100分de名著

中原中也詩集 第4回「“死”を“詩”にする」(最終回)

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あらすじ

晩年の中也の詩には「死」がつきまとう。幸福の絶頂にあった中也を襲った息子、文也の死。あまりにも痛切な出来事が中也を変えた。「春日狂騒」といった詩では、まるで中也の存在を「死の影」が食らい尽くしていくように、言葉を深い闇が覆っていく。しかしそんな中でも、必死で「光」を見いだそうとする姿もかいまみることができる。第4回は、中也が死とどう向き合ったのか、「詩」は絶望から人を救うことができるのかを考える。

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『100分de名著』の動画一覧

本編

トーマス・マン“魔の山” (1)「魔の山」とは何か

トーマス・マン“魔の山” (1)「魔の山」とは何か

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

主人公ハンス・カストルプは、病と死の臭いが蔓(まん)延したこの施設の退廃的な雰囲気に翻弄される。日常とは異なった独特の時間が流れ、不意打ちのような事件が相次ぐこの「魔の山」は一体何を象徴しているのか。成熟の果てに、生と死の間で宙づりになった西欧の市民社会の行き詰まりが描かれている。第一回は、執筆背景にも触れながら、「魔の山」の時空の中に象徴的に表現されている近代社会の病弊と限界について考察する。
トーマス・マン“魔の山” (2)二つの極のはざまで

トーマス・マン“魔の山” (2)二つの極のはざまで

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主人公ハンスに大きな影響を与えるのは、進歩的啓蒙主義者のロドヴィーコ・セテムブリーニとロシア人女性クラウディア・ショーシャ夫人。彼はこの二人の間で右往左往する。 許諾が得られなかったため、一部映像を編集して配信します。
トーマス・マン“魔の山” (3)死への共感

トーマス・マン“魔の山” (3)死への共感

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過激な思想の持ち主ナフタとセテムブリーニはことあるごとに激しく論争し、ハンスも巻き込まれる。二つの思想の間で葛藤し続けるハンスをよそに、従兄のヨーアヒムは従軍することを決意して下山する。残されたハンスは、雪山で遭難しかけ、生と死は決して切り離すことはできないと気づくが、生還後、なぜかそのことを忘れてしまうのだった。第3回は「生」と「死」の深い関係について深く考察していく。
トーマス・マン“魔の山” (4)生への奉仕へ(最終回)

トーマス・マン“魔の山” (4)生への奉仕へ(最終回)

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ペーペルコルンのカリスマ性はナフタやセテムブリーニの言動をかすませるほどだったが、突然自死に至る。彼亡きの後の「ベルクホーフ」は限りない混とんへ。決闘沙汰の果てにナフタも自死。そんな中でハンスは、ヨーアヒムの霊との再会を通して、生についての深い気づきを得、戦争の轟(ごう)音をきっかけに自ら戦場の只中へ向かうのだった。第4回は、ハンスが最後に辿り着いた境地の意味を読み解いていく。
宮本常一“忘れられた日本人” (1)もうひとつの民俗学

宮本常一“忘れられた日本人” (1)もうひとつの民俗学

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  • 3日間 110 pt 〜

宮本常一の民俗学には、ある独自性がある。柳田国男が目には見えない民間伝承、民間信仰を元にして「心」を手がかりに日本人を明らかにしようとしたのに対し、宮本は、風物、技術、生業、慣習、日常のさりげない行為、民具など、目に見える「もの」に注目することで、民衆の生活意識の根本を明らかにしようとしたのだ。第一回は、宮本常一が立ち上げようとした「もうひとつの民俗学」の構想を明らかにしていく。
宮本常一“忘れられた日本人” (2)伝統社会に秘められた知恵

宮本常一“忘れられた日本人” (2)伝統社会に秘められた知恵

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民俗学者・宮本常一が注目したのは、何日も何日も話し続け反対意見や不満を全て吐き出させることでみんなが納得できる落としどころを探っていく「寄り合い」だった。そこには私たち現代人がよってたつ民主主義システムが失ってしまった知恵があふれている。第二回は、地域社会に根づく「民俗的システム」がどのようなものなのかを明らかにし、効率性の名のもとに現代社会が見失ってしまったものを浮き彫りにしていく。
宮本常一“忘れられた日本人” (3)無名の人が語り出す

宮本常一“忘れられた日本人” (3)無名の人が語り出す

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  • 3日間 110 pt 〜

従来の歴史学では、庶民はいつも支配者から搾取され反抗のみを繰り返してきた、貧困で惨めな存在として描かれてきた。しかし、「大きな歴史」は、文字によって記録に残されていない「小さな歴史」によってこそ成り立っていることを私たちは忘れてしまっていると宮本はいう。第三回では、宮本常一の「無名の人」に関する聞き書き、論考から、私たちが「進歩」の名のもとに切り捨ててきた「もうひとつの日本人たち」に迫っていく。
宮本常一“忘れられた日本人” (4)「世間師」の思想(最終回)

宮本常一“忘れられた日本人” (4)「世間師」の思想(最終回)

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かつての日本では「世間師」を呼ばれる人たちが集落に存在し「旅」を通じて新たな刺激や知恵を集落にもたらしていく仕組みが働いていたという。その営みは、宮本自身が民俗学という学問を通じて実践しようとしていた、地域社会を豊かにしていこうという営みとも重なり合う。第四回は、「世間師」や「伝承者」と宮本が呼んだ人々が共同体にもらたらした豊かなものに迫っていくとともに、宮本が民俗学を通して何を実践したかに迫る。
キャンベル“千の顔をもつ英雄” (1)神話の基本構造・行きて帰りし物語

キャンベル“千の顔をもつ英雄” (1)神話の基本構造・行きて帰りし物語

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神話の中の英雄は何者かの召命を受け異世界への冒険の旅へと旅立つ。異世界で英雄はさまざまな試練に直面しながらも、それらを乗り越え大いなる秘宝を得る。最後に英雄は、自らが得たものを携え、さまざまな障害を振り払いながら、現実世界に帰還。その世界に豊かな実りや変化をもたらす。こうしたプロセスが私たちの人生のプロセスと見事に重なり合うという。第一回は私たちは「神話の知恵」から何を受け取ればよいかを考える。
キャンベル“千の顔をもつ英雄” (2)出立

キャンベル“千の顔をもつ英雄” (2)出立

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若き釈迦族の王子は、「生老病死」を象徴する存在との出会いに心を揺さぶられ、かつてない旅へとおもむく決意をする。この「召命」といわれるプロセスは、私たちも何か新しいことにチャレンジするとき、そのきっかけをつかむための大きなヒントをもたらすという。第二回は、私たちが現代社会において、新しい挑戦のきっかけやタイミングをどのようにつかんでいったらよいかを神話に学んでいく。
キャンベル“千の顔をもつ英雄” (3)イニシエーション

キャンベル“千の顔をもつ英雄” (3)イニシエーション

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神話で「龍や怪物との対決」や「敵対勢力がしかけたわな」として描かれる「試練」は、現代人にとってどのような意味があるのか? それを乗り越えるためにどんな知恵が必要なのか? 第三回は、神話に描かれる「試練」の深い意味を読み解きながら、私たち現代人は、自らに降りかかった困難や壁にどう臨んでいったらよいのか、その際ののぞましい精神のあり方とはどんなものかを探っていく。
キャンベル“千の顔をもつ英雄” (4)帰還(最終回)

キャンベル“千の顔をもつ英雄” (4)帰還(最終回)

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帰還したオデュッセウスが不思議な能力で悪逆なとりまきたちを一掃し、豊かな王国を築いた例からもわかる通り、元の社会には、英雄によって再び活力がもたらされる。事業が実を結ぶには何が必要か、人生のある段階をより豊かに彩るには何が必要かについての知恵が神話にはあふれている。第四回は、私たちが自らの人生を変えたり、社会に変革をもたらすためには何が必要なのか、そのときに必要な努力とは何かを、神話から学ぶ。
ウェイリー版“源氏物語” (1)翻訳という魔法

ウェイリー版“源氏物語” (1)翻訳という魔法

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ウェイリーによる「源氏物語」英訳では、「帝」はエンペラーに、「宮廷」はパレスに、「物の怪」はエイリアンに…と巧みに翻訳された。物語はまるで異国のおとぎ話のように生まれ変わり、世界に「源氏物語」が知れわたる大きなきっかけとなる。そこにはウェイリーによるどんな技術や技が駆使されていたのか? 第一回は、翻訳という魔法によって、いかにして「源氏物語」が世界的な評価を受けるようになったかを探っていく。
ウェイリー版“源氏物語” (2)「シャイニング・プリンス」としてのゲンジ

ウェイリー版“源氏物語” (2)「シャイニング・プリンス」としてのゲンジ

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構造が明快になった翻訳を通して読むと、光源氏が「コンパッション」(相手の苦しみなどに深く共感する能力)、「エンパシー」(相手の立場にたって能動的に他者理解する能力)、「来し方行く末を見る能力」(過去と未来を洞察する能力)を段階的に手に入れていき「神性」を帯びていく様子が浮かび上がっていくのだ。第二回では、「ウェイリー版・源氏物語」を人間の可能性を豊かに変容させていく物語として読み解いていく。
ウェイリー版“源氏物語” (3)「源氏物語」と「もののあはれ」

ウェイリー版“源氏物語” (3)「源氏物語」と「もののあはれ」

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「もののあはれ」とは、「ああ……」と感嘆するしかないような心の動きを描くときに使われる動的な言葉だが、同時代の「枕草子」では「おかし」という言葉が多用され、心の動きは言語による静的な説明に置き換えられていく。前者は「情動」、後者は「感情」と言い換えることができるが、光源氏とその周辺の登場人物は、圧倒的に「情動」によって突き動かされて、物語を駆動していくのだ。第三回は「もののあはれ」の本質に迫る。
ウェイリー版“源氏物語” (4)世界文学としての「源氏物語」(最終回)

ウェイリー版“源氏物語” (4)世界文学としての「源氏物語」(最終回)

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聖書、シェイクスピア、モダニズム文学……さまざまな文化や文学と比較していくと、思いもよらない「ウェイリー版・源氏物語」の広がりが見えてくる。とともに、原典の「源氏物語」も中国や周辺の多様な文化的成果をすくい上げながら生み出されたグローバルな文学だったこともわかる。第四回は、ウェイリー訳「源氏物語」の日本語訳者である毬矢まりえさん、森山恵さん姉妹をゲストに招き世界文学の魅力を浮き彫りにしていく。
ロフティング“ドリトル先生航海記” (1)ドリトル先生の「フェアネス」

ロフティング“ドリトル先生航海記” (1)ドリトル先生の「フェアネス」

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ドリトル先生は、出会ってすぐに主人公の少年を「スタビンズ君」と姓で呼び、対等な存在としてつきあってくれる。また彼は、危険な航海を手伝ってもらうことも包み隠さず両親に伝え、少年が助手になることを説得する。そこには、あらゆる生き物に平等に接するという博物学者としての姿勢が貫かれている。第一回は、どんな人間も動物も対等につきあうドリトル先生の姿を通して、「フェアネス精神」の大切さを学んでいく。
ロフティング“ドリトル先生航海記” (2)「道のり」を楽しむ

ロフティング“ドリトル先生航海記” (2)「道のり」を楽しむ

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動物たちの習性を熟知したドリトル先生は、動物語で絶妙なコミュニケーションを取り合うことで、次々に作戦を成功させ困難を乗り越える。なかなかゴールにたどり着けない冒険物語、それは「道のり」そのものを味わい楽しむというドリトル先生の生き方を象徴している。第二回は、楽しみながら困難に立ち向かうドリトル先生たちの活躍を通して、物事のプロセスそのものを味わう生き方を学んでいく。
ロフティング“ドリトル先生航海記” (3)「ナチュラリスト」の条件

ロフティング“ドリトル先生航海記” (3)「ナチュラリスト」の条件

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ドリトル先生が解読した暗号は、洞窟に閉じ込められたロング・アローからの救援を求めるメッセージ。チーム力を駆使し無事彼を救出する。アローは何の教育も受けていないが彼一流の方法で自然を研究する偉大な博物学者(ナチュラリスト)だった。ドリトル先生は、その姿に限りない尊敬の念を表し、その姿勢から学ぶのだった。第三回は、ナチュラリストとはどんな存在なのか、その知的姿勢から学べることを明らかにしてく。
ロフティング“ドリトル先生航海記” (4)小さな鞄ひとつで軽やかに生きる(最終回)

ロフティング“ドリトル先生航海記” (4)小さな鞄ひとつで軽やかに生きる(最終回)

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戦争終結に際しドリトル先生が起草した講和条約には互いの尊厳を保証する公平精神が貫かれていた。その結果、島民全体の尊敬を集めた彼は王様にさせられる。日々島民たちのための施策を行う義務に追われるドリトル先生は、博物学者としての仕事を再開したいというやむにやまれぬ思いとの葛藤に悩む。最後にドリトル先生が下した決断とは? 第四回は、どんな時にも軽やかに生きることを忘れないドリトル先生の生き方に学ぶ。