100分de名著

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100分de名著

一度は読みたいと思いながらも、途中で挫折してしまった古今東西の“名著”。この番組では難解な1冊の名著を、25分×4回、つまり100分で読み解いていく。

[お試し] フランクル“夜と霧” 第1回 絶望の中で見つけた希望再生

[お試し] フランクル“夜と霧” 第1回 絶望の中で見つけた希望

『100分de名著』の動画一覧

本編

陳寿“三国志” 第3回「孫権 “信”がピンチを救う」

陳寿“三国志” 第3回「孫権 “信”がピンチを救う」

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

孫氏一族は、常に漢王朝を崇敬する信義の人々だった。孫権は、初代の孫堅、孫策ら一族が築いてきた信義を基礎に多くの「名士」を味方につける。その代表が周瑜。大勢が曹操への降伏に傾く中、主戦論を唱えた周瑜。孫権が信じた周瑜の意見が反対論を押し切り「赤壁の戦い」が始まる。結果は呉の大勝利。曹操の天下統一の野望をくじくのだ。第3回は、孫権の生き方から「信」の大事さを学んでいく。
陳寿“三国志” 第4回「劉備の“仁”、諸葛亮の“智”」(最終回)

陳寿“三国志” 第4回「劉備の“仁”、諸葛亮の“智”」(最終回)

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

劉備はときに情に流されてしまう。その弱さを補ったのが軍師・諸葛亮孔明だ。「三顧の礼」で発言権を確保し、重要な場面では主君を諌(いさ)め、軸をぶらさない。「水魚の交わり」といいながら、劉備とはいい意味での緊張関係を保ち続けたのだ。二人の「仁」と「智」は、ともすると崩れがちな組織のバランスをとる絶妙な働きだった。第4回は、劉備の「仁」、孔明の「智」に組織が生き残る上で欠かせない人間力を読み解いていく。
維摩経 第1回「仏教思想の一大転換」

維摩経 第1回「仏教思想の一大転換」

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

リベラルな仏教者たちが起こした一大ムーブメント「大乗仏教」。「維摩経」の主人公・維摩居士は、それを体現するような人物。都市に住む一市民で、俗世間の汚れの中にありながらも決してその汚れにそまらない。そんな徳の高い維摩があるとき病気になる。その病気は、実は人々を導くための方便だという。その教えには、大乗仏教の神髄が込められていた。第1回は、既存の仏教体系を大きく揺るがした大乗仏教の基本構造を学ぶ。
維摩経 第2回「“得意分野”こそ疑え」

維摩経 第2回「“得意分野”こそ疑え」

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病気になった維摩を見舞うようにすすめるブッダだが、誰一人それにこたえる弟子はいない。それもそのはず、維摩は、かつてブッダの10大弟子全員をその鋭い舌ぽうでことごとく論破していた。その論点を一つ一つひもといていくと、大乗仏教に解かれた重要な教えの数々が明らかになる。浮かび上がってくるのは「自己分析」と「他者観察」。この二つをしっかりやりきり点検を続けていけば、人は決して独りよがりな偏りには陥らない。
維摩経 第3回「縁起の実践・空の実践」

維摩経 第3回「縁起の実践・空の実践」

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維摩のお見舞いをただ一人引き受けた文殊ぼさつ。いよいよ維摩との本格的な対論が始まる。そこから浮かび上がるのは「すべては関係性によって成立しており、実体はない」という空の思想。「だからこそ自らの修行の完成ばかりを目指さず、社会や他者と関わっていけ」という縁起の思想。維摩がもたらす予想外の答えや不思議な出来事から、大乗仏教の精髄が、単なる観念の遊戯ではなく、生きるための智慧(ちえ)として示されていく。
維摩経 第4回「あらゆる枠組みを超えよ!」(最終回)

維摩経 第4回「あらゆる枠組みを超えよ!」(最終回)

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「不二の法門」とは、相反するものが即一になる世界のこと。菩薩(ぼさつ)たちはその答えとして「善と悪」「悟りと迷い」「身体と精神」「自分と他者」「光と闇」といったあらゆる二項対立の概念を語りながら、その構造が解体された世界こそ不二の法門であると述べる。同じ質問を問い返された維摩はどう答えたか?なんと、黙ったまま一言も発しないのだ。「維摩の一黙、雷の如(ごと)し」と呼ばれたこの沈黙が意味するものとは?
ジェイン・オースティン“高慢と偏見” 第1回「偏見はこうして生まれた」

ジェイン・オースティン“高慢と偏見” 第1回「偏見はこうして生まれた」

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

オースティンは巧みな設定で登場人物の気質や性格を見事に浮かび上がらせる。自己肯定感にあふれた姉や妹に対して、主人公エリザベスはどこか屈折し、強い「成り上がり意識」をもっている。これには、母の愛情不足と知性を無駄遣いする父への失望が大きく影響している。こうして形成される性格の基盤と現実のずれから登場人物の行動を分析できるという。登場人物の置かれた状況を浮き彫りにし、作家の鋭い「人間観」に迫っていく。
ジェイン・オースティン“高慢と偏見” 第2回「認識をゆがめるもの」

ジェイン・オースティン“高慢と偏見” 第2回「認識をゆがめるもの」

  • 24分 NHK見放題
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男性たちへのエリザベスの対応をみていくと、人間の認識がどうゆがめられていくかを知ることができる。幸運のみによって成り上がり尊大になった牧師コリンズ、機知によって地位を獲得したこうかつなウィッカム、生まれながらの風格をもつ大富豪ダーシー。それぞれの存在と言動がエリザベスの「性格の基盤」を刺激し、彼女の中に偏見が形成されていく。反面教師として人間はどうしたら偏見から自由になれるかも知ることができる。
ジェイン・オースティン“高慢と偏見” 第3回「恋愛のメカニズム」

ジェイン・オースティン“高慢と偏見” 第3回「恋愛のメカニズム」

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「虚栄心」と「偏見」にはばまれながらも、ひかれあっていく主人公エリザベスとダーシーの心の動きを追っていくと、その巧妙なメカニズムが浮かび上がってくる。人間は「好意」や「すりより」によってひかれるだけではない。そんな「こび」にではなく、ときに、はつらつとした自負心やこびない批判精神にひかれていくものだ。一筋縄ではいかない恋心の複雑なゆらめき。誰しもが陥る「恋愛のメカニズム」を解き明かしていく。
ジェイン・オースティン“高慢と偏見” 第4回「“虚栄心”と“誇り”のはざまで」(最終回)

ジェイン・オースティン“高慢と偏見” 第4回「“虚栄心”と“誇り”のはざまで」(最終回)

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「プライド」には「高慢」というマイナスの意味と「誇り」というプラスの意味が二重に込められている。「プライド」はあるときは「偏見」を生み出し恋愛をはばんでしまうが、「誇り」というプラスの方向に働くとき、人をひきつける魅力やさまざまな障害をはねのける武器ともなる。オースティンは、登場人物の行動を通してこの両義性を描き出そうとしたのであり、そこにこそ人間が「虚栄心」や「偏見」を乗り越えるヒントもある。
大岡昇平“野火” 第1回「落伍者の自由」

大岡昇平“野火” 第1回「落伍者の自由」

  • 24分 NHK見放題
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日本軍の劣勢が確実になる中、肺病のために部隊を追われ、野戦病院からも食糧不足のために入院を拒否される田村一等兵。米軍の砲撃によって陣地は崩壊し、田村は熱帯ジャングルの中をあてどなくさまよい続ける。絶望的な状況の中、田村は「一種陰性の幸福感が身内に溢(あふ)れる」のを感じ、いつしか「自身の孤独と絶望を見極めようという暗い好奇心」に駆られていく。彼は、戦場レイテ島の極限状況の中で、一体何を見たのか?
大岡昇平“野火” 第2回「兵士たちの戦場経済」

大岡昇平“野火” 第2回「兵士たちの戦場経済」

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

極限状況に追い込まれた人々は、日常とは全く異なった原理に突き動かされていく。絶対的な孤独の中で結ばれていく疑似家族の絆、「塩」や「たばこ」といった希少物資が人と人を結びつける奇妙な戦場経済、絶望の果てに行われる発作的な殺人…などなど。必死に「人間性」に踏みとどまろうとしながらも、転がり落ちるように動物化していく人間たちの姿が赤裸々に描かれていく。極限状況下で展開される人間の行為の意味を問う。
大岡昇平“野火” 第3回「人間を最後に支えるもの」

大岡昇平“野火” 第3回「人間を最後に支えるもの」

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  • 3日間 110 pt 〜

飢餓のため、人肉食への欲望にとりつかれる田村一等兵。死を目前にした将校から、死後に自分の腕を食べてよいという遺言を聞き、心が揺れ動く。その肉を切り裂こうとした右手を左手が力強く制止した。やがて、田村は大自然の中に「神」の姿を見る。それは狂気の中の「幻想」だったのか? それとも人間の奥底に眠る「良心」だったのか? そして、彼に最後まで人肉食を思いとどまらせたものとは何だったのか?
大岡昇平“野火” 第4回「異端者が見た神」(最終回)

大岡昇平“野火” 第4回「異端者が見た神」(最終回)

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

大岡昇平の問いかけは、現代の私たちを揺さぶり続ける。2度にわたって映画化もされ、国際的にも大きなインパクトを与え続けてきた「野火」。その影響は今も脈々と伝わっているのだ。第4回は、映画監督の塚本晋也さんをゲストに招き、映画化の経緯や自分自身の解釈も交えて読み解いてもらうことで、「野火」という作品が与えた後世への影響や現代の私たちがこの作品から何を受け取るべきかを考えていく。
アーレント“全体主義の起原” 第1回「異分子排除のメカニズム」

アーレント“全体主義の起原” 第1回「異分子排除のメカニズム」

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文化を共有する共同体を基盤にした「国民国家」は、「共通の敵」を見いだし排除することで自らの同質性・求心性を高めていった。敵に選ばれたのは「ユダヤ人」。国家財政を支えてきたユダヤ人は、地位の低下とともに同化。しかし国民国家への不平不満が高まると一身に憎悪を集める。第1回は、全体主義の母胎の一つ「反ユダヤ主義」の歴史を読み解き、国民国家の異分子排除のメカニズムがどのように働いてきたかを探っていく。
アーレント“全体主義の起原” 第2回「帝国主義が生んだ“人種思想”」

アーレント“全体主義の起原” 第2回「帝国主義が生んだ“人種思想”」

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「帝国主義」が猛威をふるった19世紀。西欧人たちが自分たちとは全く異なる現地人と出会うことで、彼らを未開な野蛮人とみなし差別する「人種主義」が生まれる。一方、植民地争奪戦に乗り遅れたドイツやロシアでは、中欧・東欧の民族的少数者たちの支配を正当化する「民族的ナショナリズム」が生み出される。第2回は、全体主義につながる「人種主義」「民族的ナショナリズム」がどのように生まれたかを明らかにしていく。
アーレント“全体主義の起原” 第3回「“世界観”が大衆を動員する」

アーレント“全体主義の起原” 第3回「“世界観”が大衆を動員する」

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第一次世界大戦を期にかつて国民国家を支えた階級社会は崩壊し、どこにも所属しない根なし草のような「大衆」が台頭し始める。そこに登場するのが「世界観政党」だ。この新たな政党は、インフレ、失業といった状況の中で不安をつのらせる大衆に対して、自ら安住できる「世界観」を提示することで、一つの運動の中へ組織化していく。その延長で「ユダヤ人の大量虐殺」のような暴挙がいかにして生み出されていったかを探る。
アーレント“全体主義の起原” 第4回「悪は“陳腐”である」(最終回)

アーレント“全体主義の起原” 第4回「悪は“陳腐”である」(最終回)

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

アイヒマンは収容所へのユダヤ人移送計画の責任者。その裁判を傍聴し、「悪の権化」と目された彼の姿に接したアーレントは驚がくした。実際の彼は、与えられた命令を淡々とこなす陳腐な小役人だったのだ。自分の行いの是非について全く考慮しない徹底した「無思想性」。その事実は「誰もがアイヒマンになりうる」という可能性をつきつける。第4回は「人間にとって悪とは何か」「悪を避けるには何が必要か」を考える。
ラッセル“幸福論” 第1回「自分を不幸にする原因」

ラッセル“幸福論” 第1回「自分を不幸にする原因」

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ラッセルは「幸福論」を説き起こすにあたり「人々を不幸にする原因」の分析から始める。その最たるものはネガティブな「自己没頭」。それには、「罪びと」「ナルシスト」「誇大妄想狂」の3つのタイプがある。いずれも自分自身にとらわれすぎることが不幸の原因であり、ラッセルは、自分自身への関心を薄め、外界への興味を増進していくことを薦める。第1回は、ラッセルの人生と、人々を不幸にしてしまう原因を解説する。
ラッセル“幸福論” 第2回「思考をコントロールせよ」

ラッセル“幸福論” 第2回「思考をコントロールせよ」

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不幸を避け幸福を招き寄せるには「思考のコントロール」が最適であると考えるラッセルは、その訓練法を具体的に伝授する。「悩みを宇宙規模で考える」「無意識へ働きかける」「退屈に耐える」「比較をやめる」……誰もが一歩ずつ踏み出せるちょっとした実践の積み重ねが深刻な悩みの解消へとつながっていくというのだ。第2回は、不幸に傾きがちなベクトルをプラスに転換する「思考のコントロール方法」を学ぶ。