電報など当時の最新近代テクノロジーを駆使して、不定形で神出鬼没な「前近代性」の象徴ともいうべきドラキュラを追い込んでいくところだ。だが、その前近代性には近代人が見失った豊かなものがあることも含意されている。第四回は、私たち近代人が見失ったものを再発見するプロセスであることを読み解き、この作品の世界文学としての豊かな可能性に迫っていく。
[お試し] キューブラー・ロス「死ぬ瞬間」 (1)終末期患者への向き合い方再生
[お試し] キューブラー・ロス「死ぬ瞬間」 (1)終末期患者への向き合い方
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人が尊厳をもって死を迎えにくい時代に突入した現代。こうした状況に危機感をもったキューブラー・ロスは、シカゴのビリングス病院で「死とその過程」に関するワークショップを開始。その中で末期患者約200人との面談内容を録音し、死にゆく人々の心理の分析を始める。いわば、「死とその過程」を質的にとらえ直し、私たちにとっての「死」の大切な意味を捉えなおそうという新しいアプーチだ。その試みの意義に迫る。
[お試し] キューブラー・ロス「死ぬ瞬間」 (2)死にゆく人の「否認」と「怒り」再生
[お試し] キューブラー・ロス「死ぬ瞬間」 (2)死にゆく人の「否認」と「怒り」
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キューブラー・ロスが発見した死の受容五段階は、末期患者に対してどうケアすればよいかについて示唆を与えてくれる。最初は「否認」と「怒り」。「自分は死ぬはずがない」「なぜ自分が?」と死を拒絶し、他者にその怒りをぶつける心理状態だが、その裏側に「孤独」があることに気づき、彼らの言葉にひたすら耳を傾けることが大事だという。第二回は、死にゆく人々が厳しい状況に陥らないためにどんなケアが必要なのかを考える。
[お試し] キューブラー・ロス「死ぬ瞬間」 (3)死を受け入れる?再生
[お試し] キューブラー・ロス「死ぬ瞬間」 (3)死を受け入れる?
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「取り引き」は「善行との引き換えに延命させてほしい」と神などに約束しようとすること。これは、生きる望みをまだ捨てていない証なので決して聞き流してはいけない。「抑うつ」は、病が重篤化し、もはや楽観的な態度をとり続けることができないときに陥るもので、愛するものと永遠に別れなければならない「悲しみ」などによって気持ちが重く沈む心理状態。この段階では、言葉ではなくただ静かにそばに寄り添うことが重要だ。
[お試し] キューブラー・ロス「死ぬ瞬間」 (4)希望と「死の向こう側」(最終回)再生
[お試し] キューブラー・ロス「死ぬ瞬間」 (4)希望と「死の向こう側」(最終回)
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死を受容するにあたって大事なのは、死にゆく人の心残りを少しでも軽減するために何ができるかだ。鍵になるのが「希望」。死の受容プロセスにあって、どの段階にもずっと存在し続けるのが「希望」であり、「希望こそが生きる源泉となる」と言う。その後、キューブラー・ロスは、この希望を支える考え方として「死は新しい生への移行である」という死生観をもつに至る。第四回は、彼女が晩年に到達した死生観に迫っていく。
[お試し] ヤスパース“哲学入門” (1)哲学とはどんな営みか?再生
[お試し] ヤスパース“哲学入門” (1)哲学とはどんな営みか?
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難病を患う、愛する者と死別する、避けようのない挫折に陥る…といった「限界状況」。それが不可避的に哲学を始めてしまうきっかけになるというヤスパース。その時に、人は「かけがえない個」を見いだし、唯一の人生を生き始める。そのあり方をヤスパースは「実存」と呼んだ。第一回は、「限界状況」という概念を読み解きながら、哲学という営みがどのように始まるのか、そもそも哲学という営みとはどんなものなのかを探る。
[お試し] ヤスパース“哲学入門” (2)他者との交わり再生
[お試し] ヤスパース“哲学入門” (2)他者との交わり
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哲学は他者とのかかわりや対話の中でしか成立しない。なぜなら人間が真理を確信するには、その正しさを説得し共有する他者の存在を必要とするからだ。その関係性はただ慣れ合うだけではなく批判や反論が伴うものでなければならない。それは、互いの意見を批判的に吟味し合う協働行為なのだとヤスパースはいう。第二回は、「交わり」という概念を解説、哲学的な探究に必ず必要な「他者との対話」の在り方について明らかにする。
[お試し] ヤスパース“哲学入門” (3)世界像は多様である再生
[お試し] ヤスパース“哲学入門” (3)世界像は多様である
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私たちは、自分が属している「世界像」を当たり前のものとして享受しているが、唯一絶対の世界像があるわけではなく、世界には多種多様な世界像が乱立している。哲学の営みとは、自分とは異なる世界像に接することで、いったん自らの世界像を放棄し相対化することでもある。それは多様性を認め合いながら共生していくための営みなのだ。第三回は、分断が絶えない世界で互いの価値観を認め合って生きていくヒントを探っていく。
[お試し] ヤスパース“哲学入門” (4)包括者とは何か?(最終回)再生
[お試し] ヤスパース“哲学入門” (4)包括者とは何か?(最終回)
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「包括者」とは何か? 例えば過酷な登山。山を攻略するために徹底的に登山道や装備などについて思考しぬいているときは、山は「私」と対立する存在だが、実際に登山へと没入していくと、鮮明な驚きとともに山との一体感すら抱くこともある。深く関わることを通じて、「私」と「山」の両者を包括するより大きな「自然」をありありと感じること…これが「包括者」を意識することである。第四回は、「包括者」とは何かを考える。
[お試し] 絵本スペシャル (1)佐野洋子「100万回生きたねこ」再生
[お試し] 絵本スペシャル (1)佐野洋子「100万回生きたねこ」
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100万回死んで、100万回も生きたねこの数奇な運命を描いた「100万回生きたねこ」は、心を打つ物語として愛されながら謎も多い作品とされてきた。深く読み解くことで、大人も子どもも含めて、「生きることと死ぬこと」の奥深さを学べるという宮崎哲弥さんに、この本の哲学的な意味を解説してもらう。
[お試し] 絵本スペシャル (2)ダビデ・カリ他「だれのせい?」再生
[お試し] 絵本スペシャル (2)ダビデ・カリ他「だれのせい?」
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自慢の剣でどんなものでもまっぷたつにしてしまうクマが、ある日突然家を壊され「だれのせい」なのかと犯人探しを始める。自らが原因だったと知ったときクマがとった行動は? ヤマザキマリさんがイタリア語で愛読し、作者の思いの強さをかみしめた絵本を、分断社会の中、人々がどんな風に絆を取り戻していくかを考える名著として読み解く。
[お試し] 絵本スペシャル (3)田島征三「ぼくのこえがきこえますか」再生
[お試し] 絵本スペシャル (3)田島征三「ぼくのこえがきこえますか」
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「戦場で砲弾にふきとばされたぼくの体はとびちり、足も顔もなくなりました。でも、ぼくの心は弟の怒りを見、母さんの悲しみを見ます」。戦争体験をもつ作者が戦争を二度と起こさないという祈りを込めて描いた絵本には、憎悪と復讐がどれだけむなしいものかというメッセージや戦争を起こそうとする黒い影が子どもにもわかるよう平明に表現されている。戦争の災禍を実際に体験したサヘル・ローズさんの読み解きとは?
[お試し] 絵本スペシャル (4)シルヴァスタイン「おおきな木」(最終回)再生
[お試し] 絵本スペシャル (4)シルヴァスタイン「おおきな木」(最終回)
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幼い男の子が成長し、老人になるまで、温かく見守り続ける1本の木。木は自分の全てを彼に与えてしまう。それでも木は幸せだった…。無償の愛のかけがえなさ、そんな愛に支えられたとき人はどんな風に生きていくことができるのか。厳しさを増す競争社会で生きづらさにあえぐ現代人に「ある愛のかたち」を教えてくれるこの絵本の奥深さを読み解く。
[お試し] ウィトゲンシュタイン“論理哲学論考”“哲学探究” (1)言語の限界はどこにある?再生
[お試し] ウィトゲンシュタイン“論理哲学論考”“哲学探究” (1)言語の限界はどこにある?
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「論理哲学論考」が打ち立てた「写像理論」によれば、言語は世界を写し出すものであり、さまざまな事実とそれを写し出す命題との間で一対一の対応関係が成り立つとされる。この立場に立てば、これまでの哲学上の問題は全て「疑似問題」であり、言語によって語ることができない神や道徳について、言語で語ろうとする矛盾を犯してきたという。第一回は、「論理哲学論考」が打ち出した全く新しい哲学的思考を明らかにする。
[お試し] ウィトゲンシュタイン“論理哲学論考”“哲学探究” (2)言葉を話すことはゲームをすること?再生
[お試し] ウィトゲンシュタイン“論理哲学論考”“哲学探究” (2)言葉を話すことはゲームをすること?
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「論理哲学論考」を書き終え、哲学の諸問題は全て解決したとばかりにウィトゲンシュタインは田舎の小学校教師に。だが再び疑問を膨らませた彼は、「言語ゲーム」という鍵概念を引っさげて、前期とは異質な哲学的思考を展開する。人間の言語活動を「ゲーム」「遊び」「演技」といった現象としてとらえ直すのだ。第二回は、「言語ゲーム」という概念によって、複雑怪奇で豊かな人間の言語活動の在り方を浮き彫りにする。