100分de名著

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100分de名著

一度は読みたいと思いながらも、途中で挫折してしまった古今東西の“名著”。この番組では難解な1冊の名著を、25分×4回、つまり100分で読み解いていく。

[お試し] フランクル“夜と霧” 第1回 絶望の中で見つけた希望再生

[お試し] フランクル“夜と霧” 第1回 絶望の中で見つけた希望

『100分de名著』の動画一覧

本編

ラッセル“幸福論” 第3回「バランスこそ幸福の条件」

ラッセル“幸福論” 第3回「バランスこそ幸福の条件」

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

人は何かにつけ一方向に偏りがち。それが幸福になることを妨げているというラッセルは、絶妙なバランスのとり方を提案する。たとえば「努力とあきらめ」。避けられない不幸に時間と感情をつぎこんでも意味はない。潔くあきらめ、その力を可能なことに振り向けることで人生はよりよく進むという。趣味も絶好のバランサーになる。第3回は、極端に走りがちな人間の傾向性にブレーキをかける、ラッセル流のバランス感覚を学んでいく。
ラッセル“幸福論” 第4回「他者と関わり、世界とつながれ!」(最終回)

ラッセル“幸福論” 第4回「他者と関わり、世界とつながれ!」(最終回)

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

「幸福な人とは客観的な生き方をし自由な愛情と広い興味をもっている人」と結論づけるラッセル。客観的な生き方とは、自我と社会が客観的な関心や愛情によって結合されている生き方であり、「自由な愛情と広い興味をもつ」とは、自分の殻に閉じこもるのではなく外に向けて人や物に興味を広げている状態のことだという。第4回は、その後の平和活動にもつながる、自我と社会との統合を理想とした、独自の幸福観を明らかにしていく。
“ソラリス” 第1回「未知なるものとのコンタクト」

“ソラリス” 第1回「未知なるものとのコンタクト」

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

「惑星ソラリス上で不可解な自己運動を繰り返す海は果たして知的生命体なのか?」 その謎に挑んだ登場人物たちは、海がもたらす想像を絶する事態に巻き込まれていく。 許諾が得られなかったため、一部映像を編集して配信します。
“ソラリス” 第2回「心の奥底にうごめくもの」

“ソラリス” 第2回「心の奥底にうごめくもの」

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

死亡した人物が実体をともなって再び出現するという恐るべき状況。しかも彼らは、忘れがたいが悲痛さのため心の奥にしまいこんだはずの記憶の中の人物だった。やがて彼らは、ソラリスの海が人間の潜在的な記憶を探り、不可解な力で実体化したものということがわかっていく。ソラリスの海は、何のために、このようなことを行うのか? 第2回は、抑圧された記憶や欲望をえぐり出す精神分析的な物語として「ソラリス」を読み解く。
“ソラリス” 第3回「人間とは何か 自己とは何か」

“ソラリス” 第3回「人間とは何か 自己とは何か」

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

ソラリスの海が記憶を実体化した偽のハリーは、クリスとの交流の中で、より人間らしい自意識を育んでいく。クリスもそんなハリーを、元の恋人とは別の新たな人格として愛し始める。そして、クリス自身もそんな彼女に影響を受けていく。彼らの交流を見つめていくと、「自己とは何か」「人間とは何か」という鋭い問いをつきつけられる。第3回は、「ソラリス」を通して「人間存在とは何か」という根源的なテーマを考えていく。
“ソラリス” 第4回「不完全な神々のたわむれ」(最終回)

“ソラリス” 第4回「不完全な神々のたわむれ」(最終回)

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

ソラリスの海が引き起こす現象は自分たちへのコンタクトではないのか? しかしどんな試みに対しても海からの応答はなく不可解な自己運動を繰り返すだけ。最後まで人間の理解を絶したままの絶対的他者「ソラリスの海」が暗示するのは、それが私たちにとっての「世界」や「神」のメタファーではないかということだ。第4回は、SF作家・瀬名秀明さんをゲストに招き「ソラリス」にこめられた巨大なメッセージを、解き明かしていく。
西郷隆盛“南洲翁遺訓” 第1回「揺らぐ時代」

西郷隆盛“南洲翁遺訓” 第1回「揺らぐ時代」

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

西郷が生きた時代は、世界では巨大な情報通信革命が急速に展開していた。鉄道網の敷設、大陸間をつなぐ海底電信ケーブルの設置などなど、現在でいえばインターネット革命に匹敵するような巨大な地殻変動。西郷は世界史的視野からそうした変動を鋭く洞察し、国家がどうあるべきかについてのビジョンを模索していたのだ。第1回は、西郷の人となりなども交えながら、彼の思想の先見性に迫っていく。
西郷隆盛“南洲翁遺訓” 第2回「“敬天愛人”の思想」

西郷隆盛“南洲翁遺訓” 第2回「“敬天愛人”の思想」

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

維新が成った結果、人々の欲望が解放され、経済的利害のみが人々を動かす行動基準になろうとしていた時代、西郷は、改めて日本人がよって立つべき原理を「天」という概念に求め、旧秩序の崩壊で価値基準が混とんとする中、国家の命運をかけた大きな決断を下す際の基準点をぶれることなく持ち続けた。第2回は、奄美流罪時代の西郷の苦闘の意味も交えながら、西郷を支えた「敬天愛人」の思想のえん源に迫っていく。
西郷隆盛“南洲翁遺訓” 第3回「“文明”とは何か」

西郷隆盛“南洲翁遺訓” 第3回「“文明”とは何か」

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

私利私欲に走り、そろばん勘定だけを政策決定の基準にしがちだった藩閥政治に対して、西郷は鋭い論陣を展開。西欧列強と対じしうる国家のアイデンティティーとは何かを追求し続ける。だがその姿勢は偏狭な国粋主義と一線を画す。彼の思想は、西欧に学ぶべきところは学ぶが、途上国に対する非道さや経済的な打算による威信の軽視を鋭く批判するという文明史的視点に貫かれていた。第3回は、西郷が思い描いた文明のあり方に迫る。
西郷隆盛“南洲翁遺訓” 第4回「時代を映す“古典”」(最終回)

西郷隆盛“南洲翁遺訓” 第4回「時代を映す“古典”」(最終回)

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

西郷を悲劇の死に追いやった「西南戦争」。不平士族たちの思いを背負った西郷が負けとわかって挑んだ戦いと記されることも多いが、官僚独裁が進み排除の論理が横行する新政府に対して行った大きな「抵抗運動」だったとも考えられるという。時代の転換期ごとに読み返され、福沢諭吉、内村鑑三、三島由紀夫らにも大きな影響を与え続けた西郷の思想。第4回は、彼の思想が、現代の私たちに何を投げかけているかを明らかにする。
ユゴー“ノートル=ダム・ド・パリ” 第2回「根源的な葛藤を描く」

ユゴー“ノートル=ダム・ド・パリ” 第2回「根源的な葛藤を描く」

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

「ノートル=ダム・ド・パリ」は、時代を超えて人間を貫く「根源的な葛藤」を描いている。教義によって恋愛を禁じられた神父の許されざる愛。強固な中世の秩序とそこからどうしてもはみ出してしまう人間の欲望。嫉妬が生み出す愛と憎しみの混在。どんな時代でも人間が直面してしまう葛藤が物語を駆動しているおかげで、誰が読んでも、自分自身の姿や運命をみてしまうのだ。第2回は、人間の中の「根源的な葛藤」を読み解く。
ユゴー“ノートル=ダム・ド・パリ” 第3回「モテない男の純愛は報われない」

ユゴー“ノートル=ダム・ド・パリ” 第3回「モテない男の純愛は報われない」

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

クロードの愛、カジモドの愛は、現代でいえば「フーテンの寅さん」の愛。彼らの愛は、純粋であればあるほど空回りし、決して報われることはない。そして、報われない愛は、あるいは狂気へ、あるいは絶望の底へ、人間を暴走させていく。愛は人を不幸にするだけなのか? それとも? 第3回は、「ノートル=ダム・ド・パリ」を「報われない愛の物語」として読み解き、私たち現代人にも通じる「愛のかたち」を探っていく。
松本清張スペシャル 第1回「点と線」 人間と社会の暗部を見つめて

松本清張スペシャル 第1回「点と線」 人間と社会の暗部を見つめて

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

福岡県香椎浜で起こった情死事件の解明を描く「点と線」。新しい旅の主役、豪華列車「あさかぜ」や社会の最新情勢をいち早く先取りして描きながらも、その背景に、相次ぐ疑獄事件や政界・財界・官界の癒着などの社会的事件が透けてみえるような絶妙な仕掛け。巨悪は逃げ延び、犠牲になるのは中間管理職……複雑な社会機構が生み出す構造的な犯罪に巻き込まれた個人の悲劇を見事に描き出す清張の筆力は一体どこから生まれたのか。
松本清張スペシャル 第2回「砂の器」 生き続ける歴史の古層

松本清張スペシャル 第2回「砂の器」 生き続ける歴史の古層

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

過去を消し去るために殺人という手段をとらざるをえなかった人物とその心理を描く「砂の器」。音楽家としての栄光をつかんだ主人公・和賀英良に背負わされた十字架は、幼少期に苦しめられた、いわれなき差別や偏見だった。近代化を成し遂げたにもかかわらず、依然として日本に残る迷妄きわまる差別構造が人を犯罪に追いやる原因となる。第2回は、近代化・高度経済成長を経てもなお、日本に根強く残る歴史の古層を暴き出す。
100分deメディア論

100分deメディア論

  • 100分 NHK見放題
  • 3日間 220 pt 〜

時代は私たちのテレビ視聴習慣や紙メディアへの接し方を大きく変えつつある。こんな状況にあって私たちはメディアとどう向き合っていけばよいのか。古今東西の名著では、すでにこうした現状を予言していたような洞察が数多くなされている。作家、ジャーナリスト、社会学者、政治学者などさまざまな視点から「激変するメディアとどう向き合うか」を探りながら、難解な名著を易しく読み解いていく。
松本清張スペシャル 第3回「昭和史発掘」 歴史の裏側を暴き出す

松本清張スペシャル 第3回「昭和史発掘」 歴史の裏側を暴き出す

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

昭和の時代の変わり目を新資料を元に複合的に叙述していくノンフィクション作品「昭和史発掘」。とりわけ「二・二六事件」を読み解くことが、昭和史の謎を解明する大きな鍵を握っているという。それは単なるテロ事件ではなく、貧富の格差の拡大、対外関係の行き詰まりといった危機的状況を、昭和維新と呼ばれる革命によって乗り越え天皇と国民を改めて一体化させようという大規模なクーデター計画だった。その裏側に迫る。
松本清張スペシャル 第4回「神々の乱心」 国家の深層に潜むもの(最終回)

松本清張スペシャル 第4回「神々の乱心」 国家の深層に潜むもの(最終回)

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

昭和八年を舞台に特高の刑事が宮中に入り込んだ新興宗教「月辰会」の陰謀を追うミステリー「神々の乱心」。彼らの陰謀とは「三種の神器」のねつ造。日本国の頂点に君臨することを証明する物的証拠をねつ造し、陸軍や宮中の一部の人々に本物と信じ込ませることで、天皇家の正当性を根底から覆そうとする。清張は、取材に基づいた多くの事実をつきあわせながら、日本という国家の深層に潜むものを見極めようとする。その洞察に迫る。
法華経 第1回「全てのいのちは平等である」

法華経 第1回「全てのいのちは平等である」

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

法華経が編さんされた当時は出家修行者が自らの悟りを目指す一部の「部派仏教」と広く民衆を救済しようという「大乗仏教」が厳しく対立していた時代。法華経にはそうした対立を止揚し乗り越えようという新しい思想がこめられている。一部の部派仏教が決して成仏できないとした在家信者や女性も、大乗仏教が決して悟りを得ることができないと断じた出家修行者も全て平等に仏になれるという平等思想を打ち出した法華経の神髄とは?