100分de名著

[お試し] 小泉八雲 日本の面影 第4回「心の扉を開く」(最終回)

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小泉八雲は自らの魂の傷を癒やすものとして日本の古い民話や説話を発見し「日本の面影」の中に採録する。やがて八雲は「再話文学」という方法を使ってそれらを「怪談」という傑作へと昇華していく。さまざまな文化が融合したその作品は「開かれた心」を持ち続けた八雲だからこそなしえた芸術だった。第4回は、「日本の面影」が傑作「怪談」に結実するまでの軌跡を追い、八雲が目指した「魂の理想」を描き出す。

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『100分de名著』の動画一覧

本編

アラビアンナイト 第1回 世界最長のファンタジー

アラビアンナイト 第1回 世界最長のファンタジー

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

千一夜物語が生まれたのは9世紀の中東。当初収められていた物語の数は200話程度だったが、時代と共に増え、今日のような物語集となった。しかし一般になじみがあるのは、そのほんの一部に過ぎない。というのは、子ども向けではない話が多く含まれているからだ。第1回では、物語の軸となっている美女・シェヘラザードに焦点を当て、大人になった今だからこそ読めるシーンを織り込み、その意外な全体を明らかにする。
アラビアンナイト 第2回 異文化が出会う場所

アラビアンナイト 第2回 異文化が出会う場所

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

アラビアンナイトが世に出たころ、科学技術が高度に発達していた。床屋が客の運勢を占う場面では、当時の最先端をいく天体観測器が登場する。こうした技術を使って活躍したのが、シンドバッドに代表される海のシルクロードの商人たちだった。第2回では、アラビアンナイトの物語を通して、東西文明の交流点として栄えた都市と人々の活気を描く。放送以外の配信の許諾が得られなかったため、一部映像を編集してお伝えします。
アラビアンナイト 第3回 賢く手強い女たち

アラビアンナイト 第3回 賢く手強い女たち

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

「アリババと40人の盗賊」では、賢い女奴隷が盗賊との知恵比べに勝ち、主人のアリババの窮地を救う。アラビアンナイトには、賢く強い女性が数多く登場する。学者を論破してしまう女奴隷もいるほどだ。なぜ奴隷という身分で、これほどまでの高い知識を持っているのだろうか? 第3回では、その謎に迫る。美しい女の色香に翻弄される男たちの姿から、中東に生きる女性のしたたかさにも注目し、アラブ社会の意外な真実に迫る。
アラビアンナイト 第4回 終わりのない物語

アラビアンナイト 第4回 終わりのない物語

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

アラビアンナイトは推理小説やSFなど、さまざまな要素が織り込まれているため、世界の有名作家に大きな影響を与え続けてきた。また、時代と共にさまざまな人々が話を書き足したため、今でも物語は増え続けている。つまり終わりがないのが、アラビアンナイトの最大の特徴なのだ。第4回では、アラビアンナイトが人々の心を捉えるのはなぜかを探る。 放送以外の配信の許諾が得られなかったため、一部映像を編集してお伝えします。
ドストエフスキー“罪と罰” 第1回 傲慢という名の罪

ドストエフスキー“罪と罰” 第1回 傲慢という名の罪

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

「罪と罰」が執筆された当時、ロシアでは近代化に伴う社会のひずみがあらわになっていた。金がなければ、自己実現など何も出来なかった。そうした中、貧しい青年ラスコーリニコフの未来もまた、閉じられようとしていた。ラスコーリニコフは強欲な金貸しの老婆を殺害し、金を奪う。しかし、それは新たな悪夢の始まりにすぎなかった。 放送以外の配信の許諾が得られなかったため、一部映像を編集してお伝えします。
ドストエフスキー“罪と罰” 第2回 引き裂かれた男

ドストエフスキー“罪と罰” 第2回 引き裂かれた男

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

ラスコーリニコフは、貧しい人に出会うと、なけなしの金を渡してしまうような優しい面を持つ男だった。その一方で、傲慢さにもとらわれていた。世の中には、ナポレオンのような天才がいる一方、天才を理解できない凡人もいる。正義のためには凡人は殺しても構わない…そう考えていたのだった。聖人か悪魔か、自我が分裂しているかのような行動をとるラスコーリニコフ。第2回では、ふたつの顔を持つ男の内面に迫る。
ドストエフスキー“罪と罰” 第3回 大地にひざまずきなさい

ドストエフスキー“罪と罰” 第3回 大地にひざまずきなさい

  • 24分 NHK見放題
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警察の捜査が進む中、ラスコーリニコフは、貧しい家族を支えるためにしょう婦となった献身的な娘ソーニャのもとを訪ね、事件の告白をする。話を聴いたソーニャは驚きながらも「広場で大地にひざまずいてキスをしなさい」とラスコーリニコフに語りかける。ラスコーリニコフは、ゆがんだ自尊心にとらわれていた。ソーニャは、大地にひざまずくことで、それを捨てろと言ったのだった。第3回では、緊迫の度を深める後半部を描く。
ドストエフスキー“罪と罰” 第4回 復活はありうるのか

ドストエフスキー“罪と罰” 第4回 復活はありうるのか

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

追い詰められたラスコーリニコフは、ついに自首。心神喪失による犯罪とみなされ、シベリア流刑を言い渡された。裁判の後、ラスコーリニコフを愛するようになったソーニャは、刑務所の近くへ移り住んで会い続ける。だが、ラスコーリニコフはソーニャに心を開かず、自殺した方がましだったと思うのだった。第4回では、ラスコーリニコフに罪を自覚する時は訪れるのか、また生まれかわるには何が必要かを考える。
孫子 第1回 戦わずして勝つ!

孫子 第1回 戦わずして勝つ!

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

「孫子」は、戦争では、国や軍隊を消耗させずに勝つのが上策であり、勝利を目指すあまり、多くの犠牲を強いるのは下策だと述べた。つまり、兵法書でありながら、不戦論=戦わずして勝つことを求めているのだ。なぜ孫子は不戦を説いたのか? 当時の戦争が直面していた厳しい現実が背景にあった。第1回では、「孫子」著者・孫武の人物像を紹介するとともに、犠牲を最小限にとどめながら、最大限の効果を生む方策を学ぶ。
孫子 第2回 心をつかむリーダーとは?

孫子 第2回 心をつかむリーダーとは?

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古代中国の将軍は、国という大きな組織の中では、中間管理職のような存在だった。そのため「孫子」には、上司(王)や部下(兵士)に対する人心掌握術が細かく記されている。そして、実現が出来ないような道徳論は説かなかった。そのため「孫子」に書かれたリーダー論は非常に具体的で、今でも実用性が高い。第2回では、上司になめられない方法や、部下から愛される態度など、中間管理職には必見の心得を紹介する。
孫子 第3回 勝つための知略

孫子 第3回 勝つための知略

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正面からバカ正直に戦っていては、勝利はおぼつかない。そのため「孫子」は、奇策を取ることの大切さを語っている。ただしその奇策とは、決してその場の思いつきで行われるものではなく、用意周到に計算された上でのものだ。この時に重要になるのが、優れた情報をどのようにして入手するか、そして得られた情報をどう管理するかということだ。第3回では、敵はもちろん、時には味方をもあざむく、情報操作の極意を語る。
孫子 第4回 勢いを作り出せ!

孫子 第4回 勢いを作り出せ!

  • 24分 NHK見放題
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孫子は、個人のスタンドプレーを重視しなかった。そして勝つために最も大事なのは、集団が作り出す勢いだとした。勢いを生むためには、部下のやる気を上手に引き出さなくてはならない。その方法について、さまざまな案を示している。また孫子は、勢いがあれば小規模の軍でも大軍を倒せるとした。人々の心がバラバラな状態では、巨大な組織も役に立たないことを知っていたのだ。第4回では、孫子の卓越した組織論をひもとく。
万葉集 第1回 言霊の宿る歌

万葉集 第1回 言霊の宿る歌

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最も古い、万葉集第1期に作られた歌では、詠み手は天皇や皇族たちだ。野で女に語りかける雄略天皇、朝鮮半島に向かう兵を鼓舞した額田王の歌などが有名だ。実はこうした歌が作られた背景には、言霊の存在がある。言霊とは、言葉に宿る不思議な力のこと。古代の日本の人々は、言葉に対して特別な感情を抱いていたのだ。第1回では、万葉集の全体像についておさえるとともに、古代の人々が歌にこめた思いを明らかにする。
万葉集 第2回 プロフェッショナルの登場

万葉集 第2回 プロフェッショナルの登場

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第2期では、皇族に代わって柿本人麻呂などの宮廷歌人が活躍し始める。彼らは天皇を神として賛美する歌を数多く残した。しかしなぜこの時代に、天皇が神としてたたえられたのだろうか?その背景には、国家の中央集権化という大きな時代の変化があった。第2回では、宮廷歌人たちの歌を通して、古代日本の歴史のうねりを描く。 放送以外の配信の許諾が得られなかったため、一部映像を編集してお伝えします。
万葉集 第3回 個性の開花

万葉集 第3回 個性の開花

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第3期では、個性的な宮廷歌人が続々と登場。この時代は、個人としての意識が強くなった時代だったため、人間の内面や他人への共感に重きをおく作品が多い。代表的な歌人としては、田子の浦の富士を歌にした山部赤人、亡き妻への思いを読んだ大伴旅人などが有名。第3回は、万葉集第3期の作品から、人間の心や社会の現実を鋭く見つめた歌を味わう。放送以外の配信の許諾が得られなかったため、一部映像を編集してお伝えします。
万葉集 第4回 独りを見つめる

万葉集 第4回 独りを見つめる

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第4期では、民衆が作った歌が急増。東国の人々による方言を交えて詠まれた「東歌」。九州防衛の任務を担った防人(さきもり)に徴用され、家族と別れを嘆いた「防人歌」も有名。こうした万葉集を編さんした大伴家持は、憂いのこもった歌を数多く残す。第4回では、家持の歌に込めた心情を推理しながら世の不条理と闘いながら懸命に生きる人々を描く。放送以外の配信の許諾が得られなかったため、一部映像を編集してお伝えします。
旧約聖書 第1回 こうして“神”が誕生した

旧約聖書 第1回 こうして“神”が誕生した

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旧約聖書ではまず、世界の創世について語られているが、さらに時代が下ると、ユダヤ人の祖先はエジプトで奴隷として暮らしていたとされる。彼らはヤーヴェという神を信じるモーセに率いられ、エジプトからの脱出を企てる。そして追っ手のエジプト軍が迫るが、海の水がひいて無事に渡ることができたという。こうした物語が意味するものとは何なのか。第1回では、戦乱が続いた時代、当時の人々にとって神とは何だったのかを探る。
旧約聖書 第2回 人間は罪の状態にある

旧約聖書 第2回 人間は罪の状態にある

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国家を樹立したユダヤ人たちはソロモン王のもとで発展するが、国の安定と共に変化が起きた。人々はさらなる生活の向上を神に求めるようになり、ヤーヴェ以外の神も信じるようになった。ところがソロモンの死後、内紛により国が南北に分裂、さらには戦争に負けた北王国が滅びてしまう。こうした中、民族を守るはずのヤーヴェがなぜ自分たちを守らなかったのかという疑問が生じた。その時、人々の間に罪という新たな概念が生まれる。
旧約聖書 第3回 聖書の成立

旧約聖書 第3回 聖書の成立

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戦乱が続く中、残っていた南王国も戦いに敗れて消滅する。ユダヤ人たちは、敵国の首都バビロンへ連行されて、捕囚(ほしゅう)となってしまった。しかし、人々の多くは、出(しゅつ)エジプトのような神による救いがまたもたらされるのではないかと期待しながら、信仰を守り続けた。そしてこの後、聖書の成立にかかわるある大きな出来事が起きたと、千葉大学の加藤隆教授は推測している。第3回では、聖書成立の背景を考察する。
旧約聖書 第4回 沈黙は破られるのか

旧約聖書 第4回 沈黙は破られるのか

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バビロン捕囚が終わり、故郷に帰ることができたユダヤ人だが、かつてのように国家を樹立することはできなかった。しかしバビロンという大都会で暮らしたユダヤの人々は、かつてよりも知見を広め、知恵を深めることができた。こうした背景の中で生まれた物語のひとつが、有名な「ヨブ記」だ。そしてその後、キリスト教が誕生することになる。第4回では、苦難の歴史の中、神との関係をどうとらえるか、悩んだ人々の姿を描く。

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[お試し] スピノザ“エチカ” 第2回「本質」再生
[お試し] スピノザ“エチカ” 第2回「本質」
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古来ものごとの本質は「形」とされてきた。しかし、スピノザは、本質を「力」とみることでこれまでとは違った見方を提示する。人間もそうした視点でとらえてみると、決められた本質を目指すのではなく、それぞれの特性にあった「力」ののばし方を考えるべきだという発想に変わっていく。第2回は、あらかじめ固定された「形」ではなく、それぞれの環境で独自にのばしうる「力」として本質をとらえるスピノザの人間観に迫る。
[お試し] スピノザ“エチカ” 第4回「真理」(最終回)再生
[お試し] スピノザ“エチカ” 第4回「真理」(最終回)
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私たちは真理であるかどうかをどう判定すればよいのか。スピノザが提示するのは、数値やデータではなく、「体験」としての認識。他者と共有できなくても、体験自体が明々白々と真実性を語るような知のあり方が、科学の一方で、確かにありうるという。第4回は、近代が切り捨ててきた「体験」という知のあり方をスピノザにならって提示し、あらゆるものが数値化、マニュアル化する現代、もうひとつの思考のあり方の可能性を考える。
[お試し] オルテガ“大衆の反逆” 第1回「大衆の時代」再生
[お試し] オルテガ“大衆の反逆” 第1回「大衆の時代」
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大衆は「みんなと同じ」だと感じることに苦痛を覚えないどころかそれを快楽として生きている存在だと分析するオルテガ。彼らは急激な産業化や大量消費社会の波に洗われ、みずからのコミュニティーや足場となる場所を見失い、根なし草のように浮遊を続ける。他者の動向のみに細心の注意を払わずにはいられない大衆は、世界の複雑さや困難さに耐えられず、やがて自分とは異なる他者を排除し始めるという。大衆社会の本質を考察する。
[お試し] オルテガ“大衆の反逆” 第2回「リベラルであること」再生
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オルテガは、大衆化に抗して、歴史的な所産である自由主義(リベラリズム)を擁護する。その本質は、野放図に自由だけを追求するものではない。そこには「異なる他者への寛容」が含意されている。多数派が少数派を認め、その声に注意深く耳を傾けること。「敵とともに共存する決意」にこそリベラリズムの本質があり、その意志こそが歴史を背負った人間の美しさだというのだ。オルテガの思想から大衆社会への処方箋を読み解く。
[お試し] 夏目漱石スペシャル 第2回「“夢十夜”と不安な眼」再生
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漱石は、築き上げていった文体をいったん手放すように夢を素材とした小説を書き連ねていく。そこには、期せずして、日本文化と西欧文化の間で引き裂かれた漱石の葛藤が浮かび上がってくる。とともに、この作品は、人生でどうしても言語化できない「不可解なもの」「答えのでないもの」への向き合い方を教えてくれる。第2回は、「夢十夜」を通して、答えのでないものを描こうとする小説表現の奥深い可能性に迫っていく。
[お試し] 夏目漱石スペシャル 第3回「“道草”とお腹の具合」再生
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作家本人の写し鏡ともいえる主人公・健三が直面するのは「金銭をめぐる親族たちへの愛着と嫌悪」。それは生涯漱石自身を悩ませ続けた苦悩だった。漱石は終生悩まされた「胃弱の不快感」と重ね合わせながらそのしがらみを描いていく。どうしようもなく自身をしばり続けた束縛と漱石はどう向き合ったのか。第3回は、「道草」から困難な人生との向き合い方を学ぶ。
[お試し] マルクス・アウレリウス“自省録” 第2回「“他者”と共生する」再生
[お試し] マルクス・アウレリウス“自省録” 第2回「“他者”と共生する」
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マルクス・アウレリウスは、どんな裏切りにあってもひとたび許しを乞われば寛容に受け容(い)れた。これは多様な民族を抱えるローマ帝国を統治する知恵でもあったが、何よりも自分が学んだストア哲学の「すべての人間は普遍的理性(ロゴス)を分けもつかぎりみな等しい同胞である」というコスモポリタニズム(世界市民主義)がベースにあった。第2回は、憎しみや対立を超え、寛容に生きる方法を学んでいく。
[お試し] 小松左京スペシャル 第2回「滅びとアイデンティティ」-『日本沈没』-再生
[お試し] 小松左京スペシャル 第2回「滅びとアイデンティティ」-『日本沈没』-
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未曽有の災害に対して日本人たちがどう立ち向かうかを描いた「日本沈没」。地球物理学者・田所は数年内に日本列島の大部分が海面下に沈むという恐るべき予測を導き出す。政府は祖国を失った日本人が選択すべき行動計画「D2計画」を策定。パニックに直面しながら日本人たちはついにその日を迎える。この物語には、災害とそこからの復活を日本人のアイデンティティーの基礎として見つめ直そうという小松の構想が埋め込まれている。
[お試し] 小松左京スペシャル 第4回「宇宙にとって知性とは何か」-『虚無回廊』-(最終回)再生
[お試し] 小松左京スペシャル 第4回「宇宙にとって知性とは何か」-『虚無回廊』-(最終回)
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地球から5.8光年の距離に突如出現した長さ2光年、直径1.2光年という驚異的なスケールの筒状物体「SS」。その謎を解明すべく、科学者・遠藤はAIを超えた「人工実存(AE)」を開発。遠藤の分身たるAEが探査に向かう。そこで、同じくSSの謎にひかれた数多くの異星生命体と遭遇しともに謎に挑んでいく。第4回は「虚無回廊」を読み解き、「宇宙にとって人間存在にどんな意味があるのか」という根源的な問題を考える。
[お試し] ロジェ・カイヨワ“戦争論” 第2回「戦争の新たな次元“全体戦争”」再生
[お試し] ロジェ・カイヨワ“戦争論” 第2回「戦争の新たな次元“全体戦争”」
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第1次世界大戦以降、戦争は国民生活全体を巻き込み、産業は挙げて軍需工場や兵たん基地と化し、日常の私的な活動は国家によって制約され、情報管理とイデオロギー統制によって人間の内面すらも体制に組み込まれ、戦線は空間となって社会全体に浸透するようになった。この事態をカイヨワは「全体戦争」と呼んだ。第2回は、カイヨワが提示した「全体戦争」という概念を読み解く。
[お試し] ロジェ・カイヨワ“戦争論” 第4回「戦争への傾きとストッパー」(最終回)再生
[お試し] ロジェ・カイヨワ“戦争論” 第4回「戦争への傾きとストッパー」(最終回)
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コンピューター、人工衛星、核兵器の登場によって戦争が人間の知的能力をはるかに超える事態を迎えた現代。戦争が歯止めがきかない自走システムと化す中、カイヨワは無力感に打ちひしがれながらもそのわずかな可能性を「教育」に託す。私たちは彼の洞察を引き継ぎ、人間の本能、思考の枠組みを冷徹に見極め、政治や権力に利用されない方法を模索しなければならない。第4回は、人類が戦争を避けるには何が必要かを考察する。
[お試し] 大江健三郎“燃えあがる緑の木” 第2回「世界文学の水脈とつながる」再生
[お試し] 大江健三郎“燃えあがる緑の木” 第2回「世界文学の水脈とつながる」
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四国の森に「燃えあがる緑の木」教会がついに設立。ギー兄さんに寄り添い支え続ける両性具有のサッチャン、父親である「総領事」、地元の有力者・亀井さんなど、多くの人たちが集い始める。彼らの協力を得ながら、古今の文学や宗教書の引用からなる「新たな福音書」や新しい形の「祈り」が生み出されていく。そのプロセスには、大江が続けてきた世界文学との対話の成果が縦横に生かされていた。大江がそこに込めた思想とは?
[お試し] 大江健三郎“燃えあがる緑の木” 第3回「信仰なき“祈り”は可能か?」再生
[お試し] 大江健三郎“燃えあがる緑の木” 第3回「信仰なき“祈り”は可能か?」
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ギー兄さんは教会のビジョンを示すべき説教の場でうずくまるように倒れこんでしまう。失望したサッチャンはギー兄さんのもとを去ることを決意。行き場のなくなった彼女は自らを傷つけるかのごとく性的な放とうを繰り返す。大江の描く「救い主」や「教会」は既存の宗教に比べて圧倒的にぜい弱で時にそのもろさを露呈してしまう。果たしてその意味は? 第3回は既存の宗教によらない「祈り」や「魂の救済」は可能かを考える。
[お試し] 西田幾多郎“善の研究” 第2回「“善”とは何か」再生
[お試し] 西田幾多郎“善の研究” 第2回「“善”とは何か」
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西田幾多郎が東洋思想から練り上げていった独自の哲学では善は人間の中に「可能性」として伏在しており、いかにしてそれを開花させていくかが重要であるという。そのためには、主体/客体という敷居を超えて「他者のことを我がこととしてとらえる」視座が必要であり、真にその境地に立てたときに「人格」が実現される。それこそが善なのである。第2回は、西田がこの著作の根本に据えた「善とは何か」という問いに迫っていく。
[お試し] ドストエフスキー“カラマーゾフの兄弟” 第2回「神は存在するのか」再生
[お試し] ドストエフスキー“カラマーゾフの兄弟” 第2回「神は存在するのか」
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次男イワンは、絶対的な悪が存在する以上「神が創ったこの世界は認めない」と末弟アリョーシャに議論を投げかけ「人間は所詮自由の重荷に耐えられずパンを授けてくれる相手にひれ伏すだけだ」と告げる。さらに尊敬する師ゾシマ長老の死にも直面したアリョーシャは信仰上の激しい揺らぎにさらされる。第2回は、「神は存在するのか」「存在しなかったとしたら全ては許されるのか」という根源的な問いに迫る。
[お試し] ドストエフスキー“カラマーゾフの兄弟” 第4回「父殺しの深層」(最終回)再生
[お試し] ドストエフスキー“カラマーゾフの兄弟” 第4回「父殺しの深層」(最終回)
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父親を殺したのは誰か? 真っ先に疑われたのが日頃から「父殺し」を公言していた長男ドミートリー。裁判での弁明もむなしく彼はシベリア流刑。しかし、実際に彼を殺したのは使用人のスメルジャコフだった。しかも彼はイワンの「神も不死もなければ全ては許される」という無神論にそそのかされて実行しただけだと言いイワンも共犯だという。第4回は、人類に普遍的な欲望だとされる「父殺し」の欲望とは何かを深く探っていく。
[お試し] アーサー・C・クラークスペシャル 第2回 人類にとって「進化」とは何か 「幼年期の終わり」再生
[お試し] アーサー・C・クラークスペシャル 第2回 人類にとって「進化」とは何か 「幼年期の終わり」
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地球上空に突如飛来したオーバーロードと呼ばれる異星人たちは、高度な技術と管理能力で、人類を統治し、平和で理想的な社会をもたらす。彼らは実は、オーバーマインドという更なる上位者の命を受け、人類を全く想像もできない新たなステージへ進ませるための産婆役だった。人類という存在を超える進化とは何か? それは人類にとって本当に必要なのか? 第2回は、人類にとって進化や進歩とは何かという普遍的な問題を考える。
[お試し] 北條民雄“いのちの初夜” (1)せめぎ合う「生」と「死」再生
[お試し] 北條民雄“いのちの初夜” (1)せめぎ合う「生」と「死」
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ハンセン病療養施設に入所した瞬間、主人公の尾田は絶望的な状況に直面する。看護師たちから向けられる差別的な視線、金銭や衣服を取り上げられるという社会からの隔絶。そして自らの未来を見せつけられるような重症患者たちの苛烈な症状。そんな中で、彼は、自らもハンセン病患者であるにもかかわらず、他の患者たちをさげすんでいる自分に気づき愕然とする。第一回は差別の視線に引き裂かれる主人公の葛藤の意味を深く読み解く。
[お試し] 北條民雄“いのちの初夜” (2)「いのち」を観察する眼再生
[お試し] 北條民雄“いのちの初夜” (2)「いのち」を観察する眼
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尾田はなぜか献身的に介護を続ける佐柄木に嫌悪を感じる。夜になり尾田は庭で自殺を試みて失敗するが、その一部始終を佐柄木にみられてしまう。佐柄木は、そんな尾田に「新しい出発をしましょう。それには、まずらいに成り切ることが必要だ」という意味深長な言葉を投げかけるのだった。第二回は、佐柄木という人物が投げかける問いによって「いのちそのもの」に向き合い始める主人公・尾田の心境の変化を見つめる。