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[お試し] 小泉八雲 日本の面影 第4回「心の扉を開く」(最終回)

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小泉八雲は自らの魂の傷を癒やすものとして日本の古い民話や説話を発見し「日本の面影」の中に採録する。やがて八雲は「再話文学」という方法を使ってそれらを「怪談」という傑作へと昇華していく。さまざまな文化が融合したその作品は「開かれた心」を持ち続けた八雲だからこそなしえた芸術だった。第4回は、「日本の面影」が傑作「怪談」に結実するまでの軌跡を追い、八雲が目指した「魂の理想」を描き出す。

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『100分de名著』の動画一覧

本編

アーサー・C・クラークスペシャル 第1回 知的好奇心が未来をつくる 「太陽系最後の日」

アーサー・C・クラークスペシャル 第1回 知的好奇心が未来をつくる 「太陽系最後の日」

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

太陽は7時間後に超新星爆発し地球壊滅は避けられない運命だった。異星文明の銀河調査船が人類を救うべく行動を開始するが地球上にはすでに生命の気配すらない。人類はすでに滅び去ったのか? 救出をあきらめたとき異星人たちは驚くべき光景を目の当たりにした。第1回は、「人間にとって知的探求心とは何か?」「それがなぜ大切なのか?」を考え、人間の中にある限りない可能性に光を当てる。
アーサー・C・クラークスペシャル 第2回 人類にとって「進化」とは何か 「幼年期の終わり」

アーサー・C・クラークスペシャル 第2回 人類にとって「進化」とは何か 「幼年期の終わり」

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

地球上空に突如飛来したオーバーロードと呼ばれる異星人たちは、高度な技術と管理能力で、人類を統治し、平和で理想的な社会をもたらす。彼らは実は、オーバーマインドという更なる上位者の命を受け、人類を全く想像もできない新たなステージへ進ませるための産婆役だった。人類という存在を超える進化とは何か? それは人類にとって本当に必要なのか? 第2回は、人類にとって進化や進歩とは何かという普遍的な問題を考える。
アーサー・C・クラークスペシャル 第3回 科学はユートピアをつくれるか 「都市と星」

アーサー・C・クラークスペシャル 第3回 科学はユートピアをつくれるか 「都市と星」

  • 24分 NHK見放題
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人類の誕生や死までを完璧にコントロールする人工都市「ダイアスパー」。それは銀河帝国崩壊によって地球に帰還した人類が創りあげたユートピア。人間の感情すら完全に管理され安全と平和が保たれているかにみえたこの都市は、しかし、人間の知的好奇心や冒険心といったものまでむしばんだ。ユートピアの極限が実はディストピアだったのだ。この「ダイアスパー」に風穴を開けようと立ち上がった主人公アルヴィンの運命は?
アーサー・C・クラークスペシャル 第4回 技術者への賛歌 「楽園の泉」(最終回)

アーサー・C・クラークスペシャル 第4回 技術者への賛歌 「楽園の泉」(最終回)

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地上3万6000kmという壮大な「宇宙エレベーター」建設に挑む天才技術者・モーガン。しかし彼の前に大きな壁が立ちはだかる。安全に「宇宙エレベーター」を建設できる候補地は地上でただ一つ、聖なる山スリカンダ。しかしそこには深い歴史と文化を秘めた寺院があった。宗教者たちの理解を得て建設は可能なのか? そして技術的なハードルや自然環境がもたらす厳しい条件はクリアできるのか? 技術者たちの夢や努力に迫る。
コッローディ“ピノッキオの冒険” (2)「嘘(うそ)からの成長」

コッローディ“ピノッキオの冒険” (2)「嘘(うそ)からの成長」

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強盗に化けた猫ときつねに追われ、とうとうつるし首になるピノッキオ。児童文学とも思えない結末に子どもたちから「物語を続けてほしい」との嘆願書が。そこで作者は強引なやり方で物語を続行。青い髪の仙女に命を助けられたピノッキオは、ウソをつくと鼻が伸びてしまうという事実に直面。だがそれは決して戒めではなかった。第二回は、ピノッキオの試練を通して人間の成長にとって「嘘」や「死」が何をもたらすのかを考える。
コッローディ“ピノッキオの冒険” (3)「子どもめぐる労働と不条理」

コッローディ“ピノッキオの冒険” (3)「子どもめぐる労働と不条理」

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「働きバチの村」で飢えるピノッキオは、お金や食べ物を恵んでほしいと頼み込むが、人々は「対価が欲しければ働け」と冷たくつきはなす。牧歌的だったイタリアが、産業文明の急速な流入で翻弄されている様子や子どもを労働の道具としてしかみない当時の大人たちの価値観がうかがえる。第3回は、本当の教育のあり方や子どもたちの窮状にどう手を差し伸べるかといった、現代に通じる作者のメッセージを読み解く。
カント“純粋理性批判” (1)「近代哲学の二大難問」

カント“純粋理性批判” (1)「近代哲学の二大難問」

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近代科学が勃興し始めた18世紀ヨーロッパ。近代人たちは二つの大きな難問に直面した。「科学は本当に客観的な根拠をもっているのか」、そして「科学で世界の全てが説明できるとすると人間の価値や道徳などの居場所はあるのか」。カントは、認識主体によって構成される世界を「現象界」とし、人間が決して経験できない世界そのものを「物自体」と呼んで認識能力が扱える範囲外に位置づけることで、難問を解決しようとするのだ。
カント“純粋理性批判” (2)「科学の知は、なぜ共有できるのか」

カント“純粋理性批判” (2)「科学の知は、なぜ共有できるのか」

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私たちは「時間」「空間」という眼鏡をかけて世界を認識しており、その規格が共通だからこそ科学や数学が客観性をもつというカント。更にもう一つの共通規格である「悟性」が、感覚的素材を量、質、関係、様態といった「カテゴリー」に当てはめて統一することで初めて万人が共有できる「知」が成り立つという。第2回は、認識能力の限界を見極めるカントの洞察を通して、「人間が何を知りえて、何を知りえないか」を明らかにする。
カント“純粋理性批判” (3)「宇宙は無限か、有限か」

カント“純粋理性批判” (3)「宇宙は無限か、有限か」

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「宇宙は無限か有限か」。宇宙に時間的な始まりがあるとすると、その前には時間が存在しないことになり、いかなる出来事も生じず宇宙は誕生しないことになる。逆もまたしかり。対立するどちらの論も成り立つ矛盾をアンチノミーと呼び、この検証を通じてカントは理性の限界を鮮やかに浮かび上がらせる。第3回は、理性が自ら陥ってしまう誤びゅうの解明を通して、理性や科学的思考への過信に警告を鳴らす。
カント“純粋理性批判” (4)「自由と道徳を基礎づける」(最終回)

カント“純粋理性批判” (4)「自由と道徳を基礎づける」(最終回)

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「神の存在」「魂の不死」を前提としなければ道徳や倫理は全く無価値なものになると考えたカントは、それらを「認識の対象」ではなく、実践的な主体に対して「要請された観念」だと位置づける。科学によって居場所を失いつつあった価値や自由といった人間的な領域を基礎づけようとしたのだ。第4回は、道徳の復権を目指したカントの思索を通して、知識や科学だけでは解決できない「人間的価値や自由の世界」を深く見つめ直す。
吉本隆明“共同幻想論” (1)「焼け跡から生まれた思想」

吉本隆明“共同幻想論” (1)「焼け跡から生まれた思想」

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吉本を決定的に変えたのは戦争体験だった。昨日まで信じていたものがすべてひっくり返る混沌の中で、吉本が生みだした概念が「関係の絶対性」。一人でどれだけつきつめて考えぬき辿(たど)り着いた「正しさ」も間違う可能性がある。他者との関係性の中からしか「正しさ」は導き出せないのに人はそのことを忘却している。この概念を出発点に吉本は国家を共同幻想ととらえる視座を獲得していく。この概念のねらいを読み解いていく。
吉本隆明“共同幻想論” (2)「“対幻想”とはなにか」

吉本隆明“共同幻想論” (2)「“対幻想”とはなにか」

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人間には、他者と関係する場合に必ず「性」として関係する根源的な在り方がある。好いたり好かれたり嫉妬したりされたり。それは男女の関係に限らない。あの上司が嫌いだ、この研究者とはそりが合わない等々人間の関係性には、論理以前に必ず好悪の感情がまとわりつく。吉本はこれをエロス的な関係と呼び、そこから生まれる「対幻想」が、国家のような「共同幻想」が形成されるベースにあるという。吉本の対幻想論を解き明かす。
吉本隆明“共同幻想論” (3)「国家形成の物語」

吉本隆明“共同幻想論” (3)「国家形成の物語」

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古事記を分析すると国家形成は「罪の自覚」「倫理の発生」「法の形成」といったプロセスを経ることがわかる。例えばスサノオの神話には「対幻想」と「共同幻想」に引き裂かれる人間のありようが象徴的に表現され、人間社会が「血」や「性」でつながる氏族集団から「法」を基盤とする国家へと変貌するプロセスがたどれる。第三回は国家成立プロセスを解き明かし人間がなぜ国家という束縛から容易に自由になれないかを明らかにする。
吉本隆明“共同幻想論” (4)「“個人幻想”とはなにか」(最終回)

吉本隆明“共同幻想論” (4)「“個人幻想”とはなにか」(最終回)

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吉本は国家をどう相対化し個人が自立できるかを問う。その際の鍵概念が「沈黙の有意味性」。吉本にとって沈黙とは国家を沈黙をもって凝視するということが含意される。声高に国家を批判することでは何も変わらない。庶民たちが日常に根をはりながら沈黙をもって問い始める「違和感」や「亀裂」。そうした日々の生活感に寄り添いながら思考を紡いでいくことにこそ人が自立して思考する拠点があるとする吉本思想の核心に迫る。
デフォー“ペストの記憶” (1)「パンデミックにどう向き合うか?」

デフォー“ペストの記憶” (1)「パンデミックにどう向き合うか?」

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デフォーは、『ペストの記憶』の中で、疫病が流行しているとき、どのような心構えが必要かについて入念に記している。デフォーはペストを単に肉体的な病気として見るのではなく、その精神的な影響にも注目していたのだ。その認識は、作品の各所で描かれ、この著作の文学的な価値を高めている。第1回は、パンデミックを前に、人はどのように精神の健康を保つことができるのだろうかを作品を読み解きながら考える。
デフォー“ペストの記憶” (2)「生命か、生計か?究極の選択」

デフォー“ペストの記憶” (2)「生命か、生計か?究極の選択」

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『ペストの記憶』の冒頭で、語り手のH.F.はペストを逃れるために田舎に疎開すべきか商売のためにロンドンに残るべきか悩む。他にも疫病のまん延を防ぐことと、経済活動を維持することとの矛盾は、本書の至るところに見てとれる。それらの描写は、まさに新型コロナウイルス禍の中で世界中の人々が直面している問題と重なる。第2回は、パンデミックのさなかで、人間はどうやったら、生命の安全と経済を両立できるのかを考える。
デフォー“ペストの記憶” (3)「管理社会VS市民の自由」

デフォー“ペストの記憶” (3)「管理社会VS市民の自由」

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『ペストの記憶』で、主人公は、ロンドンの行政府がいかに手際よくペストに対処したかをほめる一方、感染者を出した家屋の封じこめや、ロンドンからの逃亡者への厳しい措置が生んだ悲劇も記されている。その上で、行政が市民の身体を管理する、という近代的な政治のあり方について鋭く問いかける。第3回は、パンデミックに対して、行政府の政策はどこまで有効で、どのような問題をはらんでいるのかを考える。
デフォー“ペストの記憶” (4)「記録すること、記憶すること」(最終回)

デフォー“ペストの記憶” (4)「記録すること、記憶すること」(最終回)

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『ペストの記憶』は、実際にあったペスト流行についてリアルに再現した記録文学であるが、同時にフィクションとしての魅力も備えている。デフォーは、どうしてこのような形で記録したのか。そこには、後世の人々の記憶に残るように事件を記録する方法を考え抜いたデフォーの思いが込められている。第4回は、パンデミックなどの大災害についていかに記録し記憶すべきなのかを、作品の全体を通した作者の筆致から考える。