本日も晴天なり

(90)

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あらすじ

葬儀も終わった3月、宗俊(津川雅彦)とトシ江(宮本信子)が線香をあげに松江にやってきた。元子(原日出子)は嫁として、舅の死に水をとる役目を立派に果たしてくれたと邦世(磯村みどり)は感謝する。宗俊は東京に戻って来る事がないか、それとなく正道(鹿賀丈史)に探りを入れるが、元子が松江に骨をうずめる覚悟の目をしていると気づき、落胆して帰京する。しかし、正道も東京での仕事にもう一度挑戦したい気持ちがあった。

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『本日も晴天なり』の動画一覧

本編

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兄・正大の恋人千鶴子(石井めぐみ)が、日本橋が空襲されたときき、桂木家を心配して訪ねて来た。元子(原日出子)は、とにかく家に入れようとするが、千鶴子は正大の無事を祈ると言って去る。焼け出された金太郎(木の実ナナ)は元子たちと暮らすこととなり、一家は賑やかに。連夜の空襲に備え、B29の爆音の聞き分け方についてを元子が放送すると、すぐにラジオを聞いていた正道(鹿賀丈史)から元子を絶賛する電話がくる。
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大みそかを迎えた桂木家。元子(原日出子)は、放送局の上司からミカンをもらい、金太郎(木の実ナナ)は、ひいきの社長から「尾頭付き」のメザシを頂戴し、ばあやのキン(菅井きん)は、空襲で燃えちまうくらいならと、とっておきの鰹節を盛大に削って出汁にして、年越しそばは準備完了だ。一家そろって食卓を囲んだとたん、空襲警報が鳴り響く…。年が明けて正月、トシ江(宮本信子)は、元子に晴着を着せて放送局に向かわせる。
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アメリカ軍がついに硫黄島に上陸。洋三(上條恒彦)は危機を感じ、絹子(茅島成美)と一緒に宗俊(津川雅彦)を説得しに向う。末っ子の順平(吉田紀人)とばあやのキン(菅井きん)を、荷物と一緒に田舎に疎開させてほしいのだ。洋三と性格が合わない宗俊は案の定大反対。トシ江(宮本信子)や元子(原日出子)の意見も聞かず「家族は最後まで生きるも死ぬも一緒」と言い切る宗俊を、金太郎(木の実ナナ)が説得しようとするが…。
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桂木家を出て工場の寮に移った金太郎(木の実ナナ)が、順平にお守りを渡しにやってきた。だが順平とキンはすでに疎開先に出発した後で、お守りはトシ江(宮本信子)が預かることに。金太郎を子供のころから守ってきた、霊験あらたかなお守りだという。元子(原日出子)がもらってきた酒粕で甘酒を作り、宗俊(津川雅彦)が幸之助(牧伸二)と一杯やろうとした時、爆音と爆撃音が響く。超低空を飛ぶB29。東京大空襲だ。
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一夜にして下町を焼け野原にした東京大空襲。奇跡的に日本橋人形町は焼け残った。避難していた元子(原日出子)は、トシ江(宮本信子)や彦三(森三平太)、小芳(左時枝)を助けながら、家に帰って来る。すると宗俊(津川雅彦)が、友男(犬塚弘)と一緒に焼け出された人たちを介抱していた。そんな罹災者の2人が、元子が放送局のものと知り、ラジオが嘘ばかりついているから大ぜいの人が死んだ!責任をとれ!と怒りをぶつける。
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元子(原日出子)は放送員室でトモ子(菅原香織)からの電話を受け、親切だった黒川先輩が明治座で亡くなったことを伝える。家に戻るとキン(菅井きん)がいて、順平も無事だと分かるが、金太郎(木の実ナナ)の消息が分からず、宗俊(津川雅彦)たちが探しに行っているという。元子は千鶴子が心配になり会いに行くが、行方不明だった。悲しみをこらえきれず、動転して泣きじゃくる元子を、正道(鹿賀丈史)が抱きしめる。
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元子(原日出子)は折り鶴を折り、正大の写真の前に置き、千鶴子が見つかるまで鶴を毎日折ると誓う。金太郎の姿も、ついに見つけ出すことができない。宗俊(津川雅彦)は、手作りした白木の位牌に手を合わせた。命を守る情報を聞くための大切なラジオをどうやって守ればよいか?ラジオの使用法についての放送を終えて放送員室に戻る途中、元子は階段で沈うつな面持ちの海軍青年将校(千島清)とすれ違い、正大のことを考える。
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朝、表に若い娘がいるのに宗俊(津川雅彦)が気づく。元子(原日出子)が行くと、なんと千鶴子(石井めぐみ)だった。父親がケガをして長野に避難していたという。家に上げ話を聞くと、正大(福田勝洋)が帰ってくるまで一生懸命待つという。宗俊もトシ江(宮本信子)も涙を流して喜ぶ。機密情報があふれる放送局で働く元子は、しだいに笑わず、しゃべらず、様子が変わっていく。心配した洋三(上條恒彦)は元子をモンパリに呼ぶ。
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親しい人たちを次々と奪われ思い詰めた元子(原日出子)は、正道(鹿賀丈史)に手紙を書いていた。本土決戦になったら大原の戦車に乗せて欲しい、一緒に戦うと。大原から返事の手紙が届いた。しかしそれはゆったりした文学的な内容で、元子は戦争以外にも、世界にはいろいろな物事があることに、もう一度気付くことができた。そんなとき、幸之助(牧伸二)に赤紙が届く。幸之助は妻の小芳(左時枝)に黙って出征すると言い出し…。
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幸之助(牧伸二)は、東京駅まで送ろうとしていた桂木家を断り、小芳(左時枝)とふたりで去って行った。宗俊(津川雅彦)は、口惜しさと寂しさで何も言えない。放送局に行くと、ほどなく警戒警報が鳴り、東部軍管区情報が放送される。本多(山本紀彦)が司令部当番の時は、必ず空襲が来る、と元子(原日出子)が冗談めかして言うと、なんと焼夷弾が落下!元子たち女子放送員は、火のついた放送局で命がけの消火活動を続けるが…。
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日本の敗色が濃くなり、食糧事情はいよいよ厳しく、あらゆる空地でカボチャが作られるようになった。元子(原日出子)はカボチャのおいしい食べ方を放送し、トシ江(宮本信子)は早速それを作るという始末だった。そんな中、広島に大型爆弾が落ち17万人もの死者が出たという一報が放送局に届く。そしてその3日後、長崎に2発目の新型爆弾が落ちた同じ日、正大のいる満州に、突然ソ連が攻め込んできたと報じられ…。
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ソ連の参戦にいきどおる宗俊(津川雅彦)は友男(犬塚弘)と言い合いになる。けんかを止めるトシ江(宮本信子)も満州の正大が心配だ。宗俊は「満州は絶対安全だ」と言い張るが…。元子(原日出子)は放送の順番を軍に都合のいいように変えろと将校に乱入されるが引き下がらず、本多(山本紀彦)に気の強さを心配される。いよいよ敗戦が決定となり、日本放送協会は、ポツダム宣言受諾のニュースを海外向けに放送する。
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アメリカ軍が撒いたビラを読んだ宗俊(津川雅彦)は特攻警察になぐられ、それを拾った洋三(上條恒彦)は連行された。8月14日。日本にとっても放送協会にとっても、一番長い日が始まる。元子(原日出子)は宮中へ録音に行く職員とすれ違う。立花(渥美国泰)は16期生を集め、いよいよ明日終戦の詔勅があると告げる。そして反乱軍に放送局が占拠され、徹底抗戦せよという原稿を読めと強制されたら、君たちはどうする?と問う。
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8月15日早朝、元子(原日出子)が放送員室に飛び込んでくる。放送会館が軍隊に取り囲まれたのだ。着剣の兵隊たちが館内になだれこみ、将校が報道副部長に銃を突きつけて、「我々青年将校の気持ちを全国民に訴えなければならない」と放送を出すように命令する。当番の桃絵(麻生えりか)の機転で時間を稼いでいるうち空襲警報が出て放送局の電波がとまる。危機を乗り切った放送員たちは、正午、ついに玉音放送の時を迎える。
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難解な言葉と雑音で分かりにくかった玉音放送は、本多(山本紀彦)によって説明が追加され、人々は敗戦の事実を知る。放送を終え、元子(原日出子)が持ってきた一杯の水を本多が飲み干すと、堰を切ったように女子放送員たちは泣き出した。桂木家でも、敗戦に納得いかない宗俊(津川雅彦)は火鉢をたたき割り、彦造(森三平太)は耐えてきた怒りを叫ぶ。トシ江(宮本信子)や小芳(左時枝)たち女の涙は止まることがなかった…。
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敗戦の翌日、占領される前にと、あらゆる書類が日本中で燃やされた。いつ進駐軍が来るのか、何をされるのか。宗俊(津川雅彦)はトシ江(宮本信子)や彦三(森三平太)らとうわさ話に夢中だ。そこへ幸之助(牧伸二)が早くも復員してくる。小芳(左時枝)は、大喜びで幸之助に飛びつき押し倒す。幸之助の話では、敗戦を受け入れず最後の一戦をやると息巻く将校もいるという。元子(原日出子)は正道(鹿賀丈史)が心配になって…。
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8月23日、敗戦の翌日からストップしていたラジオ体操の放送が復活した。元子(原日出子)たち姉弟は元気に体操するが、宗俊(津川雅彦)は全くやる気を見せない。そこへ友男(犬塚弘)がやってきて、いよいよ占領軍がやって来る、全財産が没収されると騒ぎ立てる。いよいよマッカーサーが厚木飛行場に降り立つと、放送会館には従軍記者団が大挙してやって来た。彼らはある人物を探しているのだと、興奮して元子たちを取り囲み…
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9月8日、マッカーサーは8000人を引き連れ東京に進駐してきた。さっそく彦造(森三平太)がアメリカ兵を見物に行き、ケンカして帰ってくる。いきなり『野郎』と呼ばれたというのだが、洋三(上條恒彦)は、それは『ハロー』というあいさつだとたしなめる。元子(原日出子)たちの放送局も接収され、放送内容のチェックをされるようになる。内地に出征していた局員が帰ってくると、元子は兄の正大の帰りが待ち遠しく…。
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ラジオで英会話の放送が始まると聞き、元子(原日出子)たちは向学心を燃やしだす。しかし桂木家では、宗俊(津川雅彦)と彦造(森三平太)が米を買い出しに行くと出ていったのに、汽車が混んでいたからやめた、となさけなく帰って来てトシ江(宮本信子)とキン(菅井きん)に呆れられる。そして、元子と言い合いになった沢野(森田順平)が、戦争が終わって女子放送員の役目は済んだのだから、さっさと辞めるべきと言い出して…。
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元子(原日出子)たち女子放送員第16期生東京組が、9人全員辞表を提出する。室長の立花(渥美国泰)はあっけにとられるがそのままにさせる。宗俊(津川雅彦)とトシ江(宮本信子)もびっくりするが、あとから個別に訪問してきて復職を説く立花にも、宗俊は「いったん口に出したことにゃ最後まで責任とれ、と教育しております」ときっぱり断ってしまう。元子は第2の人生を歩み始めることを、正道(鹿賀丈史)に手紙で知らせる。